fc2ブログ

深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Reunion with a wonderful castle located in Japan's center.

さて、今宵の更新ですが、予告通り、改造レンズと巡る名城の旅、と称して、先週末の金曜、奉公先ののフレックス勤務制度を利用して、夜のうちの松本に入り、翌土曜日、ランチ時間も惜しみ、レンズ3本とっかえひっかえ気合を入れて撮りも撮ったり200枚弱の中から、ハイライト15枚をご紹介致します。

Matsumoto21Oct_01.jpg
まず一枚目のカットですが、まずは腹ごしらえが何事も基本ですから、宿を10時ちょい過ぎに出て、確か、某ひばり系ファミレスのモォニングは10時半迄だったことを念頭に置いて、宿から徒歩5分程のビル一階のファミレスに入ってみると、都会の一般店と異なり、入っているビルテナントのホテルとの提携でブッヘスタイルのモォニングになっており、1200円(税込)もするので、逡巡してたら、受付は10時までということで安心して、普通のサラダとパンとドリンクバァなどを戴いてから万を持して天守閣へ登城しようと出掛けたら、何と、大手門入口付近に60分待ちというおぞましい立て看板あり、それにもめげず行列につき、やっと穴倉の登城口の手前で、戦う城の美しいセミシルエットを撮ってみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_02.jpg
二枚目のカットですが、これも並ばなければ、まず考えもつかなかった構図ですが、ここ松本城天守閣は、そもそも今の形に改装された江戸初期には、銃撃戦を想定していたので、天守本体、乾小天守、辰巳櫓までは、銃撃戦用の「狭間」や石垣をよじ登ってくる敵兵を狙撃するための「石落し」を四隅に設けた、いわば「殺戮マシ-ン」の様相を呈しているのですが、赤い手摺がついて、戸も開放的な能舞台の如き月見櫓は、家光が立ち寄った際に月見でも、と急ごしらえで作られたまさに平和の象徴みたいな造作なので、どちらも結局役立たずにはなりましたが、その対比が面白く、その競演を撮ってみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_03.jpg
三枚目のカットですが、結局50分ほど並び、天守内部に入り、いきなりお仕事モードに入ってしまい、鋼製補強の状態とか、床板壁板を留めている釘の種類、材質をしゃがみ込んで仔細に検分を始め、通常1時間程度の見学が1時間半近くかかってしまい、いったん、天守最上階から降りてきた時も辰巳櫓の手前の床にしゃがみ込んで釘の写真なんか何枚か撮っていたら、登り口に居た係員が、「何か落とし物でもされたんですかね」とか訝しげに話し掛けてきて、いやいや、城の状態を趣味で調べてるんです、と説明し、やっと下まで辿り着いたら、3月に来た時にも居られた、「おもてなし隊」のコスプレ中年組の方々が居られたので、声掛けて、お城をバックに一枚戴いてみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_04.jpg
四枚目のカットですが、そろそろ、13時半も過ぎてきたので、腹時計も「そろそろ昼時でござる、ひもじゅうござる」とアラームを鳴らし始めたので、「おもてなし隊」の方々に別れを告げ、確か姫様もいたでござるなぁとか思いながら、出口付近に向かいながら、振り返って、本丸御殿址の芝生越しに天守閣の偉容を撮ってみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_05.jpg
五枚目のカットですが、よくよく考えてみれば、今回は補修か何かの都合で、月見櫓は天守との結合部位である辰巳櫓の入口から眺めるだけで中に足を踏み入れることが出来なかったので、何とか面白そうな写真でも撮って帰りたいと思い、真下まで行って、広角のバースを使い、月見櫓と大天守を一枚に収めてみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_06.jpg
六枚目のカットですが、月見櫓のそこそこド迫力のカットを撮れて、ま、いっか、との思いで、心はランチに向かい、さぁ、何を食べようか、結局、駅前まで行かないと良さげなお店無いのかなとか心も上の空で管理事務所と市営売店の前まで来たら、居ました、居ました、天守の上から見ていたら、いったん事務所に引っ込んでいた、姫様と若殿様が戻って来ていたので、再び天守下に小走りで戻って、声を掛けてモデルさんになってもらったもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCooke Speedpanchro28mmf2改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_07.jpg
七枚目のカットですが、結局、今回、楽しみにしていた、渋沢栄一ゆかりの旧第一勧業銀行松本支店を改装した「アルモニービアン」が土日は結婚式場フル稼働ということで、独身男は足を踏み入れることすら許される状態ではなかったので、駅まで歩きながら店を探したものの、これは、というお店には行き当たらず、仕方なく、前評判の良い立ち食い蕎麦屋「小木曽製麺店」にて、ざるとかき揚げ、山賊焼を戴き、またお城方面に戻りながら撮ることとし、まず足を踏み入れた女鳥羽川南岸沿い中町通りの入口付近のたぶんカフェバーでしょうが、素敵な緑色の外壁オブジェが目に留まったので、一枚戴いてみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCarl Zeiss Tessar35mmf3.5改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_08.jpg
八枚目のカットですが、同じく中町通りの入口から少し入った辺りにある、老舗の漆器店で、軒先の屋根上に意匠を凝らした屋号と業種がひと目で判る看板を載せているのは、同じく蔵造りの街並みで名高い川越や栃木、長浜などで良く見られる街角の原風景なのですが、ここ中町通りは点在する旧家や蔵造りの店舗に合わせて、平成以降の街並み整備のようなので、こういった戦前に作られたと思しき看板を載せた店舗は数えるほどしかなく、その中でもここのものがピカイチの出来栄えなので、前回同様、一枚戴いてみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCarl Zeiss Tessar35mmf3.5改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_09.jpg
九枚目のカットですが、この中町通りには、やはりランドマークとなる建物があり、それは、明治21年に建てられた造り酒屋の母屋、土蔵をこの通りに平成8年に移築したという「中町・蔵シック館」という建物で、中に入ると、松本城とは異なり、オーパーツとも云える鋼製耐震補強ブレイスや締結金物の類いは少なくとも目に見えるとこでの採用は皆無で、その代わり、大空間の剛性確保のため、耐力壁に代るスケルトンの木板補強が入念に施され、芸術的ですらあったので、下から一枚撮らせて戴いたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCarl Zeiss Tessar35mmf3.5改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_10.jpg
十枚目のカットですが、「中町・蔵シック館」の中を存分に見学させて戴き、薄暗い館内から外に踏み出すと、向いの商店も巨大な蔵造りの建物で、35mmのAPS-C画角53mm相当で全景入るかな、とか思案しながらカメラを構えたら、「中町・蔵シック館」の前に立った時から、ちょろちょろ視線走らせてくる二人組の一人が居ましたが、そんなの無視してシャッター切ったら、やっぱしっかりカメラ目線で写り込んでました、というもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCarl Zeiss Tessar35mmf3.5改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_11.jpg
十一枚目のカットですが、中町通りも女鳥羽川の南岸を何処までも続くわけではなく、男の足なら15分もそぞろ歩きすれば、街並みの境界にあたる交差点に到達し、その向こう側はごく普通の店舗兼住宅と住宅が混在する、地方にありふれた街並みになってしまうので、川を早々に渡り、今度は北側の岸に沿って展開する、縄手通りを大手通りに向かって歩くこととし、撮りながら、歩いていたら、やはりCOVID19による戒厳令が明けた効果は絶大で、前回3月に来た時の倍ではきかない人通りが認められ、ただ通るだけでなく、商店での買い物も賑わっていたようなので、大手通りに近い辺りから様子を撮ってみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはCarl Zeiss Tessar35mmf3.5改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_12.jpg
十二枚目のカットですが、釣瓶落としと云われる秋の陽は足が早いので、暮れる前に撮れるだけ撮ってしまいたいと思い、先ほどは、登城優先で、その後、脱兎の如く駅方面にランチに出掛けてしまい、実は本の丸周辺から、天守閣の偉容を撮っていなかったので、またしても松本城公園に舞い戻り、インスタ向けにも絵葉書的なお濠越しのカットを何カットか撮りたいと思い、時計回りでお濠端を歩きながら撮ったうちの何かしらミニチュアっぽい収差の出方した一枚。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはBausch & Lomb Baltar25mmf2.5改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_13.jpg
十三枚目のカットですが、前回は場所だけ確認していて、結局行きそびれた外濠よりも更に外に位置する総濠と云われる遺構を調査したかったので、城郭探検はとりあえず11時の位置で中断し、いったん北側の公道に出て歩道をずっと東に向かって歩いていったところ、川でもないのに比較的大きな橋が架かっており、なんとその橋が跨いでいたのが、松本城の遺構、総濠だったので、周囲を散策しながら視察し、その後、太鼓門と黒門の調査をしたかったので、また西に向かって戻り、外濠伝いに南下し、黒門のところで濠を渡り、太鼓門の写真を撮ろうとしたら、「通ってイイすか?」とかヂモティの若人が手を繋ぎながらさわやかな笑顔で聞いてきたので、どうぞどうぞと通しておいて、後ろ姿をちゃっかり戴いたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはBausch & Lomb Baltar25mmf2.5改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_14.jpg
十四枚目のカットですが、今回の調査の全てを終え、お茶でもして実家の老母に信州みそでも土産に買って行ってやっぺか?とか思い、大手門から大手通りに出ようとしたら、健気にも一家総出で、お濠の鯉と云わず、水鳥と云わず、小さなバケツに入った水に浮くエサみたいなのを豪気にぶちまけて、集まってくるのを喚声上げて楽しんでいたので、野次馬に混じって後から一枚戴いてみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはBausch & Lomb Baltar25mmf2.5改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

Matsumoto21Oct_15.jpg
十五枚目のカットですが、お城でのミッションを終え、その近くの老舗カフェというかコーヒーラウンジ紫陽花というお店で至極の地場産リンゴをふんだんに使ったアポーパイなぞを戴き、とても満足した気分で、さて、味噌だ、味噌、と店を出てすぐ、そうだ、偽天守閣の写真と日暮れ前に撮っておかねば、とわざわざ道の反対側に渡って、カフェと味噌屋の間に在る漬物屋の偽天守閣ビルのファンキーな佇まいを撮ってみたもの。
カメラは富士フィルムX-Pro2、レンズはBausch & Lomb Baltar25mmf2.5改M、開放による絞り優先AE撮影となります。

今回の感想ですが、城探検に限らず、遠出には信頼性を期して、いつもライツ製ないし、コシナ製を含めたMマウント互換レンズの出番が多いですが、いやはや、工房製の広角で打線組んでも結構イイカット撮れるぢゃないですか。
それにしても、松本城も、松本の街もイイですね・・・金沢、京都、そして姫路にはちょっとやそっとでは行けないですが、松本の街なら新宿からバスで3時間ほど・・・古めかしいながらも凛とした漆黒の天守閣は「都会の暮らしに疲れたら、いつでも遊びにおいで。いつでも、いつまでもここで待っているから・・・」と優しく帰りのバスを見送ってくれた気がしました。

さて次回は、久々に小田原でも遊びに行こうかな、何が出て来るかは乞うご期待!!
関連記事
  1. 2021/10/31(日) 16:58:59|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<Exploration for a ruin of a legendary castle in Odawara in winter '21. | ホーム | Exploration for Castles and unfamiliar port town located in Hokuriku, Japan②>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/707-bcc65809
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる