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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Nostalgic but exciting, Setouchi tour '21.Dec.②

さて、今週は、予告通り年末の瀬戸内出張の出掛けの駄賃とばかりに撮ってきた、これまた初訪問の広島、岡山の旧跡を含めた旅写真を二週に分けてご紹介する第二回、備中松山城から鞆の浦、そして旅程最終日午前中訪問の倉敷行きます。

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まず一枚目のカットですが、迂闊にも宿を岡山までバックして取ったは良いが、実は備中松山城の在る備中高梁市への伯備線は、岡山を出て倉敷から山の中へ分け入っていくルートなので、往復乗車券の使用ルールからして、岡山を拠点にするより倉敷を拠点にした方が今回の旅程であれば数千円節約出来たのに!と思いながら、備中高梁市からバスで30分弱乗って着いた備中松山城への登山道の入口から氷点下の山道を歩くこと20分強で目にしたお城の素晴らしく立派な高石垣の様子。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、画面の隅に目を凝らして注意深く観察すると判る通り、この日は、晴天だったものの、中国山地の山あいのしかもかなり高く風通しの良いところに建つ天守閣なので、時折、風花なのか、本チャンの降雪なのか判らないレベルではあったものの、雪がパラつきましたが、石段を登って辿り着いた、現存天守閣のある唯一の山城に対面出来た昂揚感は抑えようもなく、寒さも忘れ、かじかんだ手で正面から全景を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Setouchi22Dec_018.jpg
三枚目のカットですが、さっそく待ちに待った、二重二階の、ヘタすると江戸城の富士見櫓よりも小さいのではないかと思える、可愛いながら、400年もの幾星霜に晒され、得も言われぬ風格を纏った天守閣へ続く、附櫓に開かれた天守への入口に続く石段の途中で足を止め、特徴的な正面の唐破風を被った石落としの張り出しや漆喰と黒い板張りのコンビネーションが見事な様子を青空をバックに撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、天守閣の中へ足を踏み入れると、職業柄、真っ先に気になるのが、釘の形状と錆、周囲の木材への染みの広がり具合い、そして天井の柱と梁の間に耐震補強のための筋交いの類いが敷設されているか否かなのですが、幾つかの時代の修理痕でも、きちんと和釘を用いて丁寧に直してあり、いっぽう、回廊部の屋根裏も頭頂部の屋根の小屋組にも鋼製の構造補強の形跡はなく、これは今後、保存修理の話が出て来るなとか思い、ふと裏側の窓から外を覗くと、離れのような櫓が建てられたいたので、帰りのバスまではまだ時間あったので、天守閣を出てから至近距離まで見に行く途中で撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Setouchi22Dec_020.jpg
五枚目のカットですが、備中松山城の見学を無事終えたら、急に腹が減ってしまい、まだ時間も早いので、次の目的地の鞆の浦へ移動途上の福山まで出てから食べても良かったのですが、折角なら、この愛くるしいお城を守ってきてくれた地元にお金を落としていきたかったので、駅から徒歩3分ほどの観光協会まで足を運び、確かお好み焼き屋さんが駅近で3軒ほどあったはずなので、道を教えて欲しいと云ったら、では一番美味しい店を紹介しましょう、開いているか電話で確認するから待ってて、ということで、備中高梁市で旨い広島焼を戴いてから、山陽本線で福山まで移動し、そこからまたバスで20分強の鞆の浦に着いた頃には冬の陽はすっかり山の彼方に傾き始めていたので、港から沈む夕陽を撮ってみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、とにかく、鞆の浦といえば、江戸時代からずっと建っていて、毎夜、暗い海面に灯りを点し続けてきた、石造りの常夜灯を撮らねば話にならないので、港のバス停から、もう何十回も通っていて、目を瞑っても辿り着けるような、建物と建物の間の常夜灯の佇む突堤への近道に向かって歩き出そうとしたところ、如何にも古風な店舗兼住宅の前をせわしそうに小姐二名が通り過ぎようとしたので、とっさにノーファインダで撮ってみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、バス停のある港から、常夜灯はすぐに見えるのですが、海沿いには道がないため、車だと、いったん港から離れた山際の生活道路まで出て、そこをぐるっと回らないと常夜灯の建つ突堤への道へは入れないのですが、ここは室町時代からの古鎮、或いは老街なので、同時代の中華圏の街並み、例えば、台湾の鹿港老街とか、北京の胡同のように家々の壁の間が生活通路になっていて、細い路地裏を通ると、お目当ての常夜灯の前に出られるので、その路地の入口から一枚撮ってみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

Setouchi22Dec_023.jpg
八枚目のカットですが、路地を抜け極めて古い、築3ケタ年の店舗兼住宅兼土蔵が立ち並ぶ石畳の通りに出て、ここを100mほど海の見える方向に進めば、常夜灯の建つ突堤の石畳の広場に到達出来るのですが、確か3年ほど前に来た時には気が付かなかった、建物の塀の底部を自動車のタイヤの石跳ねなどから保護する木柱が建っていたので、その彫り込んだ佇まいが面白く、ローアングルで一枚撮ってみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

Setouchi22Dec_024.jpg
九枚目のカットですが、港のバス停に着いてから距離にすれば300mも歩いてはいないのにも関わらず、犬の立ちションよろしく、あちこちで足を止めては、撮って、また歩き、そしてまた考え込んでは撮る、これをカメラ二台にかて加えてインスタ用にスマホンでもやっていましたから、まさに文字通り、日が暮れてしまい、ただ、惜しいことに日没と点火のタイミングが合っておらなかったので、黒いシルエットで灯り窓だけ光るというカットが撮れなかった痛恨の一枚。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、まだ完全な日没までは少々時間有ったので、海岸線から1ブロック引っ込んだ辺りに幾つか存在する保命酒という薬草を漬け込んで薬効を謳う、江戸時代からの酒屋の店舗併設工場が佇む路地を散策しながら、お城の総塗籠にも通じるような漆喰壁も真新しい土蔵に挟まれた通りに出たので足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、翌月曜日12/27は会社の年休取っていて、その次の12/28も午前中だけ会社に出て年末の資料整理くらいしかすることは無かったので、岡山からの新幹線は14時台でも全然問題ないことから、午前中は岡山からは程近い倉敷の美観地区を撮りに行くこととし、駅から歩きがてら、街並み撮っていたら、ちょうどエキストラ代わりに小姐二名組が入り込んでくれたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

Setouchi22Dec_027.jpg
十二枚目のカットですが、あいにく、月曜日は美術館、博物館の類いがお休みというのは、日本全国の標準ルールのようで、お留守番の老母に大原美術館のアートカレンダーか、美術作品の卓上フレームでも買っていって上げようと思ったのに、ムゼウムショップも閉館、仕方なく、営業は確認出来ているクラボウのアイビースクエアへ近道する途中出会った七五三の親子連れの後ろ姿を一枚戴いてみたもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

Setouchi22Dec_028.jpg
十三枚目のカットですが、本当なら、いつもは予約無しでは到底ランチにありつけない、アイビーホテルのレストランでランチを食べておきたかったのですが、肉が牛ステーキ、シーフードがサーモンと、全く食指の動かないメニューに2000円もの大金を投入する気にはなれず、構内を撮るだけ撮って、岡山駅周辺で食べようとレストランから出ようとしたら、表で記念撮影しようとしていたOL二人組いたので、シャッター押して上げる代わりにモデルさんになってもらったもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

Setouchi22Dec_029.jpg
十四枚目のカットですが、そろそろ電車の時間と岡山駅周辺でのランチを考えると、倉敷美観地区を離れる頃合いになってきたので、一番インスタ映えしそうな、川の畔に佇む擬洋館の前の橋の上で自撮りでもして帰ろうかと思って足を運んだら、どぎつい関西弁の小姐二名がアンタ足も短いが手も短こうて、まともに自撮りも出来ひんやない!?とか面白そうに罵り合っていたので、もしもし、お江戸から来た親切なジェントルマンがシャッター押して上げましょうか?と声掛けたら、大喜び、ノリノリでモデルさんになってもらったもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

Setouchi22Dec_030.jpg
十五枚目のカットですが、美観地区のメインストリート伝いに倉敷駅へ向かう途上、またしても、保存修理工事中の店舗兼住宅の古建築があれば、足を止めて説明板を熟読してみたり、面白そうな細工物を並べている民芸品店があれば、立ち止まってショーウィンド越しに暫し凝視したりと、例によって例の如く、牛歩モードに入ってしまい、先ほど大原邸の前で記念写真撮りっこしていたのが見えた小姐二名組にも追い越されてしまったので、悔し紛れに後ろ姿出演願ったもの。
カメラはFujifilm X-Pro2、レンズはSpeedpanchro28mmf2.0による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想ですが、いやはや、日本は広い、いっぺん来たところでも、別の季節に来たり、ちょっと時間を変えたりしてみると、色々な新しいものが見えてくることもあるものです。ましてや、通り過ぎていた場所を目的にしてみればなお更です。

さて、次回は、久々にお遊びでHugomeyerの癖玉を築地場外市場に持ち出してみたので、その実写結果などをご紹介します、乞うご期待。
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  1. 2022/01/23(日) 18:53:37|
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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