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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Illusions hidden in daily life~Hugomeyer Kinor40mmf1.8mod.M in Tsukiji~

さて、今週は、予告通りHugomeyerの癖玉を築地場外市場に持ち出してみたので、その実写結果などをご紹介します。
このレンズは前にも改造してすぐのデビュー戦で詳細を紹介しましたので、くどくは書きませんが、元々は16mmのプロジェクタないし、動画の投影、また複写用にも用いられたようで、APS-CのフジX系列で使用するとイメージサークルは余裕でカバーしますが、像面湾曲の影響でしょうか、周辺はかなりグダグダになってしまい、中心部からだいたい30%くらいが美味しいスイートスポットと考えられます。また、ペツバールタイプの特徴である非点収差の大きさも特徴で、シーンによっては船酔いならぬ画面酔いしそうな箇所ありますので、予めご覚悟下さい(笑)
では、当日の足取りに沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはFujifilm X-Pro2による全コマ開放(そもそも絞りが無い(笑))による絞り優先AE撮影となります。

Kinor40mmf18_T_001.jpg
まず一枚目のカットですが、当日は、写真仲間のお方の写真展に別の仲間と一緒に行く約束していて、築地でランチしてから、暫く周囲を撮ってから、会場の京橋までそぞろ歩きしようとの計画だったため、波除神社向かいの地下食堂で至極のランチを戴き、まずは挨拶代わりに波除神社の塀際に掲げられた奉納提灯を撮ってみたもの。

Kinor40mmf18_T_002.jpg
二枚目のカットですが、波除神社から北に伸びる、元築地市場と場外市場とを隔てる公道沿いに北上することとし、まず目に付いたのが、湯呑とか、天塩とか料理に使う陶磁器是全般を扱う平屋建てのバラックみたいな店舗の軒先に飾られた小型の下足札みたいなのに長屋の住人みたいにひらがなで名前を書いたものがごちゃっと並んでいたので、至近距離で撮ってみたもの。

Kinor40mmf18_T_003.jpg
三枚目のカットですが、場外西端と接する公道を更に歩道伝いに北上してみると、いつもは、中国人っぽい小姐が付きっ切りで道行く老若男女相手に拡販活動に勤しんでいる、水飴コーティングした苺の串刺しを商う商店前の商品サンプルの傍らにくだんの小姐が居なかったので、仕方なく背後で旨そうに苺串とその姉妹品のりんご串を頬張る親子を入れて一枚撮ってみたもの。

Kinor40mmf18_T_004.jpg
四枚目のカットですが、適当なところで曲がって場外市場の東西通路に足を踏み入れ、何か面白そうな被写体はないか、ウロウロ、キョロキョロしながら歩いていたら、同行の士が、金網に立て掛けられた古めかしい自転車に気付き、やれブレーキがワイヤじゃなくてロッド式だから、ナンチャッテでなくて、ホント古いよね♪とか勝手に人の持ち物を論評しながら撮った一枚。

Kinor40mmf18_T_005.jpg
五枚目のカットですが、場外市場の同じ東西通路を東の端の晴海通り方面目指して歩いていたら、築地市場の移転とともに絶滅危惧種に指定されたかの如く、この近傍ではめっきり姿を消したターレットが電動版ではあるものの、まだ現役でしっかり稼いでまっせ!と云わんばかりに鳥肉問屋さんの前に路駐していたので、背後に適当な通行人やってくるのを待って一枚撮ってみたもの

Kinor40mmf18_T_006.jpg
六枚目のカットですが、ターレットの停められたお店の数十メートル先には、この東西通路一、いや、テリー伊藤氏亡き後の築地場外では一、二位を競う人だかりを作る物販店となった、甲殻類のプロフェッショナル仕事の流儀、齋藤商店さんの前まで来たら、ちょうど今風のいたいけなカポーがお手々つないでルンルン気分で散策してきたので、背景にお店の目印代わりの靑パラソルを入れて一枚撮ってみたもの。

Kinor40mmf18_T_007.jpg
七枚目のカットですが、東のどん詰まりである晴海通りとの接点まで目と鼻の先まで来た当たりには、往時の築地の豊かな地域性を偲ばせる、総銅板張りの店舗兼住宅が、今も人通りの盛んな通りに面して佇んでおり、その緑青に覆われた風格ある外観を同じく歴史的な曲者レンズがどのように捉えるのか興味本位で撮ってみたもの。

