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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

New year greeting to splendid castles in Nagano pref. in Jan.'23.

さて、このところの破滅的な暑さの中、皆様はいかがお過ごしでしょうか。この暑さのあまり、まともに都内観光地への試写にも出られなかったため、今回の更新はまたしても予告通りとはいかず、岡山ツアーの二週後に出掛けた一泊二日の松本ツアーからハイライトをお送りしたいと思います。
まずは簡単な行程紹介ですが、漆黒の岡山城を堪能した後、どうしてもその兄弟とも云えそうな松本城を見たくなり、1/20夕刻の高速バスに新宿から乗って、松本に着いたのは夜の9時近く、宿にチェッキンし、荷物を置いて、細雪が降る夜の松本城に挨拶に出掛け、朝9時過ぎに宿を出て駅前のマクドで朝飯を食べてから、すぐさま登城、その後、駅に戻る前に大きな商店街の交差点傍にあったお店で沖縄料理でランチして、駅まで戻り、そこから篠ノ井線で下諏訪駅に移動し、前回、新型コロナ禍真っ只中で訪問した高島城に再訪、再び、駅まで戻って、また篠ノ井線で松本駅に戻って、お城の傍の洋菓子店兼カフェでお茶してから宿に戻り、晩飯がてらお城の夜景を撮りに行って、その日はおしまい、翌朝は帰りのバスの時間まで繩手通りからお城周辺、そして工事中の国宝「開智学校」の進捗見に行って、ランチしてからバスに乗ってお江戸に戻ったというのが今回の旅のあらましです。
では、さっそく当日の行程に沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。
カメラはSONYα7c、レンズはCanon N-FD20-35mmf3.5Lによる全コマ開放、AE撮影となります。

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まず一枚目のカットですが、いつも通りがかるのは夕刻でまともに撮ろうと思ったこともなかったのですが、小田原の「ういろう本舗」、お江戸は押上の「お城の森八」と並び称される天守型店舗のひとつ、ミニ松代城とも称される街の名物建築「青翰堂」をたまには真面目に撮ってみようかと思い、通りを行き交う車が途絶えた頃合いを見計らって、35mm端で撮ってみたもの。

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二枚目のカットですが、お城に続く通りを真っすぐ歩いて行くと外濠を跨ぐ橋の手前に来て、どうやら観光目的の区画整理を大規模に進めているらしく、橋の手前からの視界で、天守閣を遮るけしからん位置に建っていた、蕎麦屋と不動産屋?が立ち退き、濠自体も土手というか水面に接する石垣廻りを修理していて、これは楽しみだと内濠のところまで進み、中に入る前に好天の澄んだ空気の元、凛と聳え立つ美しい姿に見とれてほぼ一周しながら撮っていたうちの最も絵葉書向き、ないしインスタ映えしそうな、赤い埋橋手前からのもの。

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三枚目のカットですが、いつまでも外観に見とれているのも何なので、さっそく、人類の宝とも言えるような、貴重で美しい天守内に入ってみようと思い、同じ復元でも小田原城の石垣と漆喰塀の組み合わせとはまた異なる、やはり、天守のデザインに揃えたのでしょうか、石垣の上に漆黒の下見板張りの土塀が張り巡らされた本丸への唯一のアプローチルートである黒門とその周辺を一枚撮ってみたもの。

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四枚目のカットですが、さっそく門の裏側にある券売窓口で入場券など買い求め、逸る心を抑えながら、本丸エリアに足を踏み入れると、天守の方角から、藩の重役の恰好をした方と、足軽兼忍びの者の恰好をした方が談笑しながら歩いてきたので、ははぁ、ランチ休憩に戻ってきた、「もてなし隊」の面々だな、と気付き、これまで毎回、誰かしらに会って、撮らせて貰っていたので、来意を告げ、ポーズを撮って貰ったもの。

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五枚目のカットですが、今回も、幾人かのグループ毎に区切っての登城となり、それほど待ちはしませんでしたが、ほぼ1年3カ月ぶりの登城なので胸の高鳴りは抑えようもなく、RC造による外観復元の天守は外から見るのが主であって、中に入ってしまえば、上に行くに従い、狭くなることから、何とも使い前の悪い博物館のビルでしかないのですが、姫路城と松本城の両雄に連なる現存天守、櫓は、創建当時からの建築様式、技術、そして古材がそのままの形で遺され、それらを至近距離で観察出来るからこその価値であり、映えなどを超越した存在価値があることから、有難く一階の佇まいを一枚頂いてみたもの。

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六枚目のカットですが、これも江戸時代のお城勤めの、しかも天守に登れるのはそれなりの役付き、即ち、家柄に産まれていなければ一生縁のないイベントだったのですが、明治のご維新後、無用の長物、いや、封建時代の忌まわしき過去の産物として破壊され、木材は竈の焚きつけや、釘や鎹などは故鉄として、市中に散らばり、写真の中の記憶としてしか目にすることはなかったかもしれないこの御年400年の天守をこうして様々な角度から堪能出来る喜びを噛みしめ、二階の窓から、増築部の月見櫓側面を撮ってみたもの。

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七枚目のカットですが、三階は入母屋造りの屋根裏スペ-スにつき、階段から眺めるだけ、四階、五階と梯子の如き、急な階段を登っていくと、最上階の六階に到達するのですが、ここも姫路城や彦根城、松江城などと同様、屋根裏の小屋組の構造がよく見てとれるよう、天井板が嵌められておらず、特に面白いのが、姫路城が「刑部姫」、小田原城がRC造の外観復元にも関わらず「摩利支天」を祀っているのと同様、城主の戸田氏の信仰した「二十六夜神」という神様が祀られており、注連縄とお札が梁の一番高い位置に掲げられていたので、有難く一枚頂いてみたもの。

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八枚目のカットですが、登城するたびに新たな気付きを与えてくれる松本城天守を下城し、駅までの移動途中に何か気の利いたものでも食べてから、もうひとつの目的地、前回は夏の暑い盛りに訪問した下諏訪駅から徒歩10分程度の場所に建つ、高島城の外観復元天守を訪問しようと考えていたので、チェーン店のファミレスは論外、観光地価格剥き出しのボッタクリに近い蕎麦屋などもパスして、那覇より安い沖縄料理をランチで出しているお店でエビのガーリック焼など頂いてから駅に到着、篠ノ井線で到着した下諏訪駅からそぞろ歩きで到着した、お濠も半分氷に覆われている諏訪城の冬景色を一枚撮ってみたもの。

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九枚目のカットですが、半分以上氷に覆われたお濠に掛かる半木製の橋を渡り、いかつい石垣をえぐって作られた逆カップ型の間隙の上を差し渡して造られていた、これは木造復元なのですが、まごうことなき櫓門形式にも関わらず、何故か、同心屋敷に設けられている、簡易かつ、格式の一番低い「冠木門」と名づけられた謎の門を潜り、午後の陽光が燦燦と降り注ぐ時刻にも関わらず、外のお濠同様、本丸内の池なども多くが氷結していて、その冷えて澄んだ空気のもと、登城前に復元天守の全景を撮ってみたもの。

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十枚目のカットですが、夕刻まで高島城とあちこちに昔からの醸造業が点在する下諏訪の街並みを堪能し、再び、下諏訪駅から電車に乗って松本に戻り、宿に戻る前にお城近くの洋菓子店兼カフェでゆったりと陽が沈むまでお茶を楽しみ、いったん宿に戻ってから暫し休憩、夜の帳が降りてきた頃合いを見計らって、カメラ持って晩飯に出掛け、前回もお邪魔した街の老舗洋食店で味噌風味のポークソテー定食など頂き、しかるのち、ライトアップされたお城に足を運び、内堀越しに、天守の美しい夜の佇まいを一枚撮ってみたもの。

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十一枚目のカットですが、翌日は午後のバスで帰京することになっていたので、ランチを含め実質、14時過ぎまでしか持ち時間が残されておらず、前日はあえてスルーしていた城下町界隈、具体的には、白壁造りの土蔵っぽい店舗が建ち並ぶ中町通りと、観光客目当ての小規模な土産物店や軽食店が建ち並ぶ縄手通り界隈を流して、ランチののち、大規模な保存修理工事途上の「開智学校」の様子を見ておこうと思い、まずは中町通り入口付近の南天の実越しに通りの様子を一枚撮ってみたもの。

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十二枚目のカットですが、中町通りは白壁造りの店舗を並べることで、松本城目当ての観光客の回遊誘致を狙っているのですが、そのコンセプトのためか、通りのそこかしこに、なかなかマニアックな小道具が散りばめられており、ふと民芸品店の軒先に目をやれば、もはや築地場外にだった残存していないような古いロッドタイプの前後ブレーキを装備した古めかしい赤自転車が置かれており、しかもそれが郵便配達用だったと判り、面白半分に一枚撮ってみたもの。

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十三枚目のカットですが、同じく中町商店街を歩いていると、古風な佇まいの商家をリノベしたインテリア・雑貨系のお店があちこちに出ていて、その中の軒が通りに大きく張り出していて、その軒先にガラス細工やら、さるぼぼみたいな信濃国のイメージに合った品物を吊るして展示販売しており、これが撮る角度を工夫すれば、通りの様子をボカして撮ることも出来ますし、今回のように店内を背景にすればデスプレイのLED白熱電球を点光源としてバブルボケで写し込むことが出来るというもの。

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十四枚目のカットですが、まさにこれがα7cでの撮影の真骨頂であって、M(TIPO240)とかX系列、或いは同じαでも背面LCD固定型のRⅡでは絶対マネ出来ない芸当で、中町通りより二本ほどお城よりの観光スポットである繩手通りの西の端近くで、広角端の被写界深度の広さと背面LCDの角度を変えてのモニタリングでチャンスを待って、家族連れが通り過ぎた瞬間を待ってシャッター切ったもの。

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十五枚目のカットですが、繩手通りもひととおり撮り終え、ランチ前の大仕事は、前回は工事中の足場だの仮設に覆われて、その特徴的な外観が殆ど見えなかった、松本市のもう一方の国宝、「開智学校」の擬洋風建築に分類される外観が殆ど見えるようになっているとの情報があったので、今だ外から眺めるだけではあるものの、かつての正門ド真ん前から、再会を期して、札幌時計台にも通じる洒脱な文明開化時代の建物の佇まいを一枚撮ってみたもの。

今回の感想ですが、二日間、丸々、Canonの誇るN-FD20-35mmf3.5Lのみで朝昼晩、撮りまくりましたが、レンズ単体ではガラスがぎっちり詰まった金属鏡胴ということもあり、そこそこの持ち重みはするのですが、21mm、28mm、35mmのf3.5の非球面レンズ採用の単焦点を3本持つのと重みはさほど変わらず、交換しない分だけ、シャッターチャンスも逃しにくくなりますし、四六時中、撮像素子丸裸ん坊のミラーレスでの出先での撮影で、ロングデスタンスの撮影が無いケースでは、ボケも結構大胆に出るし、これと明るい50mmとコンパクトな75mmでもあれば十分ではと思いました。

さて次回こそ、デッドストックの国産オールドズームの試写発表出来るかな?乞うご期待!!
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  1. 2023/07/30(日) 16:12:25|
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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