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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Photographic tour in and around Kyoto '22 Oct.①

さて、今回の更新は、予告通り、またしてもクラシックレンズ達と旅をしてきた京都近郊の史跡巡りを二週に亘ってお送りする予定の一回目をご紹介致します。
まずは簡単な行程のご紹介ですが、昨年の10月の月曜日が「スポーツの日」なる意味不明の祝日の週末、金曜日を年休扱いにして、新幹線、正確にはぷらつとこだまで夕刻京都入りし、この時は残念ながら駅近くのホテルが取れなかったので、次点として考えていた、五条堀川交差点とJR丹波口の中間より若干堀川通に近い五条通り沿いの宿に二連泊し、そこを拠点にあちこち出て歩き、特に今回は、今まで行こうと思っても、市内に撮影スポツトが多く、反面、食事時間が遅くなると、まともな晩飯(お酒を吞まないで摂れるという意味で・・・)が食べられなくなってしまうので、特にCOVID19蔓延時には、食事処が時短状態だったので猶更だったのですが、昨年秋ごろからだいぶ緩くなってきたこともあり、丹波方面まで足を伸ばそうと出かけ、初日は午後遅くになってしまったこともあり、金沢で言えばひがし茶屋街のように安定して人が出ていて、しかも一定人数、撮って欲しい、或いは撮っても結構という奇特なご仁達が徘徊している祇園界隈に出て、翌日は、このところ「実はお城マニアどころか乗り鉄なんぢゃね?」とか揶揄されるくらいローカル鉄道であちこち巡ることが多くなっているように、今回もJRの嵯峨野・山陰本線経由、福知山まで出かけて、お城とじっくり向かい合ってきた、ということです。では、この前半二日間の行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。

Kyoto2210_001.jpg
まず一枚目のカットですが、宿は五条通沿いなので、祇園界隈には歩いても行けない距離ではないですが、着いた当初、結構な雨だったのと、翌日の丹波エリア探訪の旅でどのくらい歩くのか見当も着かない以上、ムダに足に負荷をかけてしまうのは宜しくないので、五条堀川交差点に面したバス停から、祇園方面へのバスに乗って、四条大橋を渡ってすぐのバス停で降りて、いつも風情のある画の撮れる「祇園白川」エリアに足を運び、新橋通りと白川筋が合流する辺りの水辺の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugmeyer Kinon50mmf1.8壱號機による開放撮影となります。

Kyoto2210_002.jpg
二枚目のカットですが、目論みは大外れ、いつでも賑わう花見小路から離れているのと、一見さんお断り系の料理屋から、一般受けするような飲食店、物販店への転換がそれほど進んでいないため、この時期でも営業しているお店は数少なく、そのため、行き交うのは地元の方々か、閑静な街並みを撮りたいというガイドブック片手の国内外のわずかな観光客くらいしかおらず閑散としていたのですが、こんな静かな京都も今だけ、と自分自身を鼓舞し、風情ある、巽橋を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugmeyer Kinon50mmf1.8壱號機による開放撮影となります。

Kyoto2210_003.jpg
三枚目のカットですが、それでも、雨が上がって濡れた石畳の路地の風情に惹かれて、何組かの観光客がそぞろ歩きするために、ガイドブックなど片手にこのエリアに足を踏み入れてきて、陽気におしゃべりなどしながら、ところどころで、メンバーお互いに記念撮影などしながら、何か記念品を買ったり、或いは食べ歩きをしたりするような表通りのような気安いお店が皆無のため、さっと通り抜けて行ってしまうのですが、ちょうど巽橋の界隈で記念撮影したあと、「切通し」と称される路地経由、四条通り方面に戻っていったので、有難く後ろ姿出演願ったもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugmeyer Kinon50mmf1.8壱號機による開放撮影となります。