Kinor40mmf18_T_008.jpg
八枚目のカットですが、総銅板張りの店舗兼住宅の交差点を北上し、南北通路からもう一本北の東西通路をまた西、即ち、もと来た旧築地市場方面へ向かって歩き出したら、やはり冬支度にマスクで人混み仕様完全武装のいたいけなカポーが通路の真ん中で仲睦まじくしっぽりと腕何か組んじゃって場外市場を散策しているかの様子だったので、有難く後から一枚戴いてみたもの。

Kinor40mmf18_T_009.jpg
九枚目のカットですが、同じく場外市場の東西通路で一番北端のところに面した物販店の店頭で、牡蠣とか、ホタテ、海老などをたぶん炭火だかの熱源で以て焼いて、道行く老若男女に商っていたのですが、昼飯時はとうに過ぎていたのに、結構な数のお客が、「築地=市場=海鮮安くて新鮮で旨い」との刷り込み効果のためか、足を止めて買おうかどうか逡巡していたので、その様子を一枚戴いてみたもの。

Kinor40mmf18_T_010.jpg
十枚目のカットですが、同じく場外市場の一番北端の東西通路の半分より西に近い辺りの寿司屋の店頭で、複数の親子で順番待ちをしていたらしく、いつまでも食事にありつけないのを親同士はおしゃべりやらスマホンで紛らしていたのをいたいけな童子達はそうもいかず、往来で走ったり、追い駆けっこしたりと狼藉の限りだったので、その楽しげな様子を一枚戴いてみたもの。

Kinor40mmf18_T_011.jpg
十一枚目のカットですが、くだんの東西通路も西のどん詰まりまで来てしまったし、そろそろ会場に向かう潮時と考え、場外市場西側に面した公道の歩道伝いに新大橋通りまで歩き、そこに面した門跡通り商店街のアーケード伝いに東銀座方面へ移動すべく歩き出したら、ワイルドなことに、眉目麗しい妙齢の小姐が立ち食い蕎麦だか饂飩を堪能されていたので、有難く一枚戴いてみたもの。

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十二枚目のカットですが、同じく門跡通り商店街のアーケードを進んでいくと、もう交差点に程近い辺りの路面食堂で、確かもつ煮豆腐か何かを主力商品としていたカウンターオンリーのお店の軒先で、ダウンジャケットに身を固めたやや年配の小姐がハードボイルド小説よろしく、豪快にもつに定食だかを掻っ込んでいたので、新鮮な驚きを写し取ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、同行の士とくっちゃっべったり、路上スナップしたり、時にはスマホンのナビでルート確認したりして、歩くこと20分弱、もう京橋までは目と鼻の先である東銀座は歌舞伎座裏のシチリア料理店の辺りまで来て、いつも気になる国籍、民族不明の陶製人面オブジェを至近距離で捉えてみたもの。

Kinor40mmf18_T_014.jpg
十四枚目のカットですが、そうそう、この辺りには、都内屈指の海老出汁ラーメンとまぐろ丼を出す、ラーメンクリエータとまぐろ問屋の若旦那が組んで始めた注目のラーメン屋があるのよん♪と、お孫さん連れの散策の時のネタとして同行の士にお教えするため、店の前まで来て、白地に水色の文字の手書きの看板が妙に諧謔味あったので、通りをバックに一枚撮ってみたもの。

Kinor40mmf18_T_015.jpg
十五枚目のカットですが、もう写真展会場までは目と鼻の先という辺りまで辿り着いた頃、スマホンのナビを頼りに、会場が位置するという雑居ビルを探していたら、閑散としたビルの谷間の通りの一角、洒脱なデザインのタイル張りのビルのエントランス脇の柱に、曰くありげな小姐が体を凭れ掛け、スマホンか何かをいじっていたので、有難く一枚戴いてみたもの。

今回の感想ですが、このところ、お城巡りに現を抜かしてばかりで、どうしてもその目的上、画面の隅々までシャープにクリア、そして端正に写るラインナップに偏ってしまい、異世界の扉をこじ開けるが如き癖玉は縁遠くなっていましたが、こうして仲間内で都内を気軽に撮り歩く場合はこの上ない、愉快な従者となることを再確認しました。

さて、次回は、ワッフルのような可愛らしいお堀跡がチャーミングな静岡のお城遺構に泊りがけで訪問してきたレポート致します、乞うご期待!!
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  1. 2022/01/30(日) 22:00:07|
  2. Mマウント改造レンズ
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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