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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Optics from a foreign country where ancient mage might create masterpice of doll with blue eyes~OPENAR50mmf2.0~

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さて、今宵のご紹介ですが、予定通り、青い目をした魔道士の作ったお人形のガラスの目玉のような東欧の魔都からやってきたレンズの実力のほどをご紹介致します。

まずこのレンズは1949年に発売になった、チェコスロバキアはメオプタ社のレンズ交換式ファインダーカメラ、OPEMA2の標準レンズで、構成は4群6枚の普通のWガウスタイプとみています。
カメラもレンズもライカに酷似しているので、バルナックタイプのライカに使えると思いきや、マウント径が1mm近く小さく、その上、フランジバックが公称1.3mm、実測では2mm近く短いので、ライカに何とか捻じ込んだとしても、近接専用になってしまうので、答えは、使えない、ということになります。

そこで、当工房では、新たにライカL39-SONY E用のアダプターのスレッド部を削り出して作り直し、SONYαで使えるようにしたものです。なお、このL38のスレッドを多めに作っていたので、同時にFUJI Xマウントとのアダプターも製造しました。

今回はイメージサークルの大きさと周辺の画質を確認すべくフルサイズで裏面照射CMOS搭載のSONYα7RⅡでテストしました。

ロケーションは浅草、撮影条件は絞り開放での絞り優先AEとなります。

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まず一枚目のカットですが、ロケ当日は、久々に浅草に出るので、何か旨いものでもランチに食べようと思い、ひさご通り奥の豚肉料理専門店「Groin Groin」さんで至極のローストポークランチを戴き、それから試写スタートとなったのですが、ひさご通りから奥山経由、浅草寺本堂へ抜けるルートで、花やしき通りを通っていたら、番屋みたいな建物のデコレーション前で、今や希少種と化した中国人一家が記念撮影していたので、声掛けて一枚撮らせて貰ったもの。

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二枚目のカットですが、奥山まで来たら、つい最近の定点観測スポットとなった、常盤堂プレゼンツの壁面一面風車が生えている、人呼んで「風車の弥七」の壁でもテストを行おうと花やしき通りから南に曲がってみてびっくり、何といつもは閑散としていた壁面の前に西参道に入ってすぐのメロンパン屋さんで買い求めるための行列が出来ていて、済みませんね、この写真撮りたいんで、とか声掛けて行列の間を通して貰い、いつものように斜めから特定の風車、今回は紫の柄物手前の赤を狙って撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、無事、風車の弥七の壁前での試写を終え、奥山を本堂の在る境内に向かって歩いていたら、五重塔根底部の建物に面したちょっとした広場のような庭の石にちょこんと腰掛けた、いたいけなカポーが秋めいたお揃いのベージュのアウターなんか着込んで、秋の陽光を浴びながら楽しそうに語らい合っていたので、これはちょうどいい構図だなと思い、通りざまに一枚戴いてみたもの。

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四枚目のカットですが、本堂へ続く奥山からの道の北側には影向堂を筆頭に、数多くのお堂やらストゥーパ、石碑、石像のような信仰対象が点在し、その間にクリークのような水路が流れていて、その水路にはなかなか重厚な佇まいの石橋が架けられていて、これがまさに「石橋を叩いて渡る」のイメージか、と思わせるに十分な存在なのですが、その故事を知ってか知らずか、この時期では珍しいインドネシアからのゲスト各位が着物に色とりどりのヒジャブなど被って、橋の上で記念撮影なんかしていたので、その様子を遠巻きに一枚戴いてみたもの。

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五枚目のカットですがインドネシアの小姐の写真を撮らせて貰い、さあてと次は本堂周辺で画を拾いましょうとか歩き出したら、今度は日本人のなかなか落ち着いたトーンの和服を着こなした小姐二名組が、如何にも和服と草履の組み合わせでの行動は慣れてまっせ♪と云わんばかりの上手な歩き方で、しゃらり、しゃらりと目の前を元来た、奥山の方面へと通り過ぎていったので、慌てて後ろ姿を捉えてみたもの。

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六枚目のカットですが、そうこうするうちにやっと荘厳なチタン屋根を葺いた本堂の真下まで到着、なかなか撮影に応じてくれそうな和服の小姐グループないし家族連れが見当たらなかったので、ここも定点観測スポットと化している本堂西側の金属製天水桶の緑の口縁に赤の篆刻のような意匠文字で刻まれた赤い陽刻にピンを合わせて、背景にスカイツリーを写し込む構図ですが、なかなか至近距離での陽刻はシャープ、その代わりと云ってはなんですが、スカイツリーは勿論のこと、手前の手水場の屋根までややざわついた荒れ気味のボケとなりました。

