深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Pour votre futur glorieux.~Som Berthiot Flor50mmf3.5~

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冬の足音も早まってきたこの頃、また私は神宮寺老人の「庵」へと招待された。

なんでも、この前の太平洋戦史を塗り替えようとする組織的犯行?は何のことはない、23世紀あたりのヒマを持て余した独居老人達が、金目当てのフリーターやら、サイバーテロリスト崩れの兄ちゃん達に小遣い渡して、また直せる程度にイタズラしただけ、とのことでした。それで、情けに厚い神宮寺老人も、本部と掛け合って、彼らを注意程度で済ませたというのが事の顛末だった。

はて、そうなると、今回の呼ばれた用向きは何だろうと、いけないこととは思いつつ、ちょっとした「事件」を想像しながら、気もそぞろに吾作爺に案内され、邸宅の木々の径を通り「庵」の前までやってきた。

失礼しますよ、とにじり口から「庵」に入ると、いつもの仏頂面でもって、自分で点てたお茶を啜りながら、目でそこへ座れと告げる。

早速用件を切り出すと、「いつも世話になってばかりで申し訳ないから、面白い経験をさせて上げようと思い、ご足労願った」と。

不安と期待が入り混じり、それは何かと問うたところ、百戦錬磨の老人には既に胸中を見抜かれており、「なぁに、古生代へ飛ばす訳でもないし、アンタレスの衛星軌道にある28世紀の地球コロニーへワープして貰うのでもない、ちょっとバーチャル体験した貰うだけだ、しかもちょっとエスプリの効いたヤツだがね・・・」と言うや否や、珍しいことにウィンクなどしてみせた。

ここまでくると、もう頭が混乱の極みに達して、まぁ命ばかりは取られないだろうが、どんな恐ろしい目の遭わせてくれるのか、背中に冷や水をかけられたに等しいキブンにはなったが、ここで逃げ出すのも癪なので、一言、「楽しそうですね」と精一杯の虚勢を張ってみせた。

老人と私は一旦「庵」を出て、邸宅の本館に歩いていった。

玄関まで辿り着くと、重いマホガニーの扉を吾作爺が開けてくれた。

そのまま、玄関ホールを通り抜け、応接の暖炉の前まで来ると、老人が左手に嵌めた、白銀色のカレッジリングを回した。

すると、十分に予想はついたが、暖炉が回転し、元有った位置に地下へ降りる階段が現れた。

思わず「凄い舞台装置ですねぇ・・・」と感嘆を漏らすと、「これぐらいやらないと、キミもキブンが乗らないだろう・・・形から入っていくキャラだということは分析済みだ。」と

今の文明では存在し得ない、有機ELでも、発光ダイオードでも、ましてや蛍光管、電球ではない、壁全面が心地良く光る数十段の階段を降りていくと、これもまた居心地良さそうな応接室がまた現れた、ただ、壁面の計器版と、パーマ屋の椅子のような奇妙なヘッドギア付きのチェアを除いてだったが。

「さぁ、ここにかけて貰おう、別に取って喰おうってワケじゃない、バーチャルな旅をしてきて貰うだけだから・・・」

それから、老人は、今回の「ミッション」のあらましを説明し始めた。

戦後の混乱の冷めやらぬ1950年代初めの西ドイツで両親を失った一人の少女に会って来て、暫く、物心両面から支える日本人駐在員の役をやってもらうのだと。

ん、どこかで聞いたようなハナシだとは思ったが、すぐに思い出せなくて、ローマ時代の奴隷で、コロッセオでライオンと素手で闘うのでも、中国三国志時代の赤壁の戦いの下士官役でもなくて良かった・・・と胸を撫で下ろし、ヘッドギアを被った。

老人はと言えば、目にも止まらぬ速さで空中に浮かんだホログラムのキーボードを操作し、データやパラメータを入力している。

「よぉっしゃ! Bon Voyage!」という声を聞き終わらないうちに猛烈な睡魔に襲われ、意識はブラックアウトした。

次に目が覚めたのが、やはり古い造りの洋館のリビングのチェアで、いつの間にか、仕立ては良いが、古めかしいデザインのジャケットに身を包んでいた。

この時の私は、舞台のあまりに出来の良さに、ここがバーチャル空間であることを忘れてしまっていた。

いつもの習慣で、今どこに居るのか記憶を辿って整理し、どうやらここは海外で、老人のブリーフィングにあった、50年代初頭の西ドイツの商都フランクフルト・アム・マインの何処かに居ることになっているらしいことがぼんやりと判るようになってきた。

