さて、今宵の更新ですが、予告通り、6月最後の一時帰休を利用して訪問した京都穴場観光ツアーからお送りする、第二回目をお送り致します。なお、二回構成とする予定でしたが滞在三日目に精力的に撮り歩いたおかげで、三日目だけで15枚選ぶのも一苦労となりましたので、急遽三回構成とさせて戴きます。
まずは簡単な行程の紹介ですが、6/12は朝8時起床、駅前地下街で簡単な朝飯を食べ、地下鉄・バス共通一日乗車券を買い求め、地下鉄烏丸線で宝が池の国際会館まで移動、そこから府営バスで一路、大原を目指し到着したのが、11時半の少し前。そのまま、案内板の示す径路に従って、まずは三千院を目指し山のせせらぎ沿いの道を歩くこと約20分、そのまま三千院に入り、建物、庭園を拝観しつつ撮影し、門前で極めて満足度の低い蕎麦屋ランチを食べてから周囲の塔頭などを撮影してからまた元来た道を辿りバス亭に戻り、またバスと地下鉄を乗り継いで市内に戻り、駅前でバスを乗り換え、前回訪ね損なった北野天満宮近くの茶屋街を訪問し、しかるのち、体力に余裕あり、日没まではまだまだ時間有ったので、北野エリアから駅前に戻る途中に位置する「紋屋の図子」の趣きある路地を撮影し、その日の撮影を終了したもの。ホントはまだ体力には自信あったのですが、歩数が25000歩を超えてしまっていたので、最終日は出発までに清水寺の舞台の撮影をしなければならなかったため、大事をとって、切り上げた次第。
では、当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

まず一枚目のカットですが、大原のバス停から案内板に従って、山あいの小路を歩き出してすぐ目に留まったのが、ここ大原というか、八瀬、大原地区の名産である漬物、それも、全国的に有名になっているという柴漬の主原料である、アントシアニンたっぷりの柴を一面に栽培している畑があったので、背景の山の集落の佇まいを入れて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

二枚目のカットですが、三千院方面の道のりの途中、山あいの土地の特徴でしょうか、開けたところに何軒かの物販店やら飲食店が集まるような構成になっていて、柴畑のちょっと先の道の反対側にも、ちょっとしたミニ商店街みたいになっているエリアがあり、その一角に大原女の石仏っぽいデフォルメした石像と並んで、今を盛りに紫陽花の花が咲き誇っていたので、商店街をバックに最短距離で一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

三枚目のカットですが、川沿いの細い、車一台通るのがやっとという坂道を上っていくと、川面と反対側の物販店の上の道路上にひさしというか張り出し屋根のような覆いが架けられており、当然のことながら木立の中のせせらぎ沿いの路上に更に覆いがかけられている以上、店の前は昼なお暗い状態になっていますから、店頭の商品には煌々と点されたスポットライトが照らされており、それを遠巻きに眺める観光客のヲッチャンがやってきたので、ここぞとばかりに一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

四枚目のカットですが、せせらぎ沿いの小路を抜けると、三千院の門前付近は急に辺りが開け、あたかも戦国時代の山城のように高い石垣の上に建つ三千院の付近の道沿いには、建物の一部が渓谷にせり出した格好になっている飲食店、物販店の類いが建ち並び、このCOVID19蔓延下のご時世ですから、何店かは店を閉めていましたが、開けていた店には、数少ないとは云え、それなりの観光客が足を休め、お茶に甘味など楽しんでいたので、その様子を一枚戴いてみたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0改Mによる絞り開放AE撮影となります。

五枚目のカットですが、ここ三千院は、17歳の頃、田舎の高校の修学旅行で来たことがあるようなないような、金閣寺や清水寺、平等院に比べると地味で渋い京都の街はずれの名刹ですが、年老いてから訪問してみると、実は明治期に殆どが作られたという比較的新しいお寺でも、伝統工法に則って作られた木造の寺院建築は心が休まりますし、それ以上に梅雨手前の時期であったため、庭園が植物の葉と地面の苔による緑一色の世界になっていて、そこに木漏れ日が射し込むという景色がとても素晴らしかったので、園内を散策し、一番よさげな辺りで撮ってみたうちの一枚。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

六枚目のカットですが、無事、拝観と中の撮影を終え、やっとランチの時間だ♪と思い、観光地に有りがちな、高くてもそこそこ旨い、か高くてまずい、のどちらかという、出来れば避けたい選択をしなければならないため、辺りをよくよく眺めて回っていたら、木立の中の砂利道を涼し気な格好のカポーが繋ぐでなし、適度な距離感で歩いてきてすれ違ったので、有難く、エキストラ出演願ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

