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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Resurrection of hearty festival in provincial town, approx. 100km away from Tokyo in Aug.' 23.

さて、まだまだ残暑全開のさ中、皆様は如何お過ごしでしょうか。今回は、意外と手間が掛かってしまい、田舎のお祭りでの試写が間に合わず、いずれも川崎でOHと一部エレメント移植手術を受けたF1.2の銘玉達が代打を引き受けてくれたので、そのレポートをお送り致します。
場所は群馬県太田市、イベントはCOVID19禍前は毎年、お盆の中日、即ち8月14日と翌15日の二日間に亘って開催される「尾島ねぷた」祭りが三年ぶりに復活したので、帰省がてら出掛けて来ました。
もちろん、これまでの休止からいきなり全速全開とはいかず、ねぷたも7基程度と全盛期に比べれば、寂しい限りではありましたが、老若男女問わず、演者達の熱気とおもてなしの精神はもはや完全復活、運航前の準備時間にあちこちの連を回って撮らせて貰いました。
では、さっそく、当日のお祭りの様子を逐次、眺めて参りましょう。

尾島2307_001
まず一枚目のカットですが、太田駅からほど近い実家から太田駅に移動し、そこで17時台はじめの下り伊勢崎方面で二番目の駅である木崎で下車すると、既に実行委員会が手配した、尾島までの無料シャトルバスが待っており、それに乗ると、5分少々で、会場最寄の発着場につき、会場である県道142号線方向に歩いていくと交差点手前で、前県知事の会社でもある「大沢建設」の見事なねぷたが稼働前の最終点検しながら社中の面々が前で記念撮影などやっていたので、その様子を一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_002
二枚目のカットですが、「大沢建設」社中の世話役と挨拶がてら復活のお祝いなど述べてから、本部テントなどある交差点へ向かうと、居ました居ました、「上州ねぷた会」のねぷたとその前の連太鼓山車が停めてあって、その前のちょっとした広場で、若い親御さん達が、祭り装束を着飾ったいたいけな童子達の晴れ姿を、知り合いだろうが、目をぎらつかせ、どう猛なオーラすら漂わせているカメ爺、カメ婆達だろうが、気前よくミニ撮影会に応じていたので、混ぜて貰って、一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_003
三枚目のカットですが、キャッキャという童子達の歓声に振り返ってみると、「上州ねぷた会」の連太鼓山車の前のちっちゃなラゲッジスペースみたいな場所に飲み物や誘導具なんかと一緒くたになって、いたいけな童子が載せられており、極小姐と目が合ったので、横にいた若いオモニにも聞こえるように「おじさんに一枚撮らせてよ♪」とか声かけたら、恥ずかしかったからなのか、下向いてもじもじし出したので、どーしようかと思い、「ごめんね、バイバイ」とかわざとらしく声かけたら、オモニが「あれ、アイちゃん撮って貰わなくて良いの?おじさん行っちゃうよ!」とか言ったら、いきなり顔起こして、カメラ目線になったので、有難く一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_004
四枚目のカットですが、その連太鼓山車の上部に視線を走らせると、3年ぶりという本番前の緊張もどこへやら、まさに花形である、太鼓打ちの小姐各位は、会場をざらっと見渡せるような高い位置で大太鼓の上に跨り、四方山話に花を咲かせるのみならず、隣りどうしで腕を伸ばして、スマホンで記念撮影モードに入っちゃったりして、とにかく、いつまで続くか判らない陰鬱なCOVID19禍をくぐり抜け、また晴れの舞台に立ち、喝采を浴びながら、太鼓を叩き続けられる喜びと心の昂りが下からも感じ取れたので、有難く一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_005
五枚目のカットですが、ねぷた祭りの会場は、交差点を挟み東西に伸びる県道142号の上で、ここを基本的に東に走る組、西に走る組と、あたかも、地場産業であるスバルの誇るボクサーエンジンのピストンのように山車を運航させることとなっていたのでしたが、南北に走る道は、いわば大型山車のパドックみたいになっていて、運航開始時間までは、大型山車には必然的に社中の人数も多くなるので、太田山車の両雄である「大沢建設」が北、「三菱電機」が南と分かれて占有し、どうやら「三菱電機」社中は、連太鼓山車名物の巨大番傘が張り替えられていたようなので、新顔の小姐と一緒に一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_006
六枚目のカットですが、ねぷた祭りも上州で行うと、「かかぁ天下と空っ風」の喩え通り、どうしても威勢の良い女性陣が主役となりがちですが、巨大で重いねぷたや山車を安全かつ確実に運航するためには、裏方の男性陣の力が不可欠なのも当然と言えば当然のことなのですが、白い半纏に上州ねぷた会のシンボルカラーであるエメラルドグリーンで文字を染め抜いたいなせな装束のスキンヘッドのオヤヂとちょうどその逆の配色の法被を着こんだオールバックでちょっときこしめしたオヤヂが大谷選手の論評で盛り上がっていたので、横の死角から一枚頂いてみたもの。
カカメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_007
七枚目のカットですが、そろそろ運航開始まで30分を切ってきた辺りで、音合わせを兼ねて、主催者によるお囃子の説明があり、かくかくしかじかのシーンにはこのお囃子で、といったようにアナウンスに合わせて、各社中は太鼓を叩くのですが「上州ねぷた会」のベストポジションを貰えたので、連太鼓山車後方の太鼓を左から右に叩きながら移動する独特の流れに合わせて、可憐ながら勇壮な小姐達の叩きっぷりを一枚頂いてみたもの。
カカメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_008
八枚目のカットですが、そろそろ、陽も暮れかけてきて、ねぷたやお囃子担当の山車に灯を点して、運航の準備をしようかという時刻になると、やはり灯の灯ってからが、ねぷたの本領発揮ということもあり、それぞれの社中のメンバーやその家族、知人友人がねぷたの周りに集まってきて、「いやはや3年ぶりだけど、結構、カラダが覚えててさぁ、太鼓も思ったより上手く打ててさぁ・・・」なんて会話を楽しみながら記念撮影なんかもしていたので、横から一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonL50mmf1.2による絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_009
九枚目のカットですが、そろそろ、灯火が点るころになると、球面レンズより非球面の方がコマフレア抑制や点光源の写り込みには有利ですし、高所の演者も引き寄せて撮りたいので、85mmに換装、さっそく、先ほどから気になっていた「三菱電機」の大太鼓の上のエスニックで健康的な雰囲気を漂わせるの小姐の笑顔をアップで撮りたいと思い、交差点南に待機していた社中の中に歩み寄り、関係者に話をつけて、連太鼓山車の下まで通して貰い、一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonNFD85mmf1.2Lによる絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_010
十枚目のカットですが、尾島のねぷたが本家弘前とも肩を並べると、誇りにしている、国内では三体しか存在しないという直径3mの十尺太鼓にも叩き手である演者の小姐が前後に二名ずつ登場し、転落防止のシートベルトを締めてからの出陣ですが、まだ下からの社中メンバーや知人・友人からの声かけや、記念撮影に応じるべく、都度立ち上がったり、中腰になるため、締めていなかったようなので、ちょうど浮き立った瞬間を一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonNFD85mmf1.2Lによる絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_011
十一枚目のカットですが、いよいよ、陽も暮れて、夜の帳が降りてくる頃、ねぷたも、随伴するお囃子担当の連太鼓山車も煌々と灯りを点し、交差点からそれぞれ東に進む組、西に進む組と交互にスタートしていったのですが、やはり群を抜く大きさと迫力の音を誇る10尺太鼓の出陣が勇壮で、南側の路上から、交差点内をぐるっと半周して雄姿をお披露目してから県道142号に出ていったのですが、その様子を一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonNFD85mmf1.2Lによる絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_012
十二枚目のカットですが、県道142号線の交差点西側でずっと出番を待っていた、「上州ねぷた会」のねぷたと連太鼓山車がいよいよ、西側に向かって進むこととなり、先ほどのリハーサルの時にチェックしておいた、おそらく会場一、二位の上州美人の小姐が太鼓に跨り、開始の合図を待っている姿を下から一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonNFD85mmf1.2Lによる絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_013
十三枚目のカットですが、何やかんやで山車やねぷたの構造、並びに社中の面々のフォーメーション上、やはり最大手の「上州ねぷた会」の近辺を張っていた方が、完全に陽が落ちて、東西ピストン運動が始まる直前までが勝負の、この手の山車運航系のお祭りでは得心行くカットが撮れるという勘を取り戻し、今にも動きださんばかりにお囃子や太鼓叩きに熱が入る山車の前面に回ると、こういった華やかさと派手なアクションを前提とするお祭りには、凡そ不似合いな金属フレームの大ぶりな眼鏡をかけたいたいけな小姐が一心不乱に太鼓を叩いていたので、瞬間を狙いすまして一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonNFD85mmf1.2Lによる絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_014
十四枚目のカットですが、そろそろ、交差点付近のねぷた、山車が運航ルートである県道142号へと、華やかな笛や鉦、そして太鼓の調べに乗って、出陣し始めたのですが、この尾島ねぷたでは両雄とも云える「大沢建設」の連太鼓山車側面のこれまたラゲッジスペースみたいなところに、目張りギンギン、派手に化粧して着飾った、いたいけな小々姐があちこちにガン飛ばしながら、時折、こどