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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A paradise found by chance~Matsumoto Photographic tour'21.Apr.①~

さて、今宵の更新ですが、またしてもの予定変更、旅に出ておりましたので、そこで見聞きした風景などを三回ほどに分けてお送り致します。
今回はどこへ出掛けていたかというと、東京と名古屋を結んだ線の中心よりは少々名古屋よりの古都、松本へ出掛けました。
松本へは名古屋から上州の実家へノンストップトライブした時、長野道で往復通ったことはあったのですが、実は一回も街に足を踏み入れたことがなく、このCOVID19蔓延下で国内を目的地とした旅行で2泊3日で行けるお手軽ターゲットとして浮上したわけです。
要は、お城が有って、旨いものが食べられ、そして宿に大きな風呂が付いていれば万々歳というわけで、今回もお城と蕎麦以外はそれほど期待もせず、新宿から朝10時55分発のバスに乗ったわけです。
ところが、3時間半弱のバス旅で四方を頂がまだ雪に覆われた山々に囲まれた小さな地方都市に降り立ち、空襲を受けなかったことから、かの渋沢栄一も目にしたことがあるであろう蔵造りの家々や、駅から徒歩15分ほどで到着した国宝松本城を目にしたとたん、隣の県で19迄暮らし、20代後半に2年半ほど暮らした名古屋からなら車で来られる距離のこの街に、何で今まで来なかったのだろう、と少しばかりの後悔の念に囚われました。
そして、当日は14時過ぎにお城から至近の宿に荷物を置き、常に開放状態のVario-Elmar21-35mmf3.5-4asph.を装けたFuji X-Pro2のみを相棒として夕暮れまでお城の周囲を撮影して回ったということです。
では、さっそく、到着当日の行程に沿って実写結果を眺めて参りましょう。

Matsumoto21_4_001.jpg
まず一枚目のカットですが、お城の周りをぐるぐるする前に、これは旅先ではいつも行っているのですが、その地域の鎮守様に当たる神社にお参りし、よそ者がお膝元を荒らすお詫びと、行程の無事を祈願するのですが、今回の松本市では名前からして御利益有りそうな「四柱神社」へまず参拝し、その目の前が撮影スポットである縄手通りの撮影を先に済ませて、斜め横から天守閣に陽が当たる夕刻にお城の近くに戻ろうと決め、神社を出てすぐの橋の袂の本物のガス灯を一枚撮ってみたもの。

Matsumoto21_4_002.jpg
二枚目のカットですが、春の小川のような女鳥羽川と並行して東西を走る縄手通りの石畳の道、をまず東の端に向かって歩いていくと、COVID19の影響なのでしょうか、通りに面してはいるものの、休業中のいかにも老舗という佇まいのお蕎麦屋さんの軒下で、可憐な山桜の花が盛りだったので、背景に店舗外装のなまこ壁を入れて、最短距離付近で撮ってみたもの。

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三枚目のカットですが、東の端まで歩き通したら、陽もだいぶ西に傾き出し、斜めからの光線に変わってきたので、レトロな佇まいの縄手通りをセミシルエット風に撮るにはちょうどいい頃合いなので、行き交う人々に注意を払いながら、ところどころで長い影を入れて撮ろうと試みていたのですが、ちょうど目の前の店舗から出て来た観光客のヲヂサン、ヲバサンが石畳の道に長い影を曳きながら目の前を歩き出したので、ここぞとばかりに後から音もなく一枚戴いてみたもの。

Matsumoto21_4_004.jpg
四枚目のカットですが、先ほどお参りを終え、縄手通りに足を踏み入れた神社の南門の前の橋の下の土手にこれはさすがにソメイヨシノでしたが、平地よりは朝夕の気温が低いためか、東京ではもう姿を消してしまった、薄ピンクのいかにも儚げな花弁が午後の陽射しを浴びてキラキラ輝く川面をバックに咲き残っていたので、嬉しくなって足をとめ、その様子を一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、会心の桜の写真が撮れたような気がしたため、結果は宿に戻ってからじっくりと思いつつ、陽があるうちに撮れるだけ撮ってしまおうと思い、女鳥羽川にかけられた橋の袂で縄手通りの方に目を凝らすと、すぐ目と鼻の先に在るたい焼屋さんの店頭に如何にも色気より食い気、のオーラを全身から醸し出す、いたいけな女学生が買い求めるために立ち寄ったので、有難くその瞬間を一枚戴いてみたもの。

