さて、今宵の更新ですが、予告通り、花のシーズンの小田原城を12時前着、16時前発という駆け足スケジュールで撮るだけ撮った中からハイライトシーンをお送り致します。
まず、当日の簡単な行程ですが、小田原と云えば、魚介料理が安くて旨いお店が軒を並べる土地柄、ランチタイム前に乗り込むのが、大人のお作法につき、当日も前回同様、11時半過ぎの小田急線で小田原駅に着き、前回発見した穴場、「Sakana Cuisine Ryo」さんで再び、ド定番の海鮮丼2000円(税込)を戴き、しかるのち、「お掘端通り」を西に進む登城コースを辿り、今回は天守閣にも登城出来、天守閣の上から発見した八幡山古塁というところを経て、15時に駅に戻り、お茶してから小田急の急行に乗って帰京したのでした。
では、さっそく、当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。
機材はカメラが富士X-Pro2、レンズBaltar25mmf2.3mod.M by FGWG、全コマ開放でのAE撮影となります。

まず一枚目のカットですが、リーズナブルなお値段で至極のシーフードランチを戴いてから、お店の前の道「お堀端通り」を歩くこと10分弱、見慣れた幅の広いお濠の水面が見えて来て、その先には二の丸跡につながる赤い橋「学橋」が見えたので、ちょうど全景が収まる辺りで足を止め、初夏、梅雨前の青空をバックに一枚撮ってみたもの。

二枚目のカットですが、「学橋」を通り過ぎ、更に「お堀端通り」を南に進むと、お濠の中の出島のようになった馬出門のある曲輪へと繋がる「めがね橋」が見えてきて、渡り切ったところにある馬出門を撮ろうとカメラを構えたら、可愛い茶色のトイプー連れの家族連れがやって来て、ヲヤヂさんとかあちゃんは門の中に先に入ってしまい、残された兄妹が城内の撮影スポットをタブレットで確認しているところを背後から一枚戴いてみたもの。

三枚目のカットですが、狭い馬出門をくぐると、太陽が燦々と照る馬屋曲輪の広場に出て、一気に視界が広がるのですが、ここには、前回も足を止めて撮影した、真っ白な下見板の外壁も眩しい、洋風建築と和風建築を足して二で割ったカンジのどことなく不可思議な佇まいの「小田原ガイド協会」の事務局の建物がまばらな松林の向こう側に見えるので、今回も手前の芝生の上にエキストラ役の親子が居たのをいいことに一枚撮ってみたもの。

四枚目のカットですが、お濠の中の浮島のような馬屋曲輪から、本丸を目指すには、再び「住吉橋」というちっちゃな橋を渡らねばならないのですが、そこを渡って、目の前の銅門前の虎口みたいに四方を白壁で囲まれた狭い広場を経て銅門をくぐることになるのですが、なかなか風情のある木製の太鼓橋である「住吉橋」と銅門が一枚に収まるアングルがインスタスポットになっているため、ここでも前回同様、足を止め、一枚撮ってみたもの。

五枚目のカットですが、虎口を抜けたあと、目の前の銅門をくぐり、いよいよ、天守閣のそびえる本丸へと足を踏み入れることになるのですが、その前に今回は前回の28mmより広めの玉を付けての城攻めですから、狭い虎口から、銅門の威容を余すことなく収められることから、足を止め、後から次々やってきた観光客各位をやりすごし、エキストラ出演願って、一枚撮ってみたもの。

六枚目のカットですが、前回の緊急事態宣言時とは異なり、今回の訪問では天守閣以外にも、観光客への利便が図られており、今回の訪問では、銅門くぐり抜けた時に、ちょうど、櫓門の上から降りてきた観光客の一団と遭遇し、来た方向に目を向けてみれば、どうやら、土日限定で銅門上部の空間を開放しているとのことらしいので、急ぐ旅でなし、階段を登り、中に入れて貰うと、ちょうど、「小田原評定」の再現人形群が置いてあったので一枚撮ってみたもの。

七枚目のカットですが、ここ銅門の近年のオール木造での復元に関心し、また、中の案内役のご老人とも、金沢城の鼠多聞櫓門や甲府城の稲荷櫓のオール木造復元の出来映え等に関し、話が弾んで、一段と気分良くなったので、銅門の二の丸側から白い雲が浮かぶ青空をバックに一枚撮ってみたもの。

八枚目のカットですが、銅門前の広場から二の丸と本丸をつなぐ常盤木門への道すがら、元の木造建築の時に用いられていたという礎石の一部が、土塀のカッタウェイ模型ともども展示してあり、なんと、風流な心の持ち主か、或いはお年頃の小学校高学年のいたいけな小々姐各位の心遣いなのか、礎石の孔に溜まった水の上にすももとおぼしき果実が一杯に浮かべられていたので、感じ入るものがあり、足を止めて、一枚撮ってみたもの。

九枚目のカットですが、銅門をくぐり抜けたらもう、目の前の本丸の小高い丘の上の木々のすき間から、白亜の美しい天守閣の偉容が見え、早く登ってみたいという衝動に駆られはしましたが、それ以上に、常盤木門下の一帯の元空堀で、今は季節ごとのお花畑になっているエリアがあって、そこには、ちょうどシーズンの菖蒲と紫陽花が今を盛りとばかりに咲き誇っていたので、そういえば、今年も潮来のあやめ祭りは行けなかったなぁとか思い、足を止めて全容を撮ってみたもの。

十枚目のカットですが、同じく二の丸空堀跡のお花畑の隅まで撮りながら歩いていったら、小高い丘の上に建つ、これまた昭和になってから市政30周年事業の一環として復元されたという常盤木門の櫓の白い漆喰の建物がお花畑越しに見えたので、櫓を見上げる格好であやめ畑全体の様子を撮ってみたもの。

十一枚目のカットですが、この二の丸空堀跡のお花畑、主に底部はあやめ畑になっていて、斜面には色とりどりといっても、紫の濃淡と赤、そしてブルーなのですが、紫陽花の花々が菖蒲に負けじと咲き誇っていて、これも鎌倉の紫陽花寺こと長谷寺を彷彿とさせるような懐かしいシーンなので、斜面から常盤木門もバックに一枚撮ってみたもの。

十二枚目のカットですが、元空堀のお花畑で何枚か撮ったあと、混み合ってきたので、早々に退散し、常盤木門への続く、赤い橋とそこそこ長い石段を登り、門の前まで来てみると、何でもアート月間のような協賛イベントを城址公園で開催しているらしく、門番のような位置に木で組まれたカモシカのようなオブジェが据え付けられていて、このアンマッチ感がなんとも云えなかったので、門をバックに一枚撮ってみたもの。

十三枚目のカットですが、逸る心を抑えながら、常盤木門をくぐり抜けると、いよいよ、そこは本丸広場が目の前に広がるのですが、前回とは違って、手裏剣体験コーナーあり、天守閣への入場が可能となったこともあり、広場には老若男女、かなりの人出が繰り出しており、天守閣の全景を撮ろうとしたら、若い親子連れの童子が飛び出してきちゃったので、有難くご出演願ったもの。

十四枚目のカットですが、無事、天守閣の頂上まで徒歩で登り切って、前回は気付かなかった、西側の小高い山の中腹のテラス状の芝生の広場、「八幡山古塁」を発見し、天守閣からそこが良く見えるなら、そこから天守閣も良く見えるはずと思い、天守閣入口付近の係員さんに道を聞いて、北口から本丸を出る時にふと見上げた天守閣の表情が良かったため、下から一枚撮ってみたもの。

十五枚目のカットですが、八幡山古塁からの小田原城天守閣の眺めにも十分満足し、帰り道沿いの民家で枝葉払いやっていた中年男性とも挨拶をきっかけに少々話し込んで、本当にこの白亜のお城は市民各位に愛されているし、誇りそのものなのだな、と感心して駅に向かう道すがら、駅前に対近年出来た瓦葺きの商店街「ミナス」前の様子を、今風のカポーが通り掛かった頃合いを見計らって一枚撮ってみたもの。
今回の感想ですが、いやはや小田原城は素晴らしい、もちろん、街もとても心地良いです。これまでの経験から、名城の在る地に美食無し、というのが持論だったのですが、ここ小田原と姫路は、例外的にシーフードが旨く、何よりも都心から近いので、江の島よりは足を運んでしまいそうです。少なくとも季節ごとの花々や紅葉には訪問したいと思いました。
さて次回は名城シリーズ繋がりということで、房総半島真っ只中、君津市は久留里の山里にひっそりと佇むお城を訊ねて、Speedpanchro28mmf2と旅してきた様子をレポート致します、乞うご期待!!
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- 2021/06/27(日) 17:09:04|
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