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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Back to the past~Kanazawa Photographic Tour’20.Sept.③~

さて、今宵のご紹介ですが、予告通り、先月の連休を利用した、いわばプレGOTOキャンペンとも言えなくもないような金沢4泊5日の旅から、まともなカメラとレンズで撮影を行うことが出来た三日間を三回に分けてご紹介しようという企画の最終回、金沢市内滞在三日目の朝からの行動で撮った画のダイヂェストを逐次眺めていくことと致します。
まずは恒例の簡単な行程紹介から参りますが、金沢滞在三日め、この日は同行者とは別行動で宿も別々になってしまうため、朝起きてから、何故か食堂で一緒になった同行者と宿の心尽くしの朝飯を戴き、しかるのち、エレベータで暫しの別れを惜しみ、チェックアウト後、駅前の北陸鉄道バスの営業所に寄って、当日のバス一日乗車券を買い求め、まずは大野港地域に行きたいと思っていたので、13時台の金沢駅西口から出ている路線バスで14時過ぎに港の停留所に着き、親切な運転手さんに帰り方まで丁寧に教えて貰ってから、撮影スタート、帰りのバスまでの一時間ちょいで街を撮り歩き、また路線バスで駅に戻ってから、市内循環バスに乗り換えて、長町武家屋敷跡に出掛け、ここでまた1時間ちょい撮影し、帰る前のラッキーチャンスを狙い、ひがし茶屋街にバスで移動し、日暮れ前にバスに乗って駅に戻ったというのが当日の行程。
では、その足取りを追って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズは1~4枚目迄がCosina製Nokton35mmf1.4、5~15枚目が独製オリジナルNokton50mmf1.5深川改M、全コマ絞り開放によるAE撮影となります。

Kanazawa20_Sep_031.jpg
まず一枚目のカットですが、金沢駅西口から30分弱のバス旅の終点である大野港地域は、今を去ること20数年前、奉公先の大店の名古屋支店の営業管理職だった頃、よく同行の商社の方にご招待頂いた有名な寿司屋が有るので、月に一回は来ていたのですが、江戸に戻ってからは、金沢自体が遠かった上、大野港地域はバスの便が極めて悪く、タクシーで往復すると、それだけで5000円弱かかり、飲食代と合わせれば、軽く1万円コースになってしまうため、長らく足も遠のいていて、今年になってから、今回で三回目の金沢訪問ではありますが、ここ大野は20年ぶりの再訪で、バス停に降り立ったら目の前で船大工のお爺さんが仕事してたので、雑談がてら一枚撮らせて貰ったもの。

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二枚目のカットですが、話好きな船大工のお爺さんに別れを告げて、かの高級寿司屋方面に歩いて行こうとしたら、程なく、ヨットクラブの建物が目の前に見え、それが、この鄙びた歴史がかった街並みには、何となく不似合いな、湘南とか房総っぽい雰囲気のモダンな佇まいで、壁上面の半月状の磨き上げられたガラスに青空と白い雲が映っていたので、思わず足を止め一枚撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、こういう天気のイイ日に海辺の町に来ることほど、心が躍ることも日常生活では
さほどないわけで、時間が1時間ちょいしかないのに、どうせ小さな町だからのんびり見て回ったって、すぎに見終わるさ、という都会人固有の奢りもこれあり、まっすぐ、懐かしの高級寿司屋のある街並みに歩いていけばいいのに、初めての街を散歩に連れて歩かれる仔犬みたいにあっちをキョロキョロ、こっちをウロウロ、その中で目に留まったのが、湊を背景に堤防の上でイイ案配に錆びた船の係留金具と思しき物体を至近距離で一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、懐かしの高級寿司屋の前にはタクシーが鎮座ましまし、暫く眺めていたら、車内から人の好さそうな運転手さんが降りてきて、写真撮るのに邪魔なら動かしましょうか、とか声を掛けてくれましたが、はぃお願いしますなどとは言えないメンタリティーの持ち主なので、いえ結構、懐かしさに眺めていただけなので、とその場を立ち去り、街をぐるっと一周し、漁船がたくさん係留されている岸壁を経て、これまた馴染みの「ヤマト醤油」さんで醤油のアイスでも食べて帰ろうかと寄ったはイイがGOTOキャンペンの人々が列をなして、とても時間内にバス停に戻れる保証は無しだったので、敷地内の写真だけ撮ってその場を後にしたもの。

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五枚目のカットですが、ところ変わって、市内で循環バスに乗り換えて10分行かないうちに着いた香林坊バス停から程近い、長町バス武家屋敷に向かうべく、一昨日のルートを辿ってみると、前回はショーウィンドーの中身にばかり気を取られて、看板までは注意が向かなかったのですが、一人の気安さで、いつものあっちをキョロキョロ、こっちをウロウロで被写体探していたら、軽食店の入り口に掲げられていた楕円のホーロー製看板がなかなかお洒落であることに気付き、真下まで行って見上げる格好で一枚撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、この日も時間が時間だけに結構な数の観光客が繰り出していて、その中には着物を含めたコスプレ系の老若男女もかなり見かけたのですが、なかなか趣きのある板塀を獲ろうと、中腰で構えていたら、着物の二人組がじっと傍らで待っていて、撮り終わったら、お願いがありまして、とのことで、ほら来た!スマホンのシャッター押して下さい、だろとか思ったら、手提げからキャノンのRPだか取り出して、これで撮ってくれそうな人を探してました、とのことで、何枚か撮って上げたお礼にモデルさんになって貰ったもの。

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七枚目のカットですが、そろそろ、いたいけな和装の小姐も撮れたし、お次なる目的地であるひがし茶屋街へ向かおうかとバス停に戻るべく歩き出したら、これまで気づかなかった、白い木の板を横葺きにした上に、かなり凝ったガラス面積も大きな出窓が特徴的なカフェが用水路を隔てて建っていたので、足を止めてその特徴的な部位を切り取って一枚撮ってみたもの。

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八枚目のカットですが、同じく長町武家屋敷跡から香林坊のバス停に向かう途上、見慣れてはいましたが、或るお屋敷のなかなか風情のある土塀が午後の傾きかけてきた陽光でちょうど逆光気味になって、そのセミシルエットが重厚感を醸し出していたので、アングルを工夫し、背後の近代的な建造物と武家屋敷街のはずれなので、位置によってはどうしても写り込んでしまう電柱を避けるべく撮った一枚。

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九枚目のカットですが、ひがし茶屋街に向かう前に、前日は貸切満員御礼でお茶が出来なかった、しいのき迎賓館のポールボキューズへ寄ってもイイかなと広坂ハス停で降りたのですが、やっぱりお茶は撮影を心おきなく終えてから、イブニングティーにした方が、今回の趣旨には合うかなと翻意し、向かいの21世紀美術館裏手のステンレス製の巨大な葡萄の房みたいなオブジェの前で仲睦まじく記念撮影なんかするカポーのお姿を後ろから一枚戴いてみたもの。

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十枚目のカットですが、前々日は、まだ時間が早くて、アルミ製の空豆チェアがその独特のプロファイルを浮かび上がらせるような撮り方が出来なかったのですが、もうこの時間では陽が西に傾きかけていたし、天気も抜群に良かったので、巨大葡萄を背景に芝生から生えたアルミ製の空豆チェアの磨き上げられた近未来的な表情を浮かび上がらせて撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、21世紀美術館は裏手から入って、目の前のバス停までの移動途中にサラッと撮っただけで、目の前の石浦神社に心の中で今回の行程での多運を感謝し、暫しの暇乞いをしてから、程なくやって来た路線バスに乗って金城楼前バス停まで乗って、そこから徒歩で2~3分のひがし茶屋街に移動、メインストリート手前の裏通りを覗いてみたら、お店の開店準備の合間にお孫さんと戯れる若いお爺さんが居たので、声掛けて一枚撮らせて戴いたもの。

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十二枚目のカットですが、若いお爺ちゃんにお礼を述べてから、日増しに混み出したメインストリートに足を運ぶと、こんなところでは奇遇に近い、中国語でピーチク、パーチクしゃべくりまくって、コスプレ写真を撮り合う、若い男女の集団に遭遇、暫く様子を窺い、何枚か纏めて撮ったあとの撮影結果講評タイムを見計らって、リーダー格の兄ちゃんに中国語で話し掛け、面白いレンズで撮ってるんだけど、とモデルさんを供出して貰ったもの。

Kanazawa20_Sep_043.jpg
十三枚目のカットですが、ノクトンの驚異の画に驚いていたコスプレ集団に別れを告げ、更なるシーンを求めて裏通りに入ってみたら、時間もちょうど良い頃合いになっていたので、裏通りでは一足早く店々の軒先の照明具やら照明付き看板に灯が点り出したので、なかなかイイ風情を醸し出していた甘味屋の軒先で一枚撮らせて頂いたもの。

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十四枚目のカットですが、前回気付いていた、江戸時代をモチーフとしたひがし茶屋街のメインストリートとはやや趣を異にした、佐原とか、倉敷には有りがちな明治から昭和初期の建築様式を模し、薄緑色にペンキを塗られた木板を横葺きにしたこれもまたレトロな雰囲気の建物が建っていたので、人が通りがかる瞬間を待ち受けて一枚撮ってみたもの。

Kanazawa20_Sep_045.jpg
十五枚目のカットですが、人の出入りの多いメインストリートからは少し離れて、飲食店系のお店がまだ開店していない裏通りでは、人通りもまばらではありましたが、落ち着いた木造建築が建ち並ぶ石畳の小径をいたいけなカポーが肩を寄せ合って通り過ぎて行くので、路傍に咲くピンクの小さな花越しに、その通りの夕暮れ前の佇まいを一枚撮ってみたもの。

さて、次回は、久々の新作、実は拙ブログでカメラに装いた状態のカットは上げ、写りはあんまり期待しないでね、とか云ったまま、実写結果を10年以上上げていなかった、東欧はガラス細工の本場から来た銘玉の驚異の実力が、このたびマウントアダプターの開発に成功し、α7RIIの力によって判明したので、やっとお送り致します、乞うご期待!!
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  1. 2020/10/11(日) 21:51:07|
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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