こうなったら、早速、老人からの大まかな指示に従って動くしかない。
老人は粋なことに、どうせ出発前の説明など忘れて、役には経たないだろうから、その都度、ポケットに指示書を飛ばす、と言っていた。

早速まさぐってみると、やはりあった。その紙片には、「まずは、街に出て、自分の思うとおりに行動してみよ、」と。

こんなの指示じゃないよ・・・と文句を言ってみても聞こえる訳もなく、仕方なく、ポケットに財布が有り、予想以上の大枚が入っていることを確認の上、のフランクフルト・アム・マインの街に出てみた。

そうそう、老人はこんなことも言ってたっけ、財布のお金はオートチャージだが、品性問われるような無駄遣いはしないでくれよ、と。

好きな行動をしても良いという放任主義できたのなら、こっちにも考えがある。

当然、行くところは決まっている。1990年代の終わりのフランクフルトなら来たことがあるから、だいたい土地勘はある。

まずは、市電の停留所の脇にある、カメラ屋でも覗こうかなという気持ちになった。何せ勘定は神宮寺老人持ち・・・イヤ、バーチャル空間なのだから、たとえKE-7Aの未開封箱付買ったって誰にも迷惑かけない筈だ。

早速、軽い気持ちで店に入り、何か目ぼしいものはないかと暫く物色していると、一人の身なりのみすぼらしい12~13歳の少女がおどおどしながら店に入ってきて、カウンターのオヤジに向かって、「今日はこれを持ってきたの、見て貰えますか」と消え入りそうな声で問うた。

すると、「お嬢さん、ここはカメラの国ドイツだぜ・・・何を好き好んでフランス製のレンズなんか買わなきゃなんないんだ、でもお金に困っているのなら、一応見積もって上げるけど、せいぜい、200マルクがイイとこだ。」

「600マルクで買って戴く訳にはいきませんか・・・実はこのレンズの持ち主だった私の父親がこの旅先の宿で病に倒れ寝付いていたのですが、今朝、とうとう亡くなってしまい、宿を出ねばならないのです、でも溜まっていた宿賃を払うと、お葬式を出す1ペニヒのお金もないのです・・・どうか助けて下さい。」

「お嬢ちゃん、どーやら合いの子みたいだけど、お情け頂戴で、そんな高値は通らないぜ、この値段がイヤなら、とっとと消えうせてくれ・・・」

その少女は確かに東洋人的な面影も漂わせていましたが、じっとカメラ屋のオヤジを睨み、そして眼一杯に涙を浮かべ、店を飛び出していった。

もうこの時点で現実かバーチャルかは関係なく、私は自らの良心の任せるままに店を飛び出し、少女を追って、マイン川にかかる橋のたもとまで走り、追いついた。

「そのレンズ、見せてくれるかい。」

「あなたは日本の人ですか・・・お母さんと同じ国からやって来たのですね。」と。

「そう、日本の領事館で書記官やっているんだ、そのレンズ、良かったら私に譲ってくれるかい。」

「でも、今すぐほしいお金は、カメラ屋さんでも、法外な値段と言われたし・・・」

「イイんだ、たまたま今日は大金を持って歩いているし、お母さんが日本の人なら見捨ててはおけないしね。」

そして、私はそんな短いやりとりの後、少女に伴われ、少女とそのたった一人の肉親であった、父親が逗留していた街外れの木賃宿までやって来た。

少女は、レンズと引き換えに私から受け取ったお金から、まず、宿賃を精算し、そして、近くの教会へ出掛け、共同墓地に自分の父親を葬りたい旨を神父に次げた。

少女と私だけが参列した厳かな儀式は終了し、少女は本当に一人ぼっちになってしまった。

しかし、埋葬費用、たった一人の肉親のためのミサのための教会への献金のため、少女が手にしたお金はあっと言う間に底をつき、着の身着のまま、やや大ぶりな、父親の形見のスーツケースだけが残るだけとなった。

そこで、私は「これからどうするの、行くあてはあるのか」と問うたところ。
「どこへも行くあてがありません・・・宜しかったら、暫く側に置いて戴けませんか、お掃除、洗濯、縫い物、身の回りの世話は全て致しますから・・・」と。