七枚目のカットですが、京都駅経由、移動した次なる撮影エリアの北野茶屋町で、最寄りのバス停である「上七軒」から降りて目抜き通りに斜めに繋がった通り、「上七軒通り」を歩いてすぐのところで目に留まった、瓦屋さん、或るいは鬼瓦専門店みたいな屋根の上から店先の引き戸の脇に至るまで、とにかく、全部違った格好の巴瓦が通りに向かって据え付けられており、これでは2月節分の時も豆まきの必要なんかなかろうなと思い、一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

八枚目のカットですが、この「上七軒通り」沿いの北野茶屋街は、短さでいえば、花見小路と比べても半分よりちょっと長い程度でお店の密度も低いですが、実は歴史としては、祇園エリアよりもまだ古いとのことで、こんな時期だから観光客もまばらなのかなと想いながら、珍しく昼夜通し営業を行っていたうどん屋さんの店頭を地元民と思しき妙齢の中姐二名が通り過ぎる瞬間を見計らって一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

九枚目のカットですが、もう目の前の、石を投げれば届きそうなくらいの距離に、北野天満宮の東門が見えかけてきた辺りにもなかなか風情のあるお茶屋さん、ここは花見小路やら祇園新橋のように居抜きリノベのお店が表通りに散在するのではなく、見た目そのままの本物の一見さんお断りのお茶屋さんのようで、写真を摂ろうかいなと思った矢先にこれまた地元民の妙齢の中姐が自転車でエキストラ出演戴いたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

十枚目のカットですが、京都の良いところは、街撮りして歩く身にとっては、表通りのみならず、裏通り、路地裏にも、なかなか趣き深い世界が広がっているということで、ここ北野茶屋街も例外ではなく、「上七軒」通りの店と店の間のそれこそ大人二人がすれ違うには譲り合いの精神を必要とするような通りにも独自の世界観が広がっており、大胆な紅白ツートンに塗り分けられた壁の先の住宅街との接点に掲げられたおでんの提灯を面白いと思い一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

十一枚目のカットですが、同じく北野茶屋街沿い、紅白壁の路地の少し先にもこれまた、モンスーンアジア的な佇まいの路地があって、ここもせいぜい半間、建物の壁に挟まれて大人二人がすれ違うのがやっとという狭い空間が屋根のてっぺんまで続いているという、台湾は鹿港の擦乳巷やら
北京の胡同、或いは上海の石庫門を彷彿とさせるような雰囲気が面白く、足を止めて入り口から一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

十二枚目のカットですが、もう通りを渡れば北野天満宮の東門という辺りまできたところで、先ほどまで歩いてきた北野茶屋街を振り返ってみれば、実はその一本北にも密度こそ低いものの、茶屋街のような佇まいの通りが伸びており、ちょうど、黒い格子の嵌ったお店の前を地元民と思しき一家がやって来たので、有難く一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

十三枚目のカットですが、程なく北野天満宮の東門の前に到着し、北野茶屋街の探検はおしまい、京都駅方面の地上に位置する、次なる目的地、「紋屋図子」を目指すべく、北野天満宮南のバス停から「今出川大宮」のバス停まで乗って、前回来たばかりなので、途中幾つかのランドマークを辿り、「紋屋図子」こと「三上家路地」の向いに建つ町屋の佇まいを一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはAngenieux35mmf2.5改Mによる絞り開放AE撮影となります。

十四枚目のカットですが、無事、「紋屋図子」こと「三上家路地」に辿り着き、前回も目を惹かれた、路地の半分より少し奥に位置する陶芸教室店頭の看板代わりの巨大な唐津焼っぽい甕をモチーフに路地奥の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはSW-Heliar15mmf4.asph.による絞り開放AE撮影となります。

十五枚目のカットですが、レンズの選択と向ける角度を最適化しないとなかなか通りの表情が撮りにくい「紋屋図子」こと「三上家路地」の最深部から通りの入り口方向に向かっての撮影でしたが、露出をEVFで見て調整出来るミラーレスに歩があり、M(TIPO240)とAngenieuxで撮ったものより、暗部が潰れず、絶妙な露出で細部まで描写されているので、こちらを採用したもの。
カメラはFuji X-Pro2、レンズはSW-Heliar15mmf4.asph.による絞り開放AE撮影となります。
さて、次回は再び、お城を巡る冒険に遠出しますので一週スキップ、再来週末に京都編最終回をお送り致します、乞うご期待!!
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- 2021/07/18(日) 19:41:49|
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