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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

奇貨可居~Tamron SP28-80mm3.5-4.2 FC Macro~

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さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、OMマウント繋がりという安直な選択で申し訳なくはありますが、たまたま、物故マウントであるOMマウントだったというだけで、そこそこキレイで内部も異常ない販価44000円のズームがちょっと豪華なランチ一回分で買えてしまったので、ちょい汚れが付いていた1、2群のみ開けてクリーニングし、あとは殆ど買ったままでの試写です。
このレンズ、1983年発売、1987年終売のアダプトール2というユニバーサルマウント付のもので、今や、その交換マウントの方が健全なものを探すと高くつくような代物となっていて、レンズ構成は8群9枚で最短距離は80mmで36cmまでのかなり意欲的な仕様でした。
実は、何かの時のために、とアダプトールはニコンFとキャノンFDとペンタックスKまでは揃えてあるので、今回の試写が上手く行けば、色々使い道はあるな、という下心も有って、買ったのでした。
では、さっそく実写結果を眺めて参りましょう
ロケ地は深川森下、カメラは、このところ、真面目な働きぶりが評価され、すっかりお散歩カメラの位置をゲットしているSONYα7RIIによる全コマ開放での絞り優先AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、深川森下は「深川せいろ飯」で名高い「割烹みや古」さんで珠玉の「深川せいろ飯御膳」を戴き、それから近傍で試写スタート、ということで、まずは清澄白河駅から歩いてお店に来る途中に見つけた面白そうなシーンということで、緑のトタン外壁のイイ案配のやれたカンジの飲食店を撮ろうとしたら、来る時にはいなかったミニクーパー氏が路駐していたので、有難く借景で一枚戴いてみたもの。

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二枚目のカットですが、清澄通りを南に向かって歩けば、10分もしないうちに清澄白河の交差点に出て、そこを渡ってから門前仲町方面に向かって1~2分も歩けば、この近辺の定点観測スポットである、関東大震災後に造られた、通称モダン長屋商店街に行き着き、さっそく、手前の音楽教室前に陣取り、後から追い越していったママチャリにご出演願って一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、ここもモダン長屋の一角で定点観測スポットとなっている、パステルトーンの自転車がガラス張りの店頭にさりげなく置かれている美容室なのですが、これもよくよく冷静に観察してみれば、ガラスにメタリック塗装の車体ということで、高反射率の被写体の複合パターンで、内面反射の高いレンズでは大フレア大会となり、著しくコントラストは低下してしまうはずなのですが、ピーカンで激暑の下町の午後でも、不思議と涼し気な風合いとなったもの。

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四枚目のカットですが、ここも躯体がコンクリート製のこの長屋の中では異彩を放つ、札幌時計台の如き、白塗り板張りのグラスエリアを店頭に据えた個人経営のブティックなのですが、いつもは、グラスエリアを主体に、人や自転車が通り過ぎるところを画面目いっぱいで切り取っている構図に対し、今回は28mmの画角をフルに使えるので、長屋の屋根まで入れるべく縦位置で全体像を捉えてみたもの。

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五枚目のカットですがこれも、同じくモダン長屋のもうちょい清澄白河交差点寄り、次の目的地である「江戸深川資料館通り」への交差点手前の辺りまで歩いて行ったら、ちょうど、横断歩道を渡ってきた、レトロなカンジの麦わら帽の小姐が交差点方面に向かって力強く歩き始めたので、28mm域でその後ろ姿を捉えてみたもの。

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六枚目のカットですが、ホントは18時過ぎくらいになって、陽が暮れ出してから、「BEER」の武骨な白い看板の下に吊るされた精巧な白熱電灯型LEDの灯が目を惹く時刻の方が、画的には数倍魅力的なのですが、そこまでこの灼熱の深川の下町で時間を潰すのも勿体ないですし、撮った結果を即見たい!ということで、まさに昼行燈を地で行く状態で一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、実は試写の前の晩にも、テレワーク体制下での運動不足解消のための毎日の就業時間後の近所の一万歩ウォークにて、ここ清澄白河付近を散策した時、帰りにたまたま資料館通りに足を踏み入れ、と或る居酒屋の店頭に「今日から俺は!」劇場版と思しき、気合いの入った人形が置かれていたので、それを撮ろうと思い、ランチを「みや古」さんにして、てくてくと撮りながら歩いてきたのですが、途中から資料館通りに入ったため、清澄通りから展示されていた「案山子フェスティバル」の一環とはつゆ知らず、趣向の凝らされた案山子に目を奪われ、まずお出迎えの一号機を挨拶代わりに一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、ここ「江戸深川資料館」通りは良く云えば、再開発の波に呑まれず、比較的、昭和の建物がそこかしこに保存されている、悪く云えば、流行から取り残され、ディープな観光客しか寄り付かないエリアとなっていて、あまり新型コロナ流行前後で人通りが変わったような印象も無いのですが、それでも、不動心の象徴の如く、群馬や栃木辺りの都市部でも消滅してしまったかの如き下町の総菜屋さんが健気に営業を続けていることに敬意を表し、一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、ここ資料館通りの「案山子フェスティバル」はどうやらコンテスト形式らしく、それぞれ、時事ネタを巧みに取り入れた上で趣向を凝らした造形で以て、それなりに耐候性もある案山子に仕上げて来ているのですが、まさか!?と思うようなものが視界に入り、なんと、新型コロナこと「COVID19」の病原体であるコロナウィルスの顕微鏡写真を擬人化して、「コロナ星人」として地球を侵略中・・・と展示していたので、子供達も尖鋭化してるなぁと独りごちながら熱々カポーがその前を通るのを待って一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、新型コロナみたいな殺伐とした時事ネタもありますが、展示物の製造元が周囲の児童会みたいな団体で、指導者には閑なご老人も居るようで、普遍的な、観る人の心を和ませるような造形のものも勿論有り、こんな和やかな案山子で果たして腹を空かせたカラスやら雀が恐れおののいて畑から遠ざかってくれるだろうか?という風情で孫をあやすお爺さんといったテーマのものを見つけたので、ほっこり一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、趣向を凝らした様々な案山子を眺め、また商店街のそこここに点在する、昭和の名残を留めた店舗兼住宅など眺めていたら、あっと云う間に資料館通りの商店街のアーケードのどん詰まりが見える辺りまで来てしまい、そろそろ、本日のメインディッシュである「今日から俺は!」の剣山頭の不良高校生の案山子の写真でも撮ろうかいなと思った矢先、ふと脇道に目を向けたら、古風な工場風の建物の前にメテオグレーのRX-8が・・・ということで嬉しくなって一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、思わずきれいなRX-8の写真が撮れたことが嬉しくなって、足取りも軽く、もうすぐどん詰まりも近い資料館通りの商店街を歩いていたら、妙に店先が賑わってる、土産物屋のような和装屋のような不可思議な商店があり、近寄ってみたら、インスタ友の「田巻屋」さんで、前から何度も前を通っていたのに気づかなかったとはいやはや不覚、と思った矢先、補助輪付自転車の童子とその若いヲヤヂが傍らを通り過ぎていったので、店頭写真に入って貰ったもの。

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十三枚目のカットですが、深川東橋から冬木町経由、工房前の東富橋まで続く道である墨田区役所通りとの交差点近くに辿り着き、やっとのことで、昨晩、仄暗い居酒屋の灯りに照らされた「今日から俺は!」の剣山頭の不良高校生とその同僚のとうもろこし頭の二体のかかしがちょうど資料館通りに平行し、向き合う形で設置されていたので、個々に撮るより、一緒の方が、とのことで逆光もののかわ、一枚撮ってみたもの。

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十四枚目のカットですが、資料館通りの商店街から表通りに相当する清州橋通りを通って、再び、地下鉄駅の有る清澄交差点方面へ戻らねばならないので、墨田区役所通りを北に曲がったら、なんと、その側道では、ワーゲンの古いバンがちょこんと鼻先だけ出して停まっていたので、閑静な住宅街をバックに一枚戴いてみたもの。

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十五枚目のカットですが、ここ清澄白河エリアのモダン長屋と並ぶ、昭和の建築遺構、いや、まだまだ十分に現役なので、遺構といっては申し訳ないレトロ建造物の雄、同潤会アパートが次々取り壊されてもう地上には残っていないのに、ほぼ同時期の建造物として、表通りに威容を誇る「清州寮」の姿を28mmで捉えてみたもの。

今回の感想ですが、安物のOM-NEXアダプタで内面反射対策をしないまま試写に出てしまったので、ハイライトではフレアっぽくなってしまいましたが、周辺まで破廉恥な像面湾曲や光量落ち、妙なマゼンタ、シアン転びもなく、中心付近では素晴らしく解像力も高く、なんでこんなお値段で叩き売られていたのか不可思議でたまりませんでしたが、こんどSONYから出るレンジファインダ型のコンパクトフルサイズ機α7Cにつけて小旅行など持ち出したら、GALAXY S9の出番が減ってしまうのではないか、との印象です。いやはや80年台後半の日本のレンズ専業メーカーの高級機の性能は侮り難し。

さて来週は久々に友と旅に出ますので、一週スキップ、その翌週から二週くらいで旅写真レポートしたいと思います、乞うご期待!!
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  1. 2020/09/13(日) 21:03:03|
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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