Kyoto2210_004.jpg
四枚目のカットですが、短い白川筋、そして新橋通りの辺りは、人通りが少なければ、街並み自体を撮って面白い場所は、多くの路地裏を擁する花見小路や金沢のひがし茶屋街ほどはないので、早々に引き上げ、まだ陽が残るうちに花見通りに移動し、往年に比べれば人通りは戻って来ているとは言えないものの、メインストリートである花見小路に直交する小地も並行する小地も、そこそこ、お店は開いていますし、それと付随して人も行き交っているので、仄かに提灯に灯も点り始めた八坂神社の建つ東方面に伸びる小路の入口付近から一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugmeyer Kinon50mmf1.8壱號機による開放撮影となります。

Kyoto2210_005.jpg
五枚目のカットですが、花見小路の奥まった辺りには、関西でも大きな部類に入るライカショップが通りに面した古めかしいお茶屋をリノベした建物に収まっていて、とても高くて、キャップくらいしか買えないですが、ライカを提げて入ると、何とはなしにセレブの民族の仲間入りしたような優雅な気分になれるので、時間あればだいたい立ち寄るのですが、その途中にあった、バリバリ現役のお茶屋さんの出格子窓周りを一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugmeyer Kinon50mmf1.8壱號機による開放撮影となります。

Kyoto2210_006.jpg
六枚目のカットですが、ここ花見小路界隈でも、COVID19蔓延前には、大陸からの観光客が大挙して押しかけ、あろうことか、仕事前後の舞子さん達を茶屋などの裏口で取り囲み、平和裏に一緒に記念撮影するならまだしも、日本髪や帯に触ってみたり、挙句の果ては鼈甲のかんざしや、珊瑚の髪飾りを引っこ抜いてみたりと狼藉三昧で、地域のお店の有志や自治会の面々が語らい合って、花見小路以外の小路、路地は「請勿拍照、No Photo!」(撮影禁止)と云う札や立て看板があちこちに立てられるようになったため、やむなく、雨に濡れた石畳の通り入口付近から一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugmeyer Kinon50mmf1.8壱號機による開放撮影となります。

Kyoto2210_007.jpg
七枚目のカットですが、さて、プロジェクションレンズで古都の景色も存分に撮ったし、陽もどっぷりと暮れて、体がイブニングティーを欲しがる時刻になってきたので、そもそもこの近辺のカフェは混んでいてしかも法外に高いか、或いは18時にはしまってしまうお店のどちらかしかないことから、駅付近に移動してからお茶しようと思い、南座付近のバス停に向かって歩いていたら、南座の前でおもむろにEOS Rで二人の記念撮影撮ってくれという大胆不敵な外国人カポーが居たので、このキテレツレンズの人柱になってくれるなら、と交換条件出し、交渉成立したもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはHugmeyer Kinon50mmf1.8壱號機による開放撮影となります。

Kyoto2210_008.jpg
八枚目のカットですが、翌日は、宿から最寄りのJR駅である丹波口から9時2分発の嵯峨野線に乗って、園部まで移動、そこで山陰本線に乗り換え、2時間1分で福知山駅へ到着、お城の方角は、電車で来る時に横を通って来たので一目瞭然、それでも初めて来た街なので、あちこちに掲げられた「福知山城」の道案内看板を横目に見つつ、線路と並行した大通りの先の小高い山の上の古風な下見板張りの天守を目にして、気もそぞろに早足で廓の麓からの坂道を駆け上がり、比較的狭い本丸に出て、南側から、後述する理由でユニークな天守の偉容を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放撮影となります。

Kyoto2210_009.jpg
九枚目のカットですが、では、どこにでもありふれたようなRC造の外観復元天守の何がユニークなのか、ということなのですが、「麒麟が来る」で一躍有名になった明智光秀が最初の領地として、街づくりと並行して築城したのが、ここ福知山城で、明治期にいったん破却され、第二次大戦後、市民運動により復元されたということで、同じ戦後生まれでも名古屋城や、小田原城が、1603年の徳川幕府成立以降の洗練し尽くした”モダン”な外観をそのまま復元しているにも関わらず、こちらは、織田・豊臣期のまだ安土城に初の本格天守が出来て間もない頃の粗削りな望楼型の天守をモデルとしており、それ以上にユニークなのが、なんと墓石や石碑の類いをふんだんに石垣に用いた転用石による石垣ということです。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放撮影となります。