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七枚目のカットですが、本堂に久々にお参りしてから、周辺でモデルさんになってくれそうな人々を探していたら、和装に髪飾りのマリーゴールドの造花がとても似合う小姐が居るグループが本堂の段上から目に留まっていたので、声を掛けてみたら、インドからの留学生ということで、本堂、五重塔をバックに彼らの記念撮影して上げる代わりにモデルさんになって貰ったもの。

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八枚目のカットですが、インド人留学生のグループと挨拶して別れてから、手水場の辺りで被写体を探していたら、焼香場にこれまた秋っぽいベージュのお揃いのハーフコートともパーカーともつかないようなアウターを着込んだ小姐二名組が線香を買い込んで、着火してから巨大香炉の焼香場に向かって行ったのが目に留まったので、速攻、速足で後ろに向かい、その様子を一枚戴いてみたもの。

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九枚目のカットですが、次なる定点観測スポット、御神籤売り場まで来たら、お御籤の入ったステンレスの六角柱から何度も筮竹を出しては記念撮影みたいなことをやってる、ヤラセ女子二名組を発見し、みーちゃった、みちゃった♪、面白そうだから、拙者にも一枚撮らせてよ、代わりにスマホンで記念撮影して上げるからさ、と声掛けてみたら、快諾、但し、マスクを外すと置き場がないので勘弁ということだったので、斜め後ろから撮影での出演となったもの。

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十枚目のカットですが、境内は宝蔵門東側、藤棚の下に設けられた衆生の休憩場の手前で清潔そうな純白モコモコのアウターを着た小姐が秋の陽光を燦々と照り返しながら、一心不乱にスマホンなんかいじっていたので、レンズのフレア具合い見るために観音様がお遣わしになった女人であろう!と勝手に思い込んで、藤棚の緑をバックに後ろ姿を一枚戴いてみたもの。

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十一枚目のカットですが、当日は似たような境遇の気の毒なレンズの試写もしなければならなかったため、まず雷門までの間で一通り撮ってしまおうと思い、足早に宝蔵門まで移動してみれば、これまた今のご時世珍しい東南アジアからのゲストと思しき小姐2名、兄ちゃん1名のグループが宝蔵門の支柱の周りで記念撮影なんかしていたので、さっそく声をかけてモデルさんになって貰ったもの。

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十二枚目のカットですが、宝蔵門を後にして、仲見世通りを歩きながら、ふと早田カメラでも寄って、OPEMAの交換レンズの話でも社長に聞こうとか思ったのですが、やはり、社長曰く、30mmが有るにはあるが、自分も実物を見たことがない、とのことで諦め、隣の洋食店のミラーガラス上に掛かれた白文字でも撮ろうと思えば、下に大きめのママチャリが停められており構図的にNG、仕方なく、その並びの料理屋の門番の石の狛犬を最短距離で撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、伝法院通りの仲見世を挟んで東側には、いつもラムネ売りのヲヂサンの屋台が出ているのですが、今回はラッキーなことに、ちょうどラムネを呑み終えて、ラムネ売りのヲジサン他と上機嫌で歓談していた、一匹オオカミのチンドン屋さんである、プッチャリンさんに初めて遭遇出来たので、声掛けて、スカイツリーをバックに一枚撮らせて頂いたもの。

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十四枚目のカットですが、プッチャリンさんと同行の女人(奥様)にお礼を申し上げ、周囲の人たちの撮影ラッシュの輪を後にして、仲見世を足早に歩けば、あっという間に雷門が目に入り、その手前、「美人茶屋あづま」さんの角を西に曲がった側道との交差点北西の扇子屋さん店頭の、ど定点観測スポットである大和絵団扇のディスプレイ中のひょっとこの目にピンを合わせて撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、さて、次は雷門外東側の土産物屋さん店頭の風鈴群でも撮ろうかいなとか思いきや、居ました居ました、買ったばかりのメロンパンだかを食べながら交互に記念撮影している和装の国産小姐二名組が、ということで、食べてるところ、斜め後ろから撮らせてよ、スマホンで記念撮影して上げるから、と甘い言葉で誘い、モデルさんになって貰ったもの。

今回の感想ですが、いやはや、先の当工房ブログでは、OPEMAに装着した姿だけ紹介し、実写結果は出していなかったのですねぇ・・・しかも、写りは甘く全然ダメという巷の噂に惑わされて、全然、試写してみようとさえ思わなかったうちに肝心要の専用ボディはシャッターリボンが切れたとのことで、全然使い物にならなくなってしまったし・・・が、今回、ふと閃いてL38の全周スクリューを削り出して、一挙にFXとEマウント作ってしまったので、試写してみたら、予想以上に良く写りましたし、イメージサークルも24x32フォルマットのカメラ用であるにもかかわらず、全く問題なくフルサイズCMOSをカバー出来たし、云うことなしでした。

さて、次回は月末~月初の連休を利用して旅に出ますので、一週お休み、その翌週から旅写真をお送りしたいと思います、乞うご期待。
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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