まずは、少女と落ち着いて話がしたかったので、手じかなレストランに入り、軽く食事をしながら、お互いの身の上話をし合った。

少女の名は「エリカ」、母親は大戦中の駐独日本大使館員の娘で、素封家出身で写真の道を目指したがため、実家から勘当同然だったフランス人の父親と結ばれ、駆け落ち同様にフランスを飛び出し、エリカが旅先で生まれてからも、欧州中を街頭写真撮ったり、母親のバイオリンに合わせて、エリカが歌を歌って、チップを貰うという家族で角付けのような暮らしをしてきたということだった。しかし、そんな浮き草暮らしの心労がたたったか、母親は旅先で病を得て亡くなり、2年ほど前から父親と二人で旅してきたのだと。そして、今、たった一人になってしまったのだ。

そこで、一人暮らしの気安さ、領事館からあてがわれた宿舎代わりのアパートメントの一室をエリカに与え、そこでままごとのような同居生活が始まった。

或る日、ふと彼女の父親の形見であったというフランスのレンズ、もうすっかり忘れかけていた、この二人を引き合わせた不思議な縁を持つレンズを取り出し、彼女の可憐な"今"を撮りたいと思った。
ここで初めてレンズの銘板を見た。その名は「Som Berthiot Flor50mmf3.5」

しかし、残念ながら、私は生粋のニコン派なので、このシチュエィションでも、収納棚からはニコンI型しか出てこない・・・神宮寺老人の底意地の悪さに舌打ちしながら、その旨をエリカに話すと、
「実は壊れてて、売り損なったカメラが有るの、お父さんが酔っ払いに絡まれているお婆ちゃんを助けに入った時、突き飛ばされて、レンズが割れてしまって、写真が撮れなくなったまま、仕舞ってあったの。」と。

エリカは部屋に戻り、暫くしてから、黒いライカDIIを手にしてやってきた。

確かにセットされていたニッケルエルマーはクラッシュして前枠もレンズも惨憺たる状態だったが、ボディは奇跡的に無傷で、回してみると、ボディから何無く外すことが出来た。

そして、少女の見守る前で、この漆黒のドイツのカメラに華奢だが華やかなフランス製のレンズを嵌め、距離計が全く問題なく作動することを確認した。

次の週末、エリカを連れ出し、郊外の水辺の有る田園風景で陽が落ちるまで、たった一本のレンズで、渾身の愛情を込め、少女を撮り続けた。
また、少女にもこの素晴らしい道具の使い方を存分に手ほどきした。父親譲りの才能か、エリカは砂漠に水が染み込むが如く、瞬く間に操作法をマスターしてしまった。

そして、日暮れ前に宿舎に戻り、疲れて眠ってしまったエリカをベッドに運び、掛け布団を掛けた時、ふと思い出し、ポケットをまさぐってみると、老人からの長い無沙汰の後の指令書を見つけた。

そこにはたった一言、「ご苦労さまでした」と書いてあった。

そこで私は全てを悟り、眠る少女の頬にそっと口づけをし、お父さんのレンズとカメラを彼女の部屋のテーブルに置き、便箋にたった一言だけ殴り書きをして部屋を出た「Pour votre futur glorieux.」
(あなたの輝かしい未来のために)と。

その次の瞬間、意識を失い、再び眼を開いた時には満面の笑みを浮かべた神宮寺老人の顔があった。

「ブラボー、完璧なミッションだったね。これで不完全なゆらぎは完全に修復された。」
「実は、キミの経験したことは、バーチャルではなく、パラレルワールドの中の現実だ。」
「世界的に有名な日仏ハーフの女流写真家、エリカ・ポンパドールの作品が次々と消失する事件が起こっていて、その原因がどうやら、彼女を写真家の道へ進ませた1950年時点で、不確定要素の揺らぎが元で時空の連続性に綻びが生じたことらしいことが判ったので、助っ人のキミに飛んで貰って、修復して貰ったのだよ。」
「タイムパトロールの任務は過去の改変を取り締まるだけではなく、時には実際に史実の修復も行うのだよ・・・キミがあそこで彼女からレンズを買って、その後暫く物心ともに支えて上げなければ、そして、写真の手ほどきをしなければ、彼女はたぶん、貧困と精神的ダメージから、飾り窓か何かにでも身を落とし、やがては野垂れ死にして、今の世界的女流写真家は存在しなかったろうから・・・」
「そうそう、事情を知ったエリカ女史から、キミへのプレゼントがあるぞ、包みを開けてくれたまえ。」
老人の差し出した、クラフト紙の包みをそっと開いてみると、懐かしい田園風景の色あせたカラー写真と、使い古されたSom Berthiotのレンズが同梱されていました。そこには「Pour votre futur glorieux.」の走り書きのメモとともに。
<完>

てなストーリーが思いつくくらい素晴らしいレンズでした。
尤も、ロケ地はフランス領サハラではなく、千葉の佐原でしたが。お後が宜しいようで。

テーマ:ライカ・マウント・レンズ - ジャンル:写真

  1. 2008/10/28(火) 00:45:39|
  2. 深川秘宝館
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:12
<<禁じられた愛の結晶~Schneider Componon 50mmf4CX改~ | ホーム | 友誼電站便乗企画~Speedpanchro32mmT2.3@佐原>>

コメント

このレンズは
いい雰囲気を持ってるレンズですね。

昔の、コントラストの出ない
ちょっと見ると解像度の無いレンズのようですが
ピントの合っているところは
シャープのような気がします。

私は好きですよ、こんな写りをするレンズ。

  1. 2008/10/28(火) 22:04:59 |
  2. URL |
  3. 山形 #-
  4. [ 編集]

山形さん
コメント有難うございます。
確かにこのレンズは見た目はメッキもギンギラギンで古風然とした沈胴の、いかにもってカンジのクラシックレンズで、しかも、その構成が、3群3枚という最小限の枚数なので、俗に言う眠たい写り・・・になるのではという先入観もむべなるかなです。

しかし、百聞は一見に識かず、この鋭利な刃物のようなシャープでしなやかな写りをするレンズは、持って生まれた玉数の少なさを欠点とせず、寧ろ少ない反射面、ガラスの透過距離の短さによって光線の内部損失をミニマイズし、各エレメントに能力一杯の仕事をさせることによって、ご覧の写りを実現しているのです。

勿論、50年以上も経ったこのシンプルなレンズの力を100%発揮するためには、川崎のKファクトリでの半年以上にも亘る献身的な修復作業があったことも忘れてはなりません。
  1. 2008/10/28(火) 23:01:55 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

こんばんは。美しくもはかないストーリーですね。
50年代のフランクフルトへ行ったということで、てっきりヴェッツラーまで足をのばしてM3の開発に手を貸したとか、ⅢFについていたエルマーをこっそりフロールに取り替えて日本のメーカーの目を欺いたとかショボイ話しを連想したのですが、冗談抜きで胸を打つ展開でした。
レンズも、負けじと悲しくも美しい写りで引き立てています。
  1. 2008/10/28(火) 23:04:36 |
  2. URL |
  3. 中将姫光学 #sKWz4NQw
  4. [ 編集]

中将姫光学さん
コメント有難うございます。

まぁ、ひと目では判らないかも知れないですが、今回の長編?も、実は某明治時代の文豪の作品から設定と出会いのシーンをパクらせて貰っています。

更に細かいシーンでは、小松左京も、光瀬龍も、そして広瀬正も、昔読んだSFの継ぎ接ぎで、フランケンシュタインの出来損ないみたいな駄作です、お恥ずかしながら。

でも、このレンズで撮った、訪れる人も居ない季節外れの水生苑のそこはかとなく物悲しい佇まいにインスパイアされ、アップする直前にでっち上げたって寸法です。
  1. 2008/10/28(火) 23:14:54 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

素晴らしいストーリーをありがとうございます。私も同レンズを所有しておりますが、このようなストーリーは考えも及びませんでした。できうるならばエリカ女史の20代の頃にパラレルワールドを渡って来てもらって、少女を世話した彼とこの世で結ばれるみたいな顛末ですと、ハッピーエンド好きの私にはありがたいのですが、、、、。
  1. 2008/10/29(水) 06:22:49 |
  2. URL |
  3. kinoplasmat #-
  4. [ 編集]

kinoplasmatさん
コメント有難うございます。
う~ん、そうですねぇ・・・ハッピィーエンドですか。
一気に物語を思いつくままに打ちながら、いく通りかの結末を考えたのですが、ここで「私」を所帯持ちってことにしちゃうと、今後の物語展開上、制約が出ちゃうんで、「エリカ女史」は謎のエトランゼとの初恋を胸に秘めたまま、芸術に心身を捧げ、独身を貫いた世界的女流写真家、私は下町のマンションに住まう、独身のうだつの上がらない大手企業の庶務担社員っていう設定になっています。

しかし、その代わりといってはなんですが、ここで狂言回しの役を担う神宮寺老人とのやりとりの中で、老人がタイムパトロール中の最精鋭のタイムガーディアンになったいきさつ、25世紀の留守宅を預かるキョウコ夫人との馴初め、そして、現役タイムパトロールで今は8世紀の長安に居る長男タカオ、木星の衛星タイタン上のコロニーで人工生命の研究に励む長女アイ、忘れてはならないのが、神宮寺家のペットで深川精密工房並みの設計・工作能力を持つサイボーグ猫どえりゃもん・・・これからも物語は次々と膨らんでいきます。
  1. 2008/10/29(水) 10:20:55 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

 ベルチオ・フロールの結んだ焦点から生まれたかの様な物語。lensに対する想いにあらためて敬服いたします。Som Berthiotの製品デザインは名称も含めオシャレなものが多いようで、このタマも、三枚玉で単に安さを狙っただけとは思えません。他のサイトの画像みても、まず色がきれい(抜けがいいのか)。清貧で美しい、名は体を現すといったところ。ぼやけ具合も距離によっては三枚の癖が見えません。
 そんな設定、50mmで日本製。ありそうで、ナイのでしょうか・・・。
  1. 2008/10/29(水) 22:16:09 |
  2. URL |
  3. Treizieme Ordre #-
  4. [ 編集]

Treizieme Ordre さん
いつもながら含蓄に溢れたコメント有難うございます。
確かに、この玉にしても、イタリアのTrixarにしても、良く出来たトリプレットは、そのクセさえ抑えた撮り方を心がければ、ネオクラシックレンズの雄、Gプラナー45mm f2にも比肩するような、ハイコントラストでシャープな、それこそ目が覚めるような写りをします。
残念ながら、国産ではLマウントのトリプレットで50mm以下のものはないはずなので、しいてエルマー、テッサータイプまで目を向ければ、キャノンの最初期の50mmf3.5が極めて近似した写りをすると思います。
  1. 2008/10/29(水) 22:41:07 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

深川精密工房さま

二眼のSEMFLEXを愛用していたのですが、ここで拝見したフロール付きDIIの佇まいの美しさに惚れ込み、バルナックライカを購入してしまいました。
漆黒のDIIに、煌くフロール。
レンズ描写もSEMFLEXを髣髴とさせる繊細さ。
高い買い物でしたが後悔はしておりません。
惜しむらくは、私のフロールが距離計に連動していないことでしょうか。
  1. 2009/07/24(金) 19:47:57 |
  2. URL |
  3. alabianca #-
  4. [ 編集]

alabiancaさま
ありがとうございます。
このDIIはブログを始めて間もない頃、貼り革がズルズルでそれこそ、セミの抜け殻みたいにスポッとそのまま抜け落ちちゃうような状態のものをかなりの安値で手に入れ、外装のクリーニングと革の貼り替えを工房で行ったものです。

確かにライカではクロムメッキ外装が標準となっていて、バルナックタイプも流通しているものはクロムが多く、ブラックエナメルペイント/ニッケル金具で銀象嵌入りのオリジナルはまだまだ結構なお値段がします。

しかし、或る意味使い捨てのデジタルよりは、長い命を生きてきて、これからもまだまだ生き続けていくわけですから、とても良い投資をされたのではないかと思います。

縁有って、手許に訪れた愛機、どうか大事にして上げて戴きたいと思います。

なお、フロールの距離計連動化は、当工房立ち上げ当初、惜しみなく技術供与戴いた船橋の方の改造名人がメニューとして行っていて、仲間内でも何人か実績があります。

では、今後もどうか、ご贔屓に。
  1. 2009/07/25(土) 00:50:49 |
  2. URL |
  3. charely944 #SFo5/nok
  4. [ 編集]

私のフロールも、某工房の手によって遂に距離計連動となりました。
古いノンコートタイプなので、多分テッサー型だと思います。
これで、II型&フロールの最高のペアが完成しました。
情報有難うございました。
  1. 2009/08/13(木) 23:31:47 |
  2. URL |
  3. alabianca #-
  4. [ 編集]

alabiancaさん
ご報告有難うございます。
距離計連動化成功ですか・・・おめでとうございます。
目測や、単体距離計の数値移し替えでも撮れないことはないですが、やはり、スナップに使うとなれば、不測のシャッターチャンスに備えた即写性、正確さ、そして信頼性は不可欠ですから、"純潔"に拘らず、改造して大正解だったのではないかと思いますよ。
今後もバシバシ使って上げましょう。
また、当方からも貴サイトにたまに遊びに行きますので、どうぞヨロシクです♪
  1. 2009/08/14(金) 01:04:12 |
  2. URL |
  3. charley944 #SFo5/nok
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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