Kyoto2210_010.jpg
十枚目のカットですが、こちらも同じく、RC造の外観復元天守の石垣の至近距離からの図なのですが、熊本城の今回の地震罹災で、「奇跡の一本石垣」と呼ばれた、飯田丸五郎櫓が一筋の石垣により全体を支えられ、転落を防いだことはまだ記憶に新しいことかと思いますが、その支えた部位が、石垣の角、一般的に「算木積」と言われる長方形に近い形状の石をそれぞれ直交する辺に交互に詰んでいく工法で、はからずも、熊本城ではその堅牢さが実証されたわけですが、ここではなんと、その石垣の要となるようなコーナー部にまで、転用石をはめ込んでいるのが一目瞭然に分かるように撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放撮影となります。

Kyoto2210_011b.jpg
十一枚目のカットですが、ユニークな石垣の観察・撮影を十分に堪能したのち、天守内部の見学に写り、RC造復元である以上、最古参の戦前生れの大阪城であろうと戦後生まれの小田原城であろうと中は上に行くに従って狭くなっていき、構造上、内部にはエレベータなどないのが普通の資料館ビルなのですが、それでも、ここ福知山城は一、二階まではかなり広いフロアだったのが最上階の展望スペースまでやってくると、それこそ可愛い現存天守である丸岡城、犬山城よりも小さいくらいの殆ど、屋内は階段周囲の通路のみという狭さが特徴的だったので、隅から一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeica M(TIPO240)、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8による開放撮影となります。

Kyoto2210_012b.jpg
十二枚目のカットですが、それでも、木造の現存や復元天守と比べて、大阪城を筆頭とするRC造の復元、或いは模擬天守のアドバンテージは最上階の部屋周囲の廻縁を全て展望スペースとすることが出来るということで、到着日てゃうって変わっていい天気に恵まれたこともあり、廻縁部に出て、東の小天守越しに丹波山々の佇まいを一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8による開放撮影となります。

Kyoto2210_013.jpg
十三枚目のカットですが、天守は木造であろうとRC造であろうと、てっぺんまで登り詰めてしまえば、そこで見学は終了、あとはまた元来た道を下って、建物の外に出るだけというのが、ここ福知山城のみならず、国宝・世界遺産の姫路城から、異国はドイツ南部のフュッセンに建つノイシュバンシュタイン城まで全て同じことなのですが、この釣鐘門という名の木造の門は、城内でも数少ない江戸時代からの遺構、尤も明治になって民間に払い下げられたのち、復元天守の建築を核とする廓の整備の一環として移築されたとのことですが、その古風な横顔を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはLeitz Elmarit28mmf2.8による開放撮影となります。

Kyoto2210_014.jpg
十四枚目のカットですが、本丸の中は余り狭すぎて、たとえ超広角レンズを使っても、歪みなしにこの古風で美しい複合連結式の天守の全貌を撮ることは不可能なので、或る程度離れたところから望遠で撮ろうと思い、今回は荷物の重量とも相談の上、75mm玉を持ち出してきたのですが、上から見てもなかなかお城と同じ高さくらいの見晴らしの良い場所が見当たらず、仕方なく、お城下の「ゆらのガーデン」という公園とレストラン街が一体化したようなゾーンがあったので、そこから狙って撮ってみたもの。

Kyoto2210_015.jpg
十五枚目のカットですが、実は、今回は駅からのバスが理不尽にも想定外の遅れで閉館時間となってしまうことから泣く泣くというか、怒り狂いながら諦めた篠山城への移動とその前にランチを駅周辺で摂る必要があったので、この美しい佇まいのお城に、再会を約した上で別れを告げ、駅までの途上でランチを頂き、電車の時間までは少々時間あったので、来る時に気になっていた駅前広場のSLの写真を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8による開放撮影となります。

さて次回は到着三日目ににわか雨もものかわ、隅々まで探訪した二条城、そして最終日、新幹線乗車直前まで撮り続けた伏見の様子をお送り致します、乞うご期待!!
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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