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六枚目のカットですが、そろそろお城エリアに移動しても良さそうな頃合いになってきたので、お城方面は縄手通り西端に繋がるメインストリート、大名町通りに向かって歩き出したら、ちょうど両側店舗の構図的バランスが良さげな辺りで、仲睦まじそうに歩いて来た中年夫婦とすれ違ったので、振り向きざまに一枚戴いてみたもの。

Matsumoto21_4_007.jpg
七枚目のカットですが、大名町通りを北に向かって歩き出してすぐに、土蔵みたいな暗灰色の艶消しの壁に南欧辺りで見かけそうな明るいオレンジ配色の窓やドア、そしてゆるキャラの文法に則ったブタさんの看板、となかなか秀逸なエクステリアを持つ、街カフェみたいな店舗が道に面して建っていたので、思わず足を止め、一枚戴いてみたもの。

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八枚目のカットですが、大通りを真っ直ぐ北上すれば、天守閣の建つ松本城公園にすぐ着くのですが、それでは面白くないので、少々寄り道、回り道しようと思い、西側から天守閣へはアプローチすべく、大名通りから一本西に入ってそこを歩いていたら、錆びて朽ちかけたトタン板壁の廃屋?とその隣家の間の庭とも呼べないようなすき間に、今を盛りとばかりにカンヒザクラの木が満開だったため、思わず足をとめ、一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、宿にチェッキンする時、そして神社にお参りに向かう時、横目で眺めた、待ちに待った、国宝の塗り替えて間もない漆黒が美しい天守閣とのご対面、心躍る瞬間、さて、スマホンではなく、きちんとしたカメラではどう撮ろうかと逡巡した挙句、この季節でしか撮れない桜の花々との競演を選んでみたもの。

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十枚目のカットですが、陽もすっかり山の端へ暮れようとしている時刻、明日の朝から本格的に撮ることとして、そのロケハンも兼ねての本の丸周辺の散策で、先の長野地震で基礎がずれてしまったがために開かずの橋と化してしまったという「埋橋」の赤い艶やかな全景と漆黒の天守閣とのハーモニーを夕暮れの彩雲を入れて撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、日没までにもう一ヶ所、ロケハンをしておく必要のある場所があったので、後ろ髪を引かれる思いながら、漆黒の主の佇む廓をあとにし、次なる目的地、これまた国宝の「開智学校」を目指し、移動することとし、途中、お城の鎮守にお参りしてから、地図で見て覚えた道筋を辿って、北上していくと、途中、長屋を改装したと思しき本屋さんの店頭でこれまたレトロ定番の鋳物製郵便ポストを目にしたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、松本城公園からは徒歩10分程度の位置に建つ、国宝「開智学校」に到着し、夕暮れのやや冷えかけた山間の大気の中に佇む、「擬洋風建築」という、もはや国内でもここ松本と近江八幡や長浜といった琵琶湖東岸エリアくらいしか残存していない貴重な明治期の建造物の威容を門扉越しに一枚戴いてみたもの。

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十三枚目のカットですが、中に入るためには400円の入場料を払う必要がありますが、それは明日、きちんとお支払いして中に入って拝見させて戴くこととし、もう17時を回っていたので、当日の入館は終了、当日は敷地の周囲から建物を鑑賞させて戴きながら、夕陽の沈む中央アルプスの山々を背に当時の棟梁が訪れたこともない西洋の建造物を一生懸命に木造建築で再現しようと苦心した想いを感じとりつつ一枚戴いてみたもの。

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十四枚目のカットですが、これも、「開智学校」同様、手狭となった市街地から、中心からやや離れた「開智学校」と隣接するこのエリアに動態保存のために移設された、1889年建造で三方板張りの旧司祭館の北側のガラス張りテラスに映る、春まだきの夕暮れの景色を一枚撮ってみたもの。

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十五枚目のカットですが、晩飯前にひと休みしたいと思い、そろそろ宿に戻ろうかという頃合いに思い付き、なかなか構図には苦心しましたが、日暮れの寸前に、明治時代の洋館である旧司祭館の玄関越しに眺めた、和の棟梁の建てた洋館風建造物である「開智学校」校舎の夕暮れの図。

さて、次回は松本滞在二日目、早起きして天守閣に登城して以降の市内での冒険の様子を写真で綴ってお送り致したいと思います、乞うご期待!!
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  1. 2021/04/18(日) 21:51:47|
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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