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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Great Journey to explore ruins of ancient castles in western Japan in GW ’22⑥

さて、今週は予告通りGWの旅6日め、岡山ベースでの四国の日帰り旅をお送り致します。まず、なんで四国のお城巡りに瀬戸内海対岸の岡山の宿なの?との至極尤もな疑問ではありますが、今回のGWの旅は佐世保をスタートに西から串刺し的にお城を効率的良く見て回ろうとしているので、宿泊地を幹線ルートのターミナルに取る必要があったからです。そうなると、岡山が本四架橋経由の快速電車を使った日帰りベースで高松、丸亀と容易に回れるので、相対的な宿の取り易さも相俟って必然的に投泊地になったという次第。
ではさっそく、当日の行程に沿って、実写結果を眺めて参りましょう。
カメラはSONYα7c、レンズはErnstLeitz Elmarit28mmf2.8三代目による絞り開放AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、上野発の夜行列車ならぬ岡山発の渡橋列車に乗って、運よく窓際席を取れたので、本四架橋の高い位置から眺める瀬戸内の海とそこに浮かぶ緑の島々の絶景に瞬きを忘れるようなひと時を過ごし、陸に上がってからは、本土ではなかなか見られない、讃岐富士こと飯野山のようなミニ富士山を幾つか眺め、初めて足を踏み入れた高松で駅から徒歩10分もかからない高松城址の最初の見どころ、
先般、ブラタモリでも紹介された木造現存の重要文化財である月見櫓と水手御門を土塀の上から撮ってみたもの。

Okayama22_002.jpg
二枚目のカットですが、ブラタモリで見た光景に身を置いたことから、早く至近距離で観察したい、中に入って仔細を検分したい、という趣味だか仕事なんだか判らない、異様な気持ちの高まりに突き動かされて、速足で水手御門の脇まで来てみたら、きれいな切込接の石垣の上に載せられた漆喰の櫓門とその先に聳え立つ、全国でも12棟しか存在しない現存の御三階櫓の雄姿が美しく見えたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。

Okayama22_003.jpg
三枚目のカットですが、ブラタモリでは「特別の許可を受けて撮影しています」のはずだった水手御門を、コロナも一段落したGW期間中ということもあるのか、当日は開け放ち、ではせっかくだから、その特別な門越しに見える海の名残の写真でも撮ろうかいな、とカメラを構えた途端、物陰から、西郷(せご)どんのようないで立ちのコスプレイヤーの兄さんが犬も連れずに現れたので、距離感を見計らって一枚戴いてみたもの。

Okayama22_004.jpg
四枚目のカットですが、逸る心を抑え、入口で消毒して靴を脱いで靴箱に収めてから、薄暗い櫓の一階部分に足を踏み入れてみれば、ここも、姫路城や松本城などと同じ江戸期の木造建築、しかも、民家も御殿も平屋が普通で、二階建て以上は寺院関係かお城しかない時代の、鉄骨造も鉄筋造も産まれる遥か前の三階建てですから、どのような強度計算によるものなのか、或いは経験則だけによるものなのか、建物の重みを全て受ける一階部分が一番、柱の密週度が高く、果たして人の居場所があったんだろうか、と思うくらいだったので、その貴重な佇まいを一枚撮ってみたもの。

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五枚目のカットですが、木造の現存天守、櫓でも見学者の利便と歩行の安全を考慮し、蛍光灯照明器具を新たに設けたり、LEDのランタンみたいなものを設置しているところも多かったですが、ここ高松城月見櫓は一般公開を毎週日曜日とGWに限定しているので、同様の公開形態の名古屋城のん南西櫓などと同様、常設の照明器具はなく、小さく低い位置に設けられた覗き窓からの採光しか光源がなく、昼なお薄暗い建物内から陽光が燦々と降り注ぐ瀬戸内の海を眺める親子の姿を撮ってみたもの。

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六枚目のカットですが、貴重な御三階櫓内の検分を心おきなく楽しみ、その後、水手御門近くで声をかけられた説明員ボランティアのご老人が日本城郭検定一級保持者と聞いて、思わず会話に花が咲き、今日中に丸亀城も回って岡山に戻らねばならなので、後ろ髪を引かれる思いで惜別し、次に訪れたのが、大正期の建築である被雲閣という建物で、ここは江戸時代の松平家の政務を執る御殿だったのが、廃城令により取り壊しになったのち、規模を縮小して建て直したというもので、なかなか荘厳な佇まいだったので道草して中に入る前に全景を一枚撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、江戸時代の御殿建築と云えば、二条城、川越城、掛川城、そして高知城と現存の本丸、二の丸御殿は全て仔細に検分し、玄関屋根の形状から主殿の入母屋造りの破風のバランス、濡れ縁の高さから廊下の幅、長押から天井板までの鷹さまで、江戸時代の御殿建築と云われるものの様式は江戸期以前の寺院建築との違いにおいて、殆ど頭に入っているので、ここはやはり明治期以降の日本家屋だなとか独りごちて、庭の景色が映り込んだ廊下のガラスを庭の天水桶横から撮ってみたもの

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八枚目のカットですが、入場無料なので、気軽に中に足を踏み入れてみると、明治期以降の外づらとは打って代わって、少なくとも一階部分については全体的な部屋の配置、中の廊下や室内の間取りについては、幕末期の普請が入っている、水戸藩の弘道舘や、川越城本丸御殿とも違和感なく、なかなかイイ雰囲気の中を奇声を上げて走り回る童子が「おぢさあぁん、何撮ってるのぉ!?」とか近寄ってきたのを無視して一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、一階をくまなく見終えて、建物内に幾つかある階段を登れば先ほど、櫓の三階から人が見えた二階のベランダに出られるのが判っていたので、さっそく手近な階段を上がってみると、建物北側の長い廊下に面した広々とした窓辺から、先ほど登っていた月見櫓の雄姿が、燦々と陽光降り注ぐ、見事に手入れされた庭園越しに見えたので先客の家族の頭越しに一枚撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、ここ髙松城は、全国でも12棟しか現存していない御三階櫓が二棟も在るのですが、極めて残念なことに、小倉城をモデルに松平公が建てたという天守閣は、明治期に老朽化のため取り壊されて以降、天守台のみ海水のお濠の中に残り、姿を留めておらず、いちおう、市民も切なる願いとのことで、明治期以降に天守台に建っていた、玉藻神社社殿を取り壊し撤去、平成期に石積みを全て解体して補強し積み直しを行い、いつでも天守復元OKとのファイティングポーズ状態の天守台の雄姿を一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、無事、予定通り、高松城の見学を終え、高松駅前で高い割にはイマイチの讃岐うどんのランチを戴いてから電車に乗って、岡山から見れば先に位置する丸亀に向かい、駅から徒歩15分程度の丸亀城を目指したのは良いものの、ここでも、コロナが小休止のGWのためか、お城へ向かう路上のあちこちでイベントをやっており、それらを通り抜けるのに想定外の時間を食ってしまったのですが、何とか天守内への入場締切りに間に合う時間までには大手門を通過出来たので、安堵の気分で振り返り一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、お城は江戸期になってからも、見せるシンボル的な役割が殆どだったので、天守閣は街で一番見晴らしの良いところに建っていることが殆どで、先ほどの高松城のように海抜0メートルに建てるというのは稀有なケースで大なり小なり、平山城という市街地中心ないし、その奥まったところにある小高い丘陵ないし低山の頂上一帯を切り崩して廓にするケースが多いのですが、ここ丸亀城も海の近くにも関わらず、宇和島城同様、高い山の頂上を選んで築城しているので、軽登山とまではいかないまでも、結構な坂道を10分程度登った先に本の丸が有るのですが、登り始めてそれほど時間建っていない辺りで出て来た、木漏れ日浴びた石組の間を通り過ぎる人々を一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、木々に覆われた坂道を何度も左右に曲がりながら、やっと木立が切れた辺りで、現存天守の中では下から四番目、御三階櫓で親しまれる弘前城の天守とは10cmしか違わない可愛い三階建て天守の姿が木の枝越しに見えてきて、訪問していない現存天守二棟のうち、一棟に辿り着いた!という感慨を込め、足を止めて一枚撮ってみたもの。

Okayama22_014.jpg
十四枚目のカットですが、本の丸跡の広場に出て、永年の思いの募った、ペンフレンドの恋の延長線上の対面、武道館でのコンサートにかこつけたデートの主人公みたいな気分で、可愛い天守の全貌を眺めて見ると、んんん?これ、本当に天守閣なの?という疑問が沸々と沸き起こり、高さで云えば、熊本城の宇土櫓、名古屋城の北西櫓は別格として、見に行こうと思えばいつでも行ける江戸城址の富士見櫓の方が1メートルちょうど高いですし、そもそも破風とか、飾り窓とかデコレーションが殆ど無く、地味さで云えば、雪国の松前城とイイ勝負で、これが広場の片隅に一軒家状態でぽつねんと建っているので、3月に訪問した宇和島城以上に天守閣?という違和感有りながら一枚撮ってみたもの。

Okayama22_015.jpg
十五枚目のカットですが、まぁ、せっかく海を越え、遠路遥々と逢いに来た相手の外観を期待外れだ、もっと櫓でも立派なのは幾らでも居るとか、存在を根本から否定しても始まらないので、ここは、長い間建っていてくれて、しかも、天守閣のイメージを打ち壊す超ユニークなキャラで、SDGsとDI(ダイバーシティ&インクルージョン)を地で行く素晴らしい城郭じゃまいか!?と納得し、また中に入って、薄暗い木の柱だらけの板の間の様子を一枚撮ってみたもの。

さて、次回は、翌朝、岡山を出て、明石、尼崎経由、大阪の宿に入って、日が暮れるまでの街頭スナップ込みでご紹介致します、乞うご期待!!
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  1. 2022/07/25(月) 00:19:29|
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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