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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Adventure to unexperienced island ~Ehime Historic tour'22.Mar.①~

さて、今週は、予告通り、満を持して訪問した四国お城巡りツアー第二弾、3泊4日の愛媛への旅、一回目をお送りします。
まずは簡単な行程紹介ですが、3/18の金曜日に奉公先から暇を貰い、午前10時過ぎ羽田発の赤い鶴の翼に抱かれ、雨の松山空港へ。そこからリムジンバスで市内へ向かい、お城の濠の北西端に面しているというアパホテルの最寄りという愛媛新聞社前で下車、結構な降雨の中を10分弱歩き、ホテルに到着、しかし、まだチェッキン時間前だったので、荷物だけ預かって貰い、さて、周りに飲食店は無さそうだ、ランチタイムの到着なのに困ったもんだ、と思い、フロントの女性にこの近辺でご当地料理食べられるところは?と問うてみれば、いかにも控えめに工房主の後方を指差し、いちおうホテル内にレストランはありますが、お口に合うかどうか・・・とのことでしたが、雨の中をアテもなく外に出るのも億劫だったので、モノは試しとばかりに入ってみて、大正解、宇和島式鯛めしと全粒粉で打った讃岐うどんのセットランチが税込み1100円で大満足、帰りの日にも戻って来て出発前の松山でのラストランチに食べたくらいでしたから・・・
食後、雨が若干小降りになったので、宿から見える松山城にアプローチすべく、傘をさして、お濠を隔てた城山公園へと出向き、麓から望遠で何枚か撮ったあと、美術館一階ロビィの総ガラス張りのカフェが素敵だったので、そこでお茶してから二の丸庭園付近を散策し、果敢にも片道900m程度の山道を駆け上り、天守の聳え立つ本丸まで出掛け、来るべき本番撮影の下調べのみ行って、下山、その日の行動はおしまい。翌19日は天気も上々、一日で二棟の天守閣を踏破すべく、朝早めに宿を出て、JRの急行でまず宇和島に向かい、そこで宇和島城に登城、ちょうどお昼になったので、登城口脇にあった和食屋で本場の鯛めし定食を食べようと暖簾を潜ったら、あいにくの満席、仕方なく、駅まで歩き、駅のそばで何か見つけようと歩いていて見つけた料亭で結構お高い鯛めし定食を戴き、また特急電車に乗って、大洲に移動、そこで駅から歩こうと思ったものの、片道2キロ近くあるからバスかタクシーにした方が良いという観光案内所の妙齢の女性職員さんのお言葉に従い、タクシーでお城まで移動、外と中をひと通り撮ってから、果たして、タクシーなんかお城の近くにはいなかったし、歩きながら川越しのロングショットを撮りたかったので、20分程度の道のりをてくてくと歩き駅に着き、次なる目的地、内子まで各駅停車で移動、というのが前半の大まかな道のりです。
では、前半二日間の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

Ehime22_001.jpg
まず一枚目のカットですが、このところ、山の上のお城に行くことが多くなったので、これまでのLeicaMマウントでは最長の75mmf1.8の玉に代えて、距離計連動を考えなくても良いミラーレスで使う前提で、YCマウントの長玉やら、出張先で城郭の屋根のてっぺんの写真なども撮らねばならないことがままあるのでNikkor70-300mmの玉を持ち出したりしますが、今回も小雨がそぼ降る三の丸跡広場の芝生の上から、山上の天守群を捉えてみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_002.jpg
二枚目のカットですが、美術館一階カフェでのお茶タイム後、ダメ元で本丸の天守閣入口まで行ってみようと考え、林の中の石段が続く山道を傘をさして駆け上がり、本丸広場に到達する手前の大手門を抜けた辺りでぬっと顔を出した漆喰の城と黒い下見張りの板のコントラストも凛とした大天守と小天守が並んで姿を見せるので、雨に霞んだお城の写真も風情があってなかなか良いものよ、とか独りごちて、戸無門手前から、ロングショットで一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_003.jpg
三枚目のカットですが、戸無門、筒井門を抜けると、細長い形の山頂の本の丸、その最深部には連立式の天守群が鎮座ましましているのですが、終日雨のウィークデーの天守閣入場締め切り直前の時刻ということもあって、天守下の広場は、傘をさした人々もまばらで、いかにも公園の関係者ばかりという、やや寂し気な様子でもあったのですが、これもなかなか撮れる画ではない、と思い直して、長玉で全体がギリギリ入る位置まで近寄って撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_004.jpg
四枚目のカットですが、翌19日の土曜日は前日のしつこい雨降りが嘘であったかの如く、朝から抜けるような晴天で、松山の駅からはディーゼルの特急列車で1時間半弱の距離にある、愛媛県西端の街、宇和島に移動し、駅に着いたら脇目も振らずに、貴重な現存天守12棟のうち、一番西に位置する宇和島城を目指し、駅から気もそぞろに速足でお城の聳える山に向かって歩き、10分ほども歩いたら、城山の登山口である上り立ち門に到着、ここからまた10分弱の山道を登れば、恋焦がれた可愛い天守閣との御対面なのですが、門をくぐって直後に目の前に立ち塞がった、山城を思わせるいかつい石垣を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_005.jpg
五枚目のカットですが、山道を歩き出して5分もしないうちに、史跡である井戸丸に残っている井戸跡を発見、擬木のコンクリート製の囲いの内側に設けられた青く苔むした木製の格子状の井戸の覆いとその周囲の苔のカーペット、そしてその上に落ちた木の葉がそこはかとなくアートしいていたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_006.jpg
六枚目のカットですが、苔むした井戸跡から山道を歩くこと数分で、現存12天守の中では一番愛くるしい三層三階層塔型の総塗籠の白亜の天守が気持ち良い青空をバックに石垣越しに視界に飛び込んで来たので、足を止めて、その佇まいを一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_007.jpg
七枚目のカットですが、とても天守閣とは思えない、平和な時期の建造物そのものの低くて登り易い石垣の天守台の上にちょこんと載っかって、侵入者を全く拒絶することを考えていないように唐破風が大きく口を開けた入口から天守の中に入ると、薄暗い天守の中はちょっとした資料展示室になっており、その中でも、藤堂家と、戸田家、伊達家の鎧のレプリカが展示してあってこれがなかなか見ごたえあったので足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_008.jpg
八枚目のカットですが、宇和島といえば、四国でも西端で瀬戸内海と太平洋の中間の微妙な海域を挟み、九州は大分県に面した海沿いの街、その街で一番の高台に建つ天守閣の最上階から眺める港町の風景が悪かろうはずもなく、ただ残念なことに外縁を巡る手摺付の回廊は設けられていないので、縦格子の嵌った狭い窓越に景色を楽しみ、年季の入った古瓦越しに一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_009.jpg
九枚目のカットですが、工房主はこのところ、城郭建築と奉公先のお仕事を結びつける癖が抜けきらず、天守閣や櫓の中に入ると、まずお仕事モードで使われている釘の種類、大きさ、間隔を目視して、そしておもむろにしゃがみ込んだりして写真を撮ったりするので、管理の方々からすれば、典型的な不審人物に他ならず、声をかけられて、話し込むと、研究していることを判って貰えるという事の繰り返しなのですが、天守内は一階から最上階三階迄ひと通り調べたので、余裕こいて最上階の様子を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_010.jpg
十枚目のカットですが、上まで登ってしまえば、後は下るだけというまさに人生の縮図のような、構造こそ違え、一種のさざえ堂にも似た木造天守閣胎内巡りを終え、お昼時の燦々と照らす陽光の下、笑うせぇるスマンが大口開けてほぉぅほっほとかやってるような雰囲気の天下泰平の権化のような天守閣と再度向き合い、よく考えたら、本丸に着いた時は携帯でしか撮っていなかったことを思い出し何枚か撮ってみたうちのベストショット。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_011.jpg
十一枚目のカットですが、宇和島でのお城探検を無事終え、これで四国の現存天守で登城していないのは次の日に行く予定の松山城と丸亀城だけとなったので、松山への帰路途上にある、奇跡の復元天守と云われ、耐震基準も消防法も破格に厳しくなった平成の御世に、なんと木造の四重四階というスケールの大きな建造物を作ってしまった、奇跡の天守閣、大洲城を是非ともこの目で見て、登城し、入場料と記念品を買い求めることで保存維持に少しでもお役に立ちたいと思い、足を運び、城の手前で全体像を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_012.jpg
十二枚目のカットですが、これまで姫路城を筆頭に、先月の高知城や東京からは比較的近い松本城等々、国宝五棟を含めた現存天守は松山、丸亀と青森の弘前城以外は全て踏破し、最低でも160年は経っている木造建築の黒く枯れ、そしてところどころすり減り、時を纏う風格を湛えた佇まいを見てきたので、まだ新築の風合いを残しながら、そういった先達達と寸分違わぬ構造の内部を見せつけられ、ぐぅの音も出ないほど感動して一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_013.jpg
十三枚目のカットですが、実はここ松山への旅行が決まる前に某国営放送のお城系番組で眺めの良いお城を人気投票する企画があって、その中で、姫路城や竹田城といった由緒正しい古城達に拮抗し、清流に架かった鉄橋越しに高台の上の凛とした天守閣が眺められる、とかいうことで、大洲城のことを初めて知って、自分も是非、鉄橋を電車が通る瞬間を狙って必殺ショット撮りたいとか思い寄ってはみたものの、駅前の観光案内所の方に徒歩で行ったら物凄く時間架かるし、電車の時刻も結構まばらと聞いて諦め、天守閣最上階から、その撮影地付近を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_014.jpg
十四枚目のカットですが、無事、最上階まで登城し、記念のメダルも買い求め、強行軍の今回スケジュールでは、松山に戻る前にもう一か所、歴史的景観保存地区が沿線にあるので、そこを踏破し、果たして、往年は蝋燭の原料となるはぜの木からの実から採れる木蝋で財を為したという山あいの街の様子はどうなっているのか、お城とは別の好奇心で行ってみたい気持ちが昂り、次の電車の時刻に間に合わせるべく、駅への道を急ぎながら、振り返って撮った小高い丘の上に聳え立つ大洲城の雄姿。
カメラはSONYα7C、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8改Mによる開放、絞り優先AE撮影となります。

Ehime22_015.jpg
十五枚目のカットですが、これだけ眺めが良ければ、望遠で撮れば、広角で至近距離から撮るより仰角が付かないので、より四重四階層塔型天守の端正な造形が撮れると思い、時計と睨めっこしつつ、いったん、川の土手の上に登り、予備機のM(TIPO240)に望遠レンズを装着し、EVFを持ってきていなかったので、背面液晶で何とかピンを探し出して撮った必殺ショット。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8による開放、絞り優先AE撮影となります。

さて次回は、奇跡の歴史的景観保存地区、内子町を隅々まで踏破して撮ったカットと、その翌日に今治城、そして今回のメーンディッシュ、松山城を撮り歩いたカットをお送り致します、乞うご期待!!
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  1. 2022/04/10(日) 22:33:51|
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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