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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Photographic tour in and around Kyoto '22 Oct.②

さて、今回の更新は、予告通り、京の都到着三日目に、にわか雨もものかわ、隅々まで探訪した二条城、そして最終日、新幹線乗車直前まで撮り続けた伏見の様子をお送り致します。
まずは簡単な行程のご紹介ですが、朝9時半前に宿を後にして、近場のロイヤルホストで豪華なモーニングなど頂いてから、そのまま、堀川通を上がる、即ち、北上するバスで二条城に向かい、お昼過ぎまで徹底的に撮って、午後のランチタイム時分には大雨になってしまったため、いったん京都駅まで戻り、ランチして、宿に戻って、再び雨の上がる夕刻迄宿で昼寝したりして過ごし、翌四日目は、宿を9時過ぎチェッカウトし、まず京都駅まで出て、荷物をロッカーに預けてからモーニングして、近鉄電車で近鉄伏見駅まで移動し、ぶらぶら歩きながら、新幹線の時刻から逆算したランチタイムに京都駅に戻る時刻まで撮り歩いた、といったカンジです。
では二日間の行程に沿って実写結果を逐次眺めて参りましょう。

Kyoto22Oct_016.jpg
まず一枚目のカットですが、この日は朝からかなりヘビーな曇り+小雨交じりのお城巡りには泣きたくなるような空模様で、二条城最寄りのバス停で降りて、見慣れた厳めしい切込接の石垣の合間に設けられた漆喰壁の門が見えてくると、何故か、いつも異世界に足を踏み込むようで胸がときめいてしまうのですが、潜る前にお濠に映る雄姿とともに一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY α7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_017.jpg
二枚目のカットですが、同じく、二条城正門前のお濠にかかる橋というか、お濠を仕切る石壁の上に作られたちょっとした広場くらいある通路の手前から、歩道内から25mmのレンズでもギリギリ収まりきらなかった特大サイズの幅を持つ、他の城門とは異なり、重厚な木製の扉上の鍍金の金物もゴージャスな印象を与えている佇まいを真正面から撮ってみたもの。
カメラはSONY α7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_018.jpg
三枚目のカットですが、実は前回まで、全く見落としていた、というか、時間がない中での見学で、二の丸御殿と天守台にばかり気を取られていて、視界の片隅に入っていた辰巳と未申、即ち東南角と西南角の二つの隅櫓はノーケアで、今回は時間にはゆとりが有ったので、ザ・層塔型といった趣きの辰巳櫓の近くまで寄って、全貌を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY α7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_019.jpg
四枚目のカットですが、前から気になっていた、辰巳櫓の城内側からの表情を仔細に検分し、写真も撮れたので、後顧の憂いなく、二条城見学のメーンディッシュに当たる国宝、そして世界遺産の中核をなす二の丸御殿の見学を行うべく、踵を返し、国の重文に指定され、時折、京都の観光名所のアイコンのひとつともなっている、陽明門とも絢爛豪華さを競えるような唐門を入れて、塀に囲まれた全景図を撮ってみたもの
カメラはSONY α7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_020.jpg
五枚目のカットですが、同じく二の丸御殿の入口を守る、こけら葺きの切妻屋根の正面に唐破風というアーチ型の意匠を設けた極めて珍しい形状に加え、金物類には惜しみなく、金鍍金を施し、屋根の真下の木材には黒い漆塗り、更には破風の内側、冠木の上部には極彩色の手の込んだ彫刻が施され、この門を建てた徳川幕府の当時の威光を窺えるようだと感じ入り、入場前に一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY α7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_021.jpg
六枚目のカットですが、まさに陽明門と双璧といっても過言ではない唐門を潜ると、御殿前にはまた広々とした広場が設えてあり、どんだけ贅沢に土地を使って建てたのかと、お江戸の狭苦しい現代の長屋もどきの安マンションに住まう身としては気が遠くなる思いでしたが、内部は一切撮影禁止ということもあり、気を取り直して正面入口を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY α7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_022.jpg
七枚目のカットですが、他の御殿は、本丸御殿であろうと、二の丸御殿であろうと全然撮影禁止ではないのに、フラッシュを焚かなくとも撮影は一切禁止ということで、廊下の幅、天井の高さ、調度のゴージャスさに驚きながらも、一切、撮らせて貰えないことに相当フラストレーションを募らせての見学でしたが、次に向かった、曲輪内でのオープンエアの名所、江戸城と同じく切込接の石垣も見事な天守台に登る前に、その高さと規模が判るよう、麓から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY α7c、レンズはCarlZeiss Biogon25mmf2.8ZMによる絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_023.jpg
八枚目のカットですが、ここ二条城も、他の重要な城郭同様、外敵からの防御力を高めるべく、東西南北の角に計4つの隅櫓が建てられていたのですが、京都の街を襲った天明の大火で、瓦屋根に漆喰総塗籠の櫓といえどもひとたまりもなく、北側の二棟はあえなく焼け落ち、残っているのは、先ほどの辰巳櫓とその反対側の未申櫓だけだったとのことですが、天守台からは木々に囲まれた未申櫓の全景がよく見てとれたため、望遠で一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY α7c、レンズはVoigtlaender Heliar75mmf1.8VMによる絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_024.jpg
九枚目のカットですが、翌朝、お江戸への出立日は前日の悪天候が何だったのか!?と憎たらしいほどの好天で、あと一日、奉公先をズル休みして京の都に留まりたい衝動に駆られたのですが、平日に休むと、電話は遠慮会釈なく来るわ、メールは返事しないと溜まるわ、で精神衛生上、全く以て宜しからずにつき、15時台のぷらっとこだまに乗る前提で、伏見の街を撮ろうと、近鉄の駅から出てすぐの昼なお暗いアーケード内で行き交う人々を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8壱號機による絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_025.jpg
十枚目のカットですが、これも近鉄駅から、月桂冠や黄桜酒造をはじめとした大小さまざまな酒造メーカーのひしめく、灘と並ぶ、江戸期からの銘酒の里、伏見の中心部、濠川に面したエリアに向かう途中の、幕末期の伏見を舞台に大活躍をしたという坂本竜馬ゆかりのこの街にある、「竜馬通り」を通りがてら、仲睦まじく、手など繋ぎながら歩いていく親子連れの後姿のセミシルエットなど一枚戴いてみたもの。カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8壱號機による絞り開放AE撮影となります。
カメラはLeicaM(YIPO240)、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8壱號機による絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_026.jpg
十一枚目のカットですが、「竜馬通り」を抜ければ、そこは江戸期そのままの日本酒のふるさとをイメージさせるには十分な、漆喰と木からなる壁の建物群に石畳もシックなイメージを醸し出しているストリートの風景が視界に広がり、その通りをお侍や町人ではなく、21世紀のストリートファッションに身を包んだ現代人が背中を丸め加減で行き交う様子が面白くて、路傍に足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8壱號機による絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_027.jpg
十二枚目のカットですが、酒造メーカーの建ち並ぶエリアを抜け、濠川近くまで南下すると、伏見観光では、最も知名度が高く、一年を遠し、コアな歴史ファンやその筋のマニアが常にたむろするという、幕末の重要事件である、「寺田屋事件」の現場そのものの旅籠が、営業終了後も記念館、或いは資料館として営業しており、規模に比べれば、決して安いとは言えない入場料を払ってまで中に入る気もしなかったので外から一枚戴いてみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8壱號機による絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_028.jpg
十三枚目のカットですが、さて、新幹線に乗る前に翌週末に群馬に帰省する際の気の利いた土産でもこの地で何か買い求めようと思い、前回はCOVID19蔓延のため、入場制限していたので、立ち寄らなかった、月桂冠直営のカフェ&売店に寄ろうと思い、店先にいかにも老舗の酒蔵然とした杉玉が提げられていたので、中に入る前に一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8壱號機による絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_029.jpg
十四枚目のカットですが、なかなか今回の京の旅では人物を撮るチャンスは少なかったのですが、月桂冠の売店で、田舎の老母向けに土産を何点か買い求め、ベテラン女性店員さんにそれらを包んで貰っている手持ち無沙汰に、若い方の店員さんも手持ち無沙汰のようだったので店の中の様子を撮る際のモデルさんになって貰ったもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8壱號機による絞り開放AE撮影となります。

Kyoto22Oct_030.jpg
十五枚目のカットですが、無事、気の利いたお土産も買い求め、残るは、前回の訪問が真冬で濠川の水位が低く、というより、季節的に江戸っ子じゃあるまいし、川面を渡る風が相当冷たくなってくる季節に好き好んで川遊びなどしようとはしないのが都の人々の感性なのでしょうか、船が係留、いや、川底の泥に乗り上げたままブルーシートが架けられ、とても撮影に耐えられる状況ではなかったため、今回、ものは試しに、と寄ってみたら、観光和船が結構な頻度で行き交っていたので、堤からその様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはHugomeyer Kinon50mmf1.8壱號機による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想ですが、うーん、プロジェクションレンズ改距離計連動玉は、広い画角を必要とする城郭や寺社での撮影には不向きだとしても、普通に街並みスナップでは、なかなか新鮮な視点からの画を見せてくれるので、これは思いのほか軽いし、旅のお供にはもってこいではないかと再認識しました。また、伏見の撮影途上でシャッターの動作不安定を彦起こしたM(TIPO240)は無事退院し、今では元気に活躍中です。

さて、来週は、中華レンズの真骨頂、本家Leicaの約1/10のお値段で同スペックとなかなかの質感を繰り出してきた秘宝舘新着のレポートでも行おうと思います、乞うご期待!!
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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