さて、今週は予告通り、GW7日めの朝、岡山を出て、各駅停車の旅で明石、尼崎経由、大阪の宿に入って、日が暮れるまでの街頭スナップ込みでご紹介致します。
まず簡単な行程ですが、岡山駅近くのホテルを9時半過ぎにチェッカウトし、朝飯を駅ビル内のカフェで戴いてから、10時台初めの山陽本線でまず、ランチ場所兼ねた明石駅で降りて、前々から気になって仕方なかった、ホームの彼方に見える、いかにも古色蒼然とした明石城址石垣上の三階櫓を訪問し、駅のお城とは反対側の商店街アーケード入口付近の居酒屋風のお店でシーフードの結構なランチを戴き、しかるのち、山陽本線を尼崎まで乗って、駅のコインロッカーに荷物を預けて尼崎のお城まで行こうと思ったところ、実はJR尼崎ではなく、直線でも2km近く離れた阪神電車の尼崎駅の南方に建っていることが判り、大きな荷物を二つ抱えたまま、市内循環バスに乗って、阪神尼崎駅まで移動、やっとロッカーに荷物を預け、駅からはすぐ近くに見えるお城を訪問し、また阪神電車で大阪の梅田まで移動し、戎橋筋にほど近い宿にチェッキンし、荷物を置いてから、お茶しがてら、戎橋筋界隈のスナップに出撃した、というのが今回のあらまし。
ではさっそく当日の行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。

まず一枚目のカットですが、駅のホームから見えるかなり立派な石垣上の東西両端に建てられた御三階櫓は、実はとても貴重なもので、現存天守同様、国内には12棟しか残っておらず、しかも、同じ城郭内に複数存在することは有り得ない天守閣とは異なり、弘前城では3棟、高松城、そしてここ明石城では2棟ずつと偏在しており、前々から気になって仕方なかったため、駅のコインロッカーに旅装具を詰めたバッグを預けるのももどかしく、駅北口から徒歩で10分ほどの櫓の麓まで到達し、ベストアングルで東西に離れて建てられた時代も構造も微妙に異なる二棟の櫓を一枚に収めて撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Sonnar135mmf2.8、絞り開放によるAE撮影となります。

二枚目のカットですが、石段を登り切り、本丸跡の広場に到達、まずは天守台石垣の残る西端に建てられている坤櫓の方面へと歩いて近寄ってみたのですが、この頃でも、まだCOVID19の影響なのか、気前よく無料開放で三階櫓の隅々まで解説員付で見せてくれた高松城址とは異なり、ここ明石城址では、中に入れてくれないばかりか、かなりの距離を取った規制線で至近距離へのアプローチすら許されず、仕方なく、幻の伏見城から移設されたという古式ゆかしい櫓の全体写真のみ撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはMinolta Rokkor40mmf2、絞り開放によるAE撮影となります。

三枚目のカットですが、坤櫓の周囲を仔細に検分したあと、その背後、北方方面に建つ天守を台の石垣に登り、真っ昼間から恋愛モード全開、エキサイト基調の東南アジア人の若いカポーの行為のお邪魔をするのも何となく気が引けるので、天守台上で撮影するのは遠慮し、早々に引き揚げ、次に向かったのが、この坤櫓と対をなす、船上城から移設され、その天守閣だったという説もある巽櫓ですが、両櫓を結ぶ、塀の上から顔が出せる高さのウッドデッキを歩き始めたら、いたいけな小々姐連れの親子が上がってきたので、これ幸いにと一枚戴いてみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはMinolta Rokkor40mmf2、絞り開放によるAE撮影となります。

四枚目のカットですが、無事、積年のもやもやを晴らした気分で明石城址を後にして、すっかり腹も減ってしまったので、駅の南側の明石焼ビルを徘徊してみたものの、全然入れる雰囲気ではなかったので、更にその奥の商店街アーケードでかなり繁盛して居そうな海鮮居酒屋に入り、地場産の魚介の刺身とタコ飯などを戴き、元気を取り戻してから、再びJR三陽本線に乗って、次なる目的地、尼崎を目指し移動、途中、バスでの移動を挟み、到着した阪神尼崎の駅前から、平成に入って地元出身篤志家の寄贈によって建てられた、真新しい天守と御対面したもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5、絞り開放によるAE撮影となります。

五枚目のカットですが、先ほどの300年近く前の時代を纏った古色蒼然とした東西一対の天守閣と打って代わって、諸般の事情により、本丸址ではなく、西三の丸址と再建の場所こそは違え、いちおう、史実に基づいた外観復元のRC造4層4階の真新しい天守閣を目の当たりにしたら、古の人々も、今の人々も大和魂の具現化のひとつの形態であるお城の形を未来に遺す、という情熱は何ら変わらないということを思い知らされ、嬉しくなって、見上げた格好で一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5、絞り開放によるAE撮影となります。

六枚目のカットですが、この手のRC造の後世に建てられた天守閣のご多聞に漏れず、ここ尼崎城天守閣も郷土史博物館になっており、ただ、それだけでは観光客も呼べないし、運営には、少なからず税金も投入され、市民からの喜捨も注がれている以上、常に来訪者の関心を惹くアトラクションを用意しておかねばならず、従業員各位のコスプレ勤務のその一環で、天守閣の屋根に乗っかった格好で記念撮影出来ますよ、と声かけてきた、眼鏡っ子のスタッフの小姐と意気投合したので、では実演して!とモデルさんになって貰ったもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5、絞り開放によるAE撮影となります。

七枚目のカットですが、大阪城やら同じ高さの小田原城と比べてもそれほど館内は広いとは云えないものの、あちこちにアイデアの散りばめられた天守閣内部をざらっと検分し、当日の投泊地である、大阪はミナミの戎橋筋へと、最後の電車移動を行うべく、あちこちに立つフレンドリーなスタッフ各位とも暫しの別れを惜しみ、尼崎城天守閣を後にし、展望台から見えて、気になって仕方なかった、阪神電車の変電所遺構のレンガ造建物の真下で、その古めかしい佇まいを一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5、絞り開放によるAE撮影となります。

八枚目のカットですが、ついつい、得意なアングルから入って撮る順序が前後してしまったのですが、歴史観漂うレンガ造建物の全体感を撮っておこうと思い立ち、ところどころでファインダを覗きながら、建物とは少し距離を置いた辺りでさて撮るんべぇかと構えたところ、ちょうど、お城に隣接する公園から、いたいけな小々姐を連れた自転車の如何にも平日は真面目なリーマンという眼鏡のお父さんがやってきたので、有難く一枚戴いてみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5、絞り開放によるAE撮影となります。

九枚目のカットですが、変電所遺構から、再び、阪神尼崎駅を目指して歩き出したら、真新しいお城の全貌が見てとれる位置に建てられた楕円形の自然石に「尼崎城址公園」と深々と刻印された碑の前で、ホントは低いとは云え石垣に登り、芝生を踏みつけての記念撮影は御法度なのですが、なかなか微笑ましい風景なので、中年のママさんと思しき女性がまだ年端も行かないいたいけな小々姐二人を碑文の両端に立たせて記念撮影しているようすを後から一枚戴いてみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5、絞り開放によるAE撮影となります。

十枚目のカットですが、阪神電車で府内中心部の難波まで乗って、そこから地図を頼りに道頓堀川沿い、グリコの降参アスリート看板で有名な戎橋筋に近い裏通りに建つという、天然でんねん温泉大浴場付の某チェーン店ホテルを目指して、いまいち判りずらいスマホンの地図を頼りに行きつ戻りつして何とか辿り着いて、無事チェッキンし、荷物を置いて、戎橋筋まで歩いて行った頃には、結構、陽がとっぷりと暮れ、グリコの看板下の橋の上には人待ち顔の世界各国の若人が立っていたので、様子を何食わぬ顔で一枚戴いてみたもの。
カメラはSONYα7c、Voigtlaender Nokton35mmf1.4、絞り開放によるAE撮影となります。

十一枚目のカットですが、如何にも街撮りに出てますよと云わんばかりのカメラとレンズを提げて歩いていると、気安く、記念撮影のシャッター押して!と声かけてくる手合いは国内のみならず洋の東西居るもので、橋の上で何を撮ろうか辺りを睥睨していたら、たどたどしい中国人、ないし中国系の東南アジアからのゲストないし、技能研修生、農業研修生と思しき小姐二名が看板バックにシャッター押して貰ってイイですか?とか声かけてきたので、喜んで!!と何枚か撮って上げたお礼にモデルさんになって貰ったもの。
カメラはSONYα7c、Voigtlaender Nokton35mmf1.4、絞り開放によるAE撮影となります。

十二枚目のカットですが、同じく戎橋の上で、ベトナム辺りからやって来たと思しき、いたいけな小姐が、橋の上の車両衝突防止用の鋼構造の逆U字柱に身を凭れかけて、時折、スマホンの画面を眺め、ため息をついてから、また前方に向き直って、待ち人の到来を待ち侘びる風情だったので、その出前の買い物帰りと思しき日本人小姐にもご参加願い、一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、Voigtlaender Nokton35mmf1.4、絞り開放によるAE撮影となります。

十三枚目のカットですが、薄暮の戎橋筋はこの当時、大阪府内はCOVID19に対する行動制限や飲食店への営業制約は既に完全解除になってはいたのですが、若い人々は、皆、イブニング料金適用のユニバーサルスタジオジャパンにでも出掛けてしまったのか、通りには人通りもまばらで、通りの真ん中に街頭の鉄柱への車両などの追突防止も兼ねて設けられたと思しき円形のベンチに腰掛け、時間つぶしでもあるのか、通りを時折ながめ、語り合うでも無く、一心不乱にスマホンをいじる二人組の小姐の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、Voigtlaender Nokton35mmf1.4、絞り開放によるAE撮影となります。

十四枚目のカットですが、戎橋筋は新宿の歌舞伎町のさくら通りとか一番街とも比較されるのですが、名古屋支店勤務時代を中心にそれこそ何十回も来たことがあり、それよりもむしろ、韓国はソウルの明洞の通りの方がしっくり来るなとか思いながら歩いていたら、もう晩飯時でもあるのか、ちゃっかり、近場のたこ焼き屋で経木舟皿という鉋屑みたいな薄い木の板で作った容器に収められた、熱々のたこ焼きなんか買い求め、円形ベンチで缶チューハイ片手に路上ディナー始めてる小姐二名組が居たので声かけて斜め後ろから一枚戴いてみたもの。
カメラはSONYα7c、Voigtlaender Nokton35mmf1.4、絞り開放によるAE撮影となります

十五枚目のカットですが、撮った後、たこ焼ガールと雑談していたら、自分も、昔、よく通った半地下のお店に行ってみたくなって、たこ焼き、お好み焼を両方手広く商う「くれおーる」という、この界隈ではもはや老舗の部類に入るお店で思う存分、粉もんディナーを堪能し、フロント横のウエルカムドリンクコーナーでウィスキーやら、ワインやら、部屋に持ち帰ってから温泉愉しもうとか思いながら歩いている途中になかなか大阪ミナミらしい風景にあったので、一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、Voigtlaender Nokton35mmf1.4、絞り開放によるAE撮影となります。
さて、次回は少々ピッチを上げて、5/6の和歌山城、岸和田城、そして最終日の岐阜は郡上八幡城へ訪問した際の様子をレポート致します、乞うご期待!!
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- 2022/07/31(日) 18:58:45|
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