さて、今回の更新は、萩訪問翌日の岩国、そして最終日の大阪城公園の様子をレポート致します。
まず、二日間の簡単な行程ですが、9/9夕刻に徳山入りし、10日の朝は電車、高速バス乗り継ぎで萩に入り、夜にまた徳山に戻り、11日の朝は、山陽本線で岩国入りし、バスで錦帯橋の袂のバスターミナルまで移動、ほぼ半日、岩国の橋だの、お城だの見て過ごし、日暮れ前に徳山に戻り、12日は出張先で夕方までお仕事し、新幹線でそのまま新大阪に移動、取引先の社長さんから教わった、大阪城天守ド真ん前の宿にチェッキンし、日没までお城周辺を撮り歩いた、
ざっとこんなところです。ではさっそく二日間の足取りに沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。

まず一枚目のカットですが、岩国駅に着いたのが11時過ぎで、錦帯橋までは地図で見れば、歩けないこともない距離ではないのですが、翌日が、取引先の工場ヤード内を相当量歩き回らなければならないお役目であることから、大事を取って、循環バスで移動することとし、駅前のバス停で20分かそこら待って、そこから15分弱で着いたバスセンターの目の前に佇む、江戸期そのままの木製橋、錦帯橋の全容を撮るべく、石ころだらけの河原に降りてみたもの。
カメラはLeica M(Tipo240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放でのAE撮影となります。

二枚目のカットですが、同じく錦帯橋のお城とは反対側の岸に近い方、ちょうど、お城へのロープウェイと天守閣への入場券がセットになった、往復渡橋券の販売所兼トールゲートになっている小屋を過ぎて、ひとつ目の山というかスロープを登り切った辺りで、坊主頭の童子が大きな頭陀袋を下げ、険しい表情で登ってきたので、ここは京の五条の橋の上♪でやってくるのは弁慶かいな?といった雰囲気で一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(Tipo240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放でのAE撮影となります。

三枚目のカットですが、三つのスロープを持つ橋を渡り切ると、ちょっとした歴史公園のようなエリアが広がっていて、江戸期には、この辺りが、山頂付近の岩国城の天守閣破却後の政庁に相当する「御土居」とのことで、家老の香川家の長屋門が山口県の文化財として保存されていたのですが、道幅が狭すぎ、全幅を入れて撮るのはムリだったのでちょっと引いて斜めから撮ってみたもの。
カメラはLeica M(Tipo240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放でのAE撮影となります。

四枚目のカットですが、このバスセンターから錦帯橋のかかる錦川の対岸にある旧御土居のエリアは、歴史的な建造物のみならず、川沿いということで、親水公園のような浅い池や高い噴水が設けられており、まだ残暑がきついシーズンだったので涼を求めて、噴水からほとばしるミストが漂う辺りで四方山話に打ち興じていたジモティ小姐にエキストラ出演願ったもの。
カメラはLeica M(Tipo240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放でのAE撮影となります。

五枚目のカットですが、公園エリアを通り抜け、山の麓に設けられた変形三階建てのビル状建造物から、ロープウェイに乗って、山頂駅に着くと、そこから徒歩で5~6分でRC造の外観復元天守閣の建つ本丸跡に到着するのですが、お城状ビルであるコンクリート製建物は、中に入って、てっぺんまで登ってしまえば、そこでお城見物は、ジ・エンドになってしまうので、まずは、周辺から建物をよく観察し尽くして中に入るのが常なのですが、ここ岩国城天守は、おそらく、変な意味で上総の国は久留里城と双璧ではないかと思いますが、本来の天守台ではない後付けのものに載っかって、本物の天守台は傍らにあるという建付けで、そのご本尊サマに相当する本物の天守台の雄姿を一枚戴いてみたもの。
カメラはLeica M(Tipo240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放でのAE撮影となります。

六枚目のカットですが、周辺をじっくり見て回り、本物の天守代、北東山麓に広がる巨大な空堀跡も見学したのち、ふつうは望楼型でも層塔型でも天守閣、櫓、いや建物は上に行くごとに床面面積を漸減させて、バランスをとるのですが、ここ、岩国城は、同じくRC造による外観復元天守である小倉城同様、「南蛮造」と言って、下の階より上の階が外周を膨らませて大きく見える独特のデザインとなっていて、なかなか押し出し感の強い外観になっているので、一番よく特徴が判るアングルから一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(Tipo240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放でのAE撮影となります。

七枚目のカットですが、天守最上階の展望台からは、瀬戸内海の島々も、海に面した進駐軍の駐屯地も、附設の岩国綿帯空港から離発着する民間機も眺めることが出来、なかなかの絶景かな、絶景かな♪と石川五右衛門の気持ちがちょっと分かったような気になって、また階段で一階まで降りて、ロープウェイ経由、麓まで降りたのですが、山頂から眺めて、気になって、気になって仕方なかった、川沿いの木造の櫓状の建造物、これは中に入って説明文を読んで得心したのですが、明治期になって、かつての隅櫓を模して建てた「錦雲閣」という絵馬殿で、至近距離でも撮りましたが、川の対岸からのカットが一番、櫓っぽかったので採用したもの。
カメラはLeica M(Tipo240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による絞り開放でのAE撮影となります。

八枚目のカットですが、光市での仕事を終え、次なる月曜朝からの東大阪での仕事に備え、新幹線で新大阪へ入り、地下鉄乗り継いで入ったのが、大阪城の真南のお濠端に位置する「KKRホテル大阪」さんで、チェッキンの際に楽天のプラチナ会員の特権?でお城の見える部屋へのアプグレードをお願いしていたら、ド・ストライクの天守閣とお見合いの部屋を撮って頂いたので、荷物をほどくのもそこそこに、長玉を装けて、美しい国指定重文の御年90歳のRC造復興天守の偉容を撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-Pro2、レンズはVoigtlaender Heliar75mmf1.8による絞り開放でのAE撮影となります。

九枚目のカットですが、こんな好条件の部屋に通して頂いた興奮も覚めやらぬまま、日没までに本丸周辺を撮り歩きたかったので、最小限の装備で、宿を後にして、外濠から本丸へとアプローチするルートを回るべく、森ノ宮駅に近い、外堀の周回通路を歩きながら、江戸城天守台と見まがうくらい立派で、立ち上がりのカーブがセクシーですらある、一番櫓南の石垣の雄姿を撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-Pro2、レンズはVoigtlaender Heliar75mmf1.8による絞り開放でのAE撮影となります。

十枚目のカットですが、中をうろうろしていたら、陽も短くなり始めた9月も中旬のこと、辺りは夜のとばりが降りはじめ、旧郭内の建物も、街のビルディング同様、灯りが点りだし、特に、この本丸内では、生れた時期も同じで、重文指定も同じという、復興天守閣の腹違いの兄弟のような存在である、旧第四師団の建物をリノベしたミライザの美しい姿に惹かれ、一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-Pro2、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4による絞り開放でのAE撮影となります。

十一枚目のカットですが、ここで真打登場、天守閣は巨大過ぎて、APS-Cフォルマットの35mmレンズだと、標準レンズ並みの画角で、相当引かないと、てっぺんから石垣の最底部まで入りきらないので、EVFで確認しながら、ミライザの前辺りまでバックしていたら、ちょうど、フィリピーナの小姐二名が陽気に記念撮影なんか始めたので、有難く、エキストラ出演願ったもの。
カメラはFuji-X-Pro2、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4による絞り開放でのAE撮影となります。

十二枚目のカットですが、前回来た時に天守閣内部は隅々まで見つくして、城郭管理者の秘密結社である「城郭管理者協会」の事務所の所在も確認しているので、今回は外観見学のみとして、お茶したいキブンになったので、ミライザ内部のカフェも閉まっていたので、夜景を撮りながら、街に戻ることとし、前回は注意深く観察していなかった大手門の裏側の構造、即ち高麗門形式が判るアングルで撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-Pro2、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4による絞り開放でのAE撮影となります。

十三枚目のカットですが、前回来た時は、いずれも陽がある時に前を通りがかっただけで、ライトアップされたお姿は初めてお見受けした、豊国神社前の太閤秀吉殿の立派な銅像を神社の石造りの鳥居をバックに撮るべく、なんとか、煌々と光を照らし続けるLEDトーチのハレ切りして、ちょい掌が入ってしまったものの、シャッター切ったもの。
カメラはFuji-X-Pro2、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4による絞り開放でのAE撮影となります。

十四枚目のカットですが、大手門から外周に出た辺りには、ファミレスはもちろんのこと、カフェの類いも皆無でお茶するどころではなかったので、とりあえず、外周をまた180度近く反対時計回り戻ることにはなりますが、森ノ宮駅付近まで戻ることとし、外堀越しに、ライトアップされた、屏風折れと云われる荘厳な石垣上の六番櫓の雄姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-Pro2、レンズはVoigtlaender Nokton35mmf1.4による絞り開放でのAE撮影となります。

十五枚目のカットですが、結局、森ノ宮駅構内の神戸屋ベーカリーカフェでお茶して、帰りに朝飯代わりのベーコン入りミニフランスパンを買おうとしたら、嬉しいことに20時1分前だったにも関わらず、レジの小姐が、20時からの全品30%オフで売ってくれたので、ルンルンキブンでホテルに戻り、窓のカーテン開けてみたら、天守閣の夜景が美しかったので、再度、長玉に戻し、その雄姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはFuji-X-Pro2、レンズはVoigtlaender Heliar75mmf1.8による絞り開放でのAE撮影となります。
今回の感想ですが、やはり、出張とプライベートの撮影旅行を上手く折り合い付けて出かけるのは、結構大変で、短い日程で、強行軍もものかわ、効率よく回ることもさることながら、会社の鉄アレィ並みに重いノートパソコン同伴なので、いつもの大きめのカメラバッグを持ち歩くのは重量的にもしんどいので、ボディは軽めのものとレンズは厳選した2~3本とせざるを得なかったですが、なんとか、思い通りに近いカットは撮れたのではないかと思いました。
さて、次回は満を持して、今年の初操業の結果をレポートしたいと思います、乞うご期待!!
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- 2023/01/29(日) 13:24:56|
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