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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Duel of extraordinary optics under the Sunshine~CanonFDM50mmf3.5 vs Helios33mod.M by FGWG

さて、今宵の更新ですが、予告通り、この新型コロナことCOVID19禍のもと、ありとあらゆる祭りやイベントは軒並み中止となり、あろうことか、愛好家が心待ちにしていた飯能市は巾着田の曼殊沙華畑も、開花を前に全ての蕾が刈り取られ、打ち棄てられるという有様でしたが、調布市深大寺地区の神代水生植物園、及び深大寺城址の秘密の曼殊沙華畑は例年のように赤白の曼殊沙華が咲き出しているとの情報をインスタグラムで知り合いの深大寺の製粉業者の方に教えて戴き、ただ撮ってくるのではつまらないので、久々の白昼の対決シリーズで、今回はまだ未レポートではありましたが、秘宝館からは防湿庫の肥しの重鎮、CanonFDM50mmf3.5、改造レンズ群からは、当工房で実用化以降、国内外のあまたの業者さんに真似されたHelios33、35mmf2.0改Mを持ち出すことと致しました。

では、さっそく、その対決の各シーンを逐次眺めて参りましょう。同じ構図、被写体で先に上がっているのが、Canon/α7RⅡで、次がHelios/X-Pro2、いずれも開放撮影となります。
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まず第一番勝負ですが、深大寺城址の西側土塁の裏の武者走りのような狭い雨樋の底のような地形のところが、秋になると自生の赤い曼殊沙華がここぞとばかりと生えて来て、それはそれは見事な赤い可憐な花を咲かせて見せてくれるのですが、何本かが纏まっていた場所を南から北に向けて撮ろうとした時にちょうど小集団がやってきて、飛び入り参加してくれたもの。
どちらもWガウスタイプでシャープネスを売り物にしているだけあって、合焦部はキッレキレの描写ですが、背景のワイルドさでは大口径のHeliosに軍配が上がります。

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二番勝負は同じく深大寺城址土塁裏の曼殊沙華畑ですが、今度はもっと奥の南側に咲く花々を、城址ゾーン南の端の木立が陽光を遮り、昼なお暗い禁則地の林の如き佇まいを見せている方向に向けて撮ってみたものですが、こちらの構図でも、背景の低木の葉に木漏れ日が当たって照り返しているところの描写がHeliosの方がより鮮明に暴れた様子になっています。

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三番勝負は、西側の秘密の曼殊沙華畑に別れを告げ、城址東側の空堀南側の木立の下に積もった落ち葉の下から何本かずつにょっきりと生えてきた曼殊沙華の群生で、ここでも、木漏れ日がスポットライトの如く、中央部のみを照らし、逆に陽が当たらない部位の方が、繊細な花弁の赤い色が艶やかに発色するというシーンを撮ってみたのですが、Heliosの方が手前の一本以外はグルグルに溶かしこんで、幻想的な描写を見せてくれました。

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四番勝負は、ここ深大寺城址ではド定番の定点観測スポットである、かつての木造の館址を示す、磨きあげられた黒御影石群を、某茨城県の重電メーカーのシンボルに良く似た、この木、何の木、気になる木の麓から、南方向に向けて、一列で撮ってみたもので、ここでもHeliosの方が、風速でいえば、そよ風と台風上陸くらいのぐるぐる度合いの違いで描写しています。

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五番勝負は、深大寺城址を降り、そのすぐ真下に広がる、三多摩地区では珍しい湿地帯を擁する神代水生植物園では、湿地帯土手に赤白の曼殊沙華が、今を盛りとばかりに咲き誇るばかりでなく、秋の収穫シーズンを前にして湿地帯南部の水田にはオレンジの霞網が架けられており、これが角度によって微妙なグラデーションのついた曲線美を見せてくれることから、土手の曼殊沙華達と競演して貰ったもの。
ここでは、どちらも花のシャープで端正な描写、背景の霞網の艶やかな曲線美は甲乙つけ難い出来ではないかと思いました。

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六番勝負は、湿地帯東側の土手には、毎年、赤い曼殊沙華のみならず、意外と珍しい純白に近い曼殊沙華がかなりの頻度で生えてきており、場所柄からなのか、或いは白はアルビノという先天性色素欠落によるものなので、赤の個体よりも気候条件繊細になのかは判りませんが、若干、赤い花より、勢いが無いような気もしましたが、土手ギリギリに身を乗り出して撮ってみたもの。
合焦部のシャープさは甲乙つけ難いですが、やはりボケの特性による背景の密度感はHeliosの方が目を惹くものがあるのではないかと思いました。

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七番勝負は、あまり遅い時間だと、茶店の小姐各位が団子の製造販売や湯茶の提供を切り上げてしまうおそれがあるので、後ろ髪引かれる想いで水生植物園を後にして、道一本隔てた深大寺エリアは参道を東西に横切る茶店街の名物、浅草は「美人茶屋あづま」さんと並ぶ名刹足下の煩悩の源「美人茶屋八起」さんの店頭で、久々に若い小姐がきびきびと草団子を扁平に圧し潰したようなものを油分を敷き詰めた鉄板上で焼いて販売して居たので、至近距離で撮らせて貰ったもの。
ここでは、先ほどの各シーンで認められたほど、両レンズの個性は認められず、どちらも良くできたスナップレンズという範囲に収まってしまうと思いました。

今回の感想ですが、いやはや、カメラの色設定が違いすぎ、描写の違いよりも、若干、彩度が高過ぎる富士のベルビアモードの方が有利になってしまった感無きにしもあらずですが、それにしても、ソーシャルディスタンスからの人物描写や、風景を撮ったのではどちらも有難みを発揮しないですが、例えば、旅先の朝市の店頭で何か撮るとか、花をモチーフに街並みとかお城を撮る、なんて使い方をしたら、ありきたりのスナップとは一線を画す面白い写真が撮れるのではないかと思いました。

さて次回は、久々の遠出、北陸ツアー3泊4日から2回ほどに分けてご紹介する、初回いきます、乞うご期待!!
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  1. 2021/10/03(日) 22:59:00|
  2. Mマウント改造レンズ
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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