さて、今週は予告通り、赤い鶴の恩返しで、無料で貰った往復航空券で旅した、銘玉・珍玉同伴の札幌の旅から、前半をお送り致します。
まず、簡単な行程紹介ですが、5/27の20時過ぎの便で羽田から空路、札幌千歳空港に移動し、21時過ぎに着陸し、そのまま快速電車で市内のホテルに移動し、翌朝は、先般は半日弱しか予定を見ていなかった小樽を時間無制限で探訪しようと、10時台前半の快速電車で移動し、11時過ぎから、運河伝いの景色を堪能、一番端から端まで踏破したのち、三角市場の前回もお邪魔したお店で4色丼を戴き、駅舎内のバーガーキングでお茶してから、次なる目的地、「北海道開拓の村」に移動し、カンバンまで撮りまくって、滞在二日目は終了・・・こんなカンジでした。
では、さっそく、当日の行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。

まず一枚目のカットですが、今回が二回目の訪問となる小樽の駅舎内部、高い天井から連なり、通りに向けて開放された巨大な窓の内側一面に掲げられた石油ランプ型の照明オブジェが仄暗い駅舎内をカクテルライト状態でぼぉっと照らしている風情が何とも云えなかったので、運河地帯へと急く心を抑え、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

二枚目のカットですが、駅から真っ直ぐ伸びた、メインストリートである中央通りを歩くこと10分程度でお目当ての運河伝いの景観地域に到達するのですが、この日も到着日の大雨程ではないにせよ、依然として、どんよりとした低い雲が海から街並みにかけて覆っており、小樽ご自慢の運河越しの倉庫群の写真もどんよりとした重苦しい描写になってしまったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

三枚目のカットですが、中央通りと運河との交差点を接点として左右に倉庫街が伸び、海側の倉庫、正確には元倉庫は、リノベを受けて、大箱レストランになったり、或いは地ビールの醸造所兼ビアホールになったり、博物館になったりと第二の"人生"を謳歌しているようすだったのですが、それでも、明治期から昭和初期にかけての北国に出来た商業・物流の一大拠点の建造物の佇まいを遺していたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

四枚目のカットですが、運河の東南の果てまで到達してしまったので、折り返し、今度は北西を目指して歩いていたところ、前回は足場にネットでもかけていたのか、全く気付かなかったのですが、笑っているような、何か咥えながら話し掛けてくるような表情の煉瓦造りの倉庫が通りから中に少し入った辺りに見えたので、これは面白い!と思い一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

五枚目のカットですが、運河伝いの散策道の北西の終点に近い辺りに位置する、ブリキの缶を製造する三大製缶メーカーのひとつ、北海製缶の主力工場なのですが、複数の微妙に形状の異なる煙突が所狭しと工場建屋から生え揃う景色は何となく、ジブリの、"ハウルの動く城"っぽい雰囲気もしてそれが、この重苦しい空の下に妙にマッチしているので、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

六枚目のカットですが、前回訪問した際に、路上に初期型の白いロータスヨーロッパが停めてあり、店の前のスペースにも古いルノーとかなかなかセンスの良いオールドタイマーが置かれていたカフェが在ったことを思い出し、お昼前に軽くお茶しても良いかな、とか考えながら歩いていたら、妙にヘンなカッコの老若男女とすれ違うので何事かと足を進めてみたら、いきなり目の前にスパイダーマン状の少年がしゃがみ込んでポージング、相方が、せっかくだから、ライカで撮って!と勧めてくれたので、有難く一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

七枚目のカットですが、相方の起点でなかなか面白い写真撮れたので、お礼とばかり、相方のα7Ⅲで二人の記念撮影なんか撮って上げていたら、近くで見ていた東京リベンジャーズの小姐二名も「押忍!うちらにもシャッター押して貰えませんか!?」とか云うので、撮って上げたお礼に、顔出し勘弁wwwとか脱兎の如く逃げちゃったもう一名除きで、一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

八枚目のカットですが、ホントはもっと会場のそばで撮ろうと思えば撮れたのですが、何せ小雨で傘が無い状態なので、大降りになっても避難するところは無し、それ以上にランチの時間を考えれば、長居も出来ないので、早々に会場付近を離脱し、運河伝いの散策道より内陸にある、旧国鉄手宮線跡の散策道を伝って、駅方面に戻ることとし、歩きながら、線路伝いに可憐なチューリップが植えられたところを見つけ、屈み込んで一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

九枚目のカットですが、ここ手宮線跡の散策道沿いも運河伝いの道を回遊してきた観光客目当てなのか、古民家とか店舗兼住宅などをリノベしたレストランやらカフェなどが点在しており、凝灰岩造りの土蔵みたいな建造物を改装し、壁面に蔓草植物を這わせ、入口付近には暖炉なのか、ピザ窯なのか判りませんが、何らかの熱源として薪を使用していることを強くアピールすべく、薪ラックを設けてある、カフェに入ろうかそうしようか逡巡している小姐二名組が居たので、有難くご出演願ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十枚目のカットですが、手宮線の線路跡の散策道は、メインストリートの中央通りを跨いで、寿司政で有名な寿司屋通りと交差する辺りまで続いているのですが、わざわざ観光地価格モード全開の寿司屋でランチを食べようという気などさらさら無かったので、中央通りの手前で駅方面に向かって歩き、目指す三角市場に到着、前回、なかなかお得に旨いものを食べさせて戴いた記憶も鮮明に残る「鮮魚食堂かわしま」さんまっしぐらに歩きながら、いくらはお幾ら??とか凄くベタなギャグで店のオヤジに話し掛け、まんまと試食モードに持ち込んだ、お買い物百戦錬磨の小姐二名組の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十一枚目のカットですが、無事、「鮮魚食堂かわしま」さんにて、四色丼などリーズナブルな価格でご馳走になり、列車の時間までは少々あったので、駅舎内のバーガーキングでお茶して時間潰し、空港快速で札幌駅をオーバーランして、新札幌駅まで乗って、そこからバスで20分ほど揺られて着いたのが、「北海道開拓の村」で明治に入ってすぐの入植者の住居からニシン漁最盛期の網元御殿、政府の開拓使の建造物、町屋の建物に至るまで総勢、52棟が保存修理の上、移築されているので、見どころ満載、エントランス入ってすぐのところにある馬車便の動きだしたところをダッシュで追い縋って一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十二枚目のカットですが、ここはまさに目からウロコというか、夾雑物無しに感動したのですが、大正期から戦後にかけて、炭鉱で賑わう岩見沢の街で営業していたという写真館の二階のスタジオの様子で、ランプとか、マグネシウムフラッシュなどというものに頼らず、屋根の北側に当たる部分を当時は極めて高価なガラス張りにしていて、それを通じて射し込む午後の陽光がとても柔らかく室内を照らしていたので、反射的に一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十三枚目のカットですが、開拓村の最深部の一角に位置する、最盛期の鰊漁の網元の母屋をメインにしたいわゆる鰊漁場を小樽郊外から移築、保存修理したもので、もうこれを目にした瞬間、昭和生まれの工房主は頭の中で北原ミレイの「石狩晩歌」のヘビロテ状態、後で移築前の小樽のサイトがその歌のモチーフになったと知って、二度感動したのですが、なかなか知ることのない中の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十四枚目のカットですが、同じく開拓の村のハイライトのひとつ、本土とは異なり、耕作地も放牧地も桁違いにスケールの大きな北海道は、明治、大正、昭和を通じて、欧米からの機械化農業の手法、装備導入が連綿と続き、その歴史的遺産とも云える農業機械が可能な限り整備され、それがまた当時の建築工学では最先端である「キングポスト・トラス組」という木骨構造の倉庫に格納されているので、判る人間には価値が判る極めて渋い展示に感動し、一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

十五枚目のカットですが、ここ開拓の村にはお城がないので、さっと見れば良いかとか思って入場したのですが、思いのほか、関心のツボにはまってしまい、二時間半以上も滞在していたら、しまいには、閉場の準備を始めた警備員さんに出口への道を教えられるくらいの時間まで滞在してしまい、その道すがら、鬱蒼とした森の中に材木を積んだキャリアとそれを牽引する黄色い気動車が並んで板張りの車庫に収められていたのを発見し、嬉しくなって一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。
さて、次回は、マッサンで名高いニッカウヰスキィの余市醸造所へお邪魔した際の、途中の寄り道も含めレポート致します、乞うご期待!!
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- 2022/08/21(日) 23:30:25|
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