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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Great Journey to explore ruins of ancient castles in western Japan in GW ’22⑧

さて、今週は予告通り、5/6の和歌山城、岸和田城、そして最終日5/7の岐阜は郡上八幡城へ訪問した際の様子をレポート致します。
まずは簡単な行程の紹介ですが、5/5の晩に大阪に入り、翌6日の朝はホテルをチェッカウトし、南海のなんば駅の改札に近い辺りのロッカーに旅装具一式を詰めた大型カバンを預け、10時前の快速電車でまずは南海和歌山駅に向かい、そこから徒歩で15分強の和歌山城を訪問し、廓、RC造の外観復元天守の内外を仔細に検分し、廓にアプローチしたのとは別のルートから下城し、また元来た道を駅まで辿って、時間的にはちょっと遅くなってしまったものの、駅ビルでうどん系ランチを戴き、再び南海電車に乗って、岸和田城の最寄り駅である、蛸地蔵駅まで移動し、そこから徒歩10分ほどの岸和田城のRC造の復興天守閣を存分に堪能したのち、大阪経由、岐阜まで在来線乗り継ぎで一挙に移動し、岐阜で一泊し、翌朝は8時台の高速バスで郡上八幡に移動し、模擬天守と市内の小京都とも称される街並みを堪能し、たまたま空いていた台湾料理屋で望外の台湾ラーメンと餃子をランチに戴き、再び、高速バスで岐阜に戻り、在来線で名古屋に移動し、19時台のぷらっとこだまだったために、名古屋城で時間潰し後、駅の地下街で、豪華なエビブライ系ディナーを戴いて、お江戸は深川まで戻ってきたというのが今回の旅のしめくくり。
では、さっそく両日の足取りの沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

Osaka_castle2205_001.jpg
まず一枚目のカットですが、実は奉公先のお仕事で、和歌山城の近くまでは来たことがあり、観光センターみたいなところで、お土産も買ったことが有ったのですが、廓の中に足を踏み入れたのは今回が初めてで、観光センターで複数の根来忍者衆と遭遇していたので、郭内にも複数潜んでいるのは予想していたのですが、恒例の天守閣バックにした自撮りをしていたら、唐突に「殿、何をなさいます!?おいたわしや、みどもが撮って差し上げます」とか近寄ってきたので、あ、記念撮影は済んじゃったんで、お城をバックに顔出しモデルやって下さるか?と申し入れたら、造作もないこと!とモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはErnst Leitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_002.jpg
二枚目のカットですが、親切忍者隊に属する忍者殿に遭遇したのが天守閣への入口の切符売り場のすぐそばで、切符を買い求めて、内部が歴史資料館になっているRC造の天守閣一階へは附櫓状の建物の玄関から中に入るのですが、ここ和歌山城は「連立型天守閣」という他には姫路城、松山城といった錚々たる国宝、重文級の木造現存天守しかない大規模な形状のため、足を踏み入れる前から興味深々で、中に入る前にその雄姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_003.jpg
三枚目のカットですが、中に入ってしまえば、破風に相当する部位や、四隅の柱の形状が普通のRC造ののビルと異なるだけで、木造の現存ないし、史実、資料に忠実に木造で復元された天守、大型の櫓とは異なり、やたら柱だらけということもなく、普通の博物館の建物そのもので、3階建てなので、各階の展示をほどほどに眺め、階段を登れば、あっという間に最上階の展望スペースに到着するのですが、木造天守閣とは異なり、窓も広々とし、天井面も装飾され、簡素ながらシャンデリア状の照明器具まで吊り下げられた最上階内部の様子を階段から一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_004.jpg
四枚目のカットですが、さっそく、最上階の外周に設けられた廻縁という一周できる形状のバルコニーに出てみると、和歌山市の中心部、河口部に程近い小高い山の上に建てられた建物だけあって、並みの三階建てのビルの屋上など比べ物にならないくらい眺めも風通しもよく、逆に云えば、海風と、工業地帯からの酸性ガスのようなものが始終吹き付けられてこその、建物や展示物の傷みなのだろうな、と思い知らされた立地が良く判る一枚。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_005.jpg
五枚目のカットですが、天守閣の最上階まで攻め登ってしまえば、戦国時代なら、お殿様なり家老衆の首を取っての凱旋の帰路ですが、この平和のご時世、ニコニコ笑って見送ってくれる忍者各位のおもてなしを後に、老母へのメダルを買い求めねばならなかったので、お濠そばの観光センターに売っていることを年配の忍者氏に教えて貰い、入ってきたのとはちょうど正反対の一の橋から出たので、お濠をぐるっと回って、センターに移動する際、復元ではあるものの、国内には非常にレアな屋根付きの廊下橋が見えたので、天守をバックに一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはMinolta Rokkor40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_006.jpg
六枚目のカットですが、駅までの途中でローカル色に溢るるランチを戴く予定だったのが、思った以上に城郭の見学に時間を要し、元々、通り道沿いにランチを出してくれそうなレストラン、食堂自体が殆どなく、唯一、市役所の食堂で地産地消のブッヘを適価で食べられることは判っていたのですが、ラストオーダーまで30分も残っておらず、また、岸和田城を見てから、在来線で岐阜への移動なので、今度は岐阜での晩飯を逃すおそれもあったため、心を鬼にして、駅まで戻り、駅ビル内のうどん屋で軽くランチを戴いたのち、南海電車で50分ほどの蛸地蔵駅に移動し、スマホンのナビを頼りにお城を訪ねる途中に撮った町屋の佇まい。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはMinolta Rokkor40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_007.jpg
七枚目のカットですが、途中、多少の行きつ戻りつは有ったのですが、視界の開けた通りの彼方に白亜の望楼型の凛とした天守の姿が見えたら、スマホンのナビは即終了、あとはただひたすら、往来の交通と信号のみに気をつけて、ひたすら歩き続けたら、先ほどまで居た和歌山城よりはだいぶ小振りながら、和歌山城の抑えとするため建てられたとの伝説も残る、屹立する立派な高石垣と深そうな堀、その彼方の本丸に聳え立つ三層三階の天守閣が視界に広がったので、登城前に足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはMinolta Rokkor40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_008.jpg
八枚目のカットですが、ここ岸和田城は四方を濠と石垣に囲まれて、本の丸へのアプローチ路は、これもRC造の復元ながら、かなり立派な大手門櫓に繋がる石垣上の橋を渡らねばならないのですが、おそらくは、お城が現役当時は、樹木など敵に身を隠す場所を与え、守備側にとっては、視界の妨げとなる視覚を遮る邪魔者でしかないので、こんなに丹精して植えられていようはずもなく、櫓門上の銃眼、そして両側の濠の上の石垣に建てられた漆喰塀の狭間から雨あられと鉛玉のシャワーで歓迎出来るような城構えになっていたのだろうなと思い、門の前で一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはMinolta Rokkor40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_009.jpg
九枚目のカットですが、大手門を潜り、左に曲がって、本の丸の中庭に足を踏み入れると、如何にも、計算し尽くされた造園の粋のような庭園、それもそのはず、昭和28年に国指定史跡になっている「八陣の庭」という著名な造園家の設計した庭園越しに真新しい漆喰が午後の陽射しを照り返す天守の偉容はとても感動的ですらあって、思わず足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはMinolta Rokkor40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_010.jpg
十枚目のカットですが、和歌山城同様、附櫓に設けられた登城口から中に入り、天守の最上階まで仔細に検分したのち、予定された大阪からの出発時刻を考えると、それほど余韻に浸っている時間もないので、来る時は、京都の人間が首を傾げそうな蛸地蔵駅から来ましたが、特急も停まる岸和田駅まで歩くこととし、来た方角とは逆向きにお濠を回る途中で振り返ったら、ちょうど西に傾き出した初夏の陽光が立派な天守をセミシルエットに映し出していたので、これも一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはMinolta Rokkor40mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_011.jpg
十一枚目のカットですが、翌日は、名鉄岐阜駅に近い宿に荷物を預かって貰って、チェッカウトし、名鉄駅隣のバス停から8:45発の高速道路経由の郡上八幡城下町プラザ行きのバスに乗って、10時前にお城の下の博覧館前で下車し、シャトルバス乗り場が判らなかったので、有り余る体力にものを云わせ、15分ほどの坂道を徒歩で登り、お城が見えるポイントまで到達したので、ご褒美のような新緑に包まれたお城の偉容を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_012.jpg
十二枚目のカットですが、天守への登城にはまだまだ先があり、結構きつめの石段が続くことが、予め調べてあったので、先を急ぐと、本の丸へのアプローチ路である石段手前で、天守と石垣、漆喰塀が一枚にコンパクトに収まる、いかにも観光パンフにありがちなシーンに遭遇したので、さっそく撮ろうとしたら、二組の若い観光客各位が降りてきたので、有難く一枚戴いてみたもの。
カメラはSONYα7c、、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_013.jpg
十三枚目のカットですが、ここが最後の関所、本の丸へと続く石段とその頂上に設けられた最後の防衛拠点である大手櫓門なのですが、その石段の両側に聳え立つ漆喰塀にもちゃんと狭間という銃眼や、矢を射る穴が設けられており、それなりに戦国の山城の緊張感を再現しているのが健気で面白いと思い、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_014.jpg
十四枚目のカットですが、本の丸に足を踏み入れると、明治期には何もない更地のようだったのですが、天守が木造で作られ(但し模擬天守扱い)、隅櫓、大手櫓門が作られたとのことなのですが、直接は関係ないのですが、かの著名な戦国武将、土佐藩の始祖となった山内一豊の奥方である千代殿の実家が、この郡上八幡の領主だった遠藤氏とのことで、厳めしい造りの隅櫓前にPR用に置かれた漫画チックな記念撮影用ハリーボッテー(笑)
カメラはSONYα7c、、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

Osaka_castle2205_015.jpg
十五枚目のカットですが、木造の模擬天守とは云え、昭和初期に当時は現存した大垣城をモデルに外観を似せて建造したという4層5階建てのちょっとしたビル並みの大型建造物で、内部構造はどうなっているのか興味深々でしたが、やはり、軽量化と簡素化が至上命題だったらしく、戦後の史実、資料に忠実に復元された白河小峰城、掛川城、そして真打格の大洲城の内部構造とは似て非なるもので、しいていえば、田舎の小中学校の木造校舎を上方向に伸ばしたもの、という趣きで、壁など、鉄砲玉はおろか、下手したら、弓矢でも通ってしまうような薄い木の壁の表面を白く漆喰で塗ったような構造なので、それが判るよう、窓際で一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、、レンズはCarlZeiss Tessar35mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

今回の旅の感想ですが、いやはや、国内旅行も面白い!長崎から船に乗って神戸に着いた♪という歌謡曲が昭和の御世にありましたが、今回は成田から飛行機に乗って長崎に着いた、そして佐世保、熊本、小倉、岡山、大阪、岐阜とまた鉄道を乗り継いで、現地の食べ物を有難く戴き、お城を見せて貰って、とても佳き体験となりました。この経験のおかげか、戻って間もない6月の城郭検定では2級を上位10%という好成績で難なくクリア出来ました。

さて、次回はGWの旅から戻ってきて2週間後、お城ではないですが、赤い鶴の恩返しで、無料で貰った往復航空券で旅した、銘玉・珍玉同伴の札幌の旅から、お送り致します、乞うご期待!!
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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