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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

A travel to explore ancient ruins of caste located around Seto island sea②

さて、今回の更新は、岡山滞在二日目の重要目的地である「閑谷学校」、そしてその翌日は朝から四国に渡って、高松城、丸亀城と回り、最終日にフライトの時間ぎりぎりまで宿から目と鼻の先にある「後楽園」を初めて探訪した様子をお送りしたいと思います。
まずは恒例の簡単な行程のおさらいですが、滞在二日目の朝から午後イチまで滞在していた津山市と備前市の山中にある閑谷学校とは、同じ岡山県といえど、ちょうど、八王子辺りと西葛西くらいの位置と距離の関係のようなので、いったん岡山駅まで戻り、そして山陽本線の各停列車で最寄駅まで移動し、そこから、また市のコミュニティバスのような一時間に一本どことか、日に数本しかない交通手段で何とか往きの最終便、帰りの最終便で見学して最寄り駅まで戻り、翌朝はまた少々早起きして、瀬戸内海を渡り、香川県内の丸亀城、高松城をハシゴし、最終日はフライトまでの時間、宿から至近の後楽園を堪能し、また岡山城に寄って、暇乞いをして、江戸に戻ってきたという次第。
では、当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

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まず一枚目のカットですが、津山の城下町を早足で駅に向かい、岡山方面の列車に乗って、岡山駅で山陽本線の上り電車に乗り換え、30分強で最寄駅に到着、駅前から市の委託業務というマイクロバスに乗って、15分ほどで山間の開けた場所にあるバス停で下ろされ、そこから歩いて3分ほどで到着した閑谷学校の全貌を足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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二枚目のカットですが、受付で入場料を支払い、閉場時間とバスの最終便の時刻について、受付の方から念押しをされ、ここでも津山の城下町探訪同様、時計と睨めっこの見学となったのですが、何せ、日本最古のタイトルこそ、実家の近所の足利学校が押さえていますが、現存する建物としては、水戸の弘道館や山形、大分の致道館などより、100年近く前の元禄年間に完成したという入母屋造りに備前焼の瓦がとても美しい閑谷学校本館の佇まいをベストと思われるアングルから一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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三枚目のカットですが、ここ閑谷学校は大規模で堅牢な木造書院造りの躯体に赤褐色を基調としたモザイク状の瓦屋根を載せた建物に注目されがちですが、実はその敷地内に設けられた、日本国内の構築物とはちょっと思えない、曲面を基調とした切込接乱積みの石垣も見事で、その特徴が一番判るアングルから撮ったもので、帰ってから調べたら、それもそのはず、300年以上経っても、全く崩れたりもせず、当初の姿を保つ、この力強く、美しい石垣は、国の重要文化財指定を受けていたということでした。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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四枚目のカットですが、閑谷学校の本館はもちろん、内部を公開していて、とはいっても、観光客が足を踏み入れられるのは、外周部の廊下、天守閣で言うところの武者走りの相当する部分のみで、そこから、内部に位置する当時の教室の様子を眺めることが出来るのですが、藩校とはいえ、お殿様の肝いりで設置され、時折、お殿様自身も学びに来たり、家臣や有力農町民の学ぶ様子を視察にやって来たりということなので、御殿同様の凝った造作になっており、書院造の典型的な装飾である、釣鐘型のシルエットを持つ華頭窓が設けられていたのに感心し、一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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五枚目のカットですが、同じく本館の廊下から覗いた閑谷学校の心臓部である講堂で、まず目に留まったのが、ピカピカの床板が張り巡らされて床面ですが、これは近年張り替えられたものでしょうが、柱や梁については、これまで国内で内部を見学してきた現存12天守や三階、二階を含めた櫓、御殿に使われてきたものと同様の、欅の木の太い無垢材が当時のまま遺されており、華頭窓から射し込む夕方近くの外光に照らされて、厳かな学問の場、という佇まいを見せていたので、一礼してから一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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六枚目のカットですが、翌朝、少々早起きし、駅からはやや遠いお城下のホテルから岡山駅に市電で移動し、10時前の瀬戸大橋線のマリンライナで小一時間かけて、まずは丸亀に向かい、駅からも見える山の上の可愛い天守閣を目指しててくてく歩き、商店街を抜けて、お城の表玄関である大手二の門とその右手側の直角の位置に建ち内桝形虎口を形成していた一の門越しに山頂の可愛い天守の姿を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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七枚目のカットですが、同じく丸亀城の表玄関である高麗門形式の二の門を通り抜けた内桝形虎口の内側に位置し、郭の防衛の第一関門である虎口の広場に溜まった敵兵に弓矢や鉄砲玉を上から浴びせかける目的で作られた、櫓門形式の大手一の門の偉容を桝形の内側で足を止め一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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八枚目のカットですが、立派な現存遺構である大手一の門を潜り抜け、左手方向、即ち本丸の位置する山へと続く石垣沿いの道を目指して歩いていくと、まず一番最初の坂を登り切って、右折する手前の高石垣の麓で、先ほどまでやっていた、ローカルイベントである、斜面駆け上がり競争の実況をやっていたと思しき、地元マスコミのレポーター或いは、アナウンサーの女性が、総括のアナウンスをしていたようなので、石垣の大きさを判り易くするめため、エキストラ出演願ったもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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九枚目のカットですが、高石垣をぐるっと回る坂道を登り切ると本丸があった山頂部は、意外と広い開放感のある空間となっていますが、かつては四隅に隅櫓が建てられ、それを土塀で結んだ空間となっていて、山麓から攻め込んで来た敵勢に対し、徹底抗戦し得るような、まさに山上の要塞そのものだったのですが、今も唯一残る、1660年に建てられた「御三階」という奇しくも弘前城と同様のニックネームを持つ、可愛い層塔型三層三階の天守の姿を撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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十枚目のカットですが、天守閣の内部を隅々まで見学し尽くした後、丸亀駅前まで徒歩で戻り、時間的にランチタイムも終盤にかかり、かつ、次なる目的地の高松は駅の周辺でのランチはそれほど期待できないので、丸亀うどんの本拠地である丸亀で名物のうどんを食べようと駅の観光案内所で聞いたお店で30分以上かけて並んで食べたうどんはそれほどでもなく、再び電車に乗って30分ほどの高松駅から徒歩で5分もかからない高松城にて、前回来た時にはまだ竣工前だった「桜御門」の雄姿を真正面から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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十一枚目のカットですが、前回、日本城郭検定一級を11年かけて取得したという年配のボランティア説明員の方との再会を期して、この高松城址の中で数少ない現存建造物である水手御門と渡櫓、そして月見櫓が一体となった場所に向かったところ、あいにく、長期の保存修理の工事中で、仕方なく、もうひとつの現存建造物である、旧二の丸艮櫓改め、巽櫓、即ち90度向きを買えて今の位置に移築された袴型の石落としも美しい三重櫓の雄姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Ultron28mmf2による絞り開放AE撮影となります。

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十二枚目のカットですが、翌朝は岡山滞在の最終日で、短いフライト時間と極めて良好な空港までのアクセスを考慮し、午後の遅い時間のフライトとしていたので、10時のチャッカウト後、宿に荷物を預かって貰い、すぐ目と鼻の先・・・のはずが、正規の入城門まで徒歩で10分近くかけ、初の後楽園入場を果たし、後楽園愛好家の方には申し訳ないと思いつつ、まずは望遠につけかえ、庭園越しの岡山城の漆黒の雄姿を裏側から捉えてみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender Heliar75mmf1.8による絞り開放AE撮影となります。

Setouchi2301_028.jpg
十三枚目のカットですが、ここ後楽園の見どころのひとつ、延養亭という建造物で、後楽園のHPによれば、17世紀の末に藩主池田綱政が家臣に命じてここ後楽園の建設に当たって、いの一番の誂えさせたのがこの建物で、主に藩主の静養や賓客の接待、儒学者のご進講などに使われた、いわば藩主のプライベートハウス、或いは別荘といっても良い瀟洒な建物だったのですが、撮影当時はそんな由来を知るまでもなく、建物の造形と池との絶妙の配置に心惹かれ一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5による絞り開放AE撮影となります。

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十四枚目のカットですが、同じく後楽園の中の見どころの中で、特に夏は見学者が引きも切らない、流店という建物ですが、思えば、エアコンの無い江戸時代には、如何にも涼しさを追求した結果、こういった四方開け放ちで中には流水という趣向の風流ながら実利的な構造が広大な庭園の中に設けられ、往時はお殿様をはじめ限られたやんごとなき方々が庭巡りのさなか、一抹の涼を求めて、こちらに立ち寄ったと思うと、とても優雅に思え、全景を一枚撮ってみたもの。

Setouchi2301_030.jpg
十五枚目のカットですが、そろそろ、遅めのランチを摂る前提で宿に荷物を引き取りに戻る頃合いとなったので、芝生あり、池あり、せせらぎありの、風雅な三名園のうち、一番西に位置し、最も温暖な環境の、庭のみならず、建物も非常に興味深い、ここ後楽園を後にすべく、園内で最大の池の廻りを巡って、お城側の出口から出ようと歩き出してまもなく、太陽と雲の競演を水面が華麗に映し出していたので、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはVoigtlaender SW-Heliar15mmf4.5による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想ですが、やはり、気ままな旅には、カメラは軽快なのが最高、となったら、もちろん、レンズだけ借り物みたいに巨大なのは本末転倒主従逆転そのものの図ですから、レンズを選ぶのも軽くて写りが良いものに手が伸びてしまうのは仕方がないことだと思いましたが、今回はいつもの四番打者Elmarit28mmf2.8ではなく、LeicaMデジタルで使おうとするとどうしても周辺が光量ダウン、或いはシアン被りしてしまうこともあり、手が伸びなかったのですが、裏面照射型CMOS搭載のα7cでは、電気的な補正もあるのかも知れませんが、一緒に持ち出したSW-Heliar15mmf4.5同様、周辺までナチュラルに写り、旅写真の面白味が広がったのでは、と思った次第。

さて、来週は久々、というか新型コロナによる"鎖国"解消以来の初台湾で一周お休みさせて頂きます、その次は、30年前の新品市販レンズが出てきたので、その実力や如何に?をレポートしたいと思います、乞うご期待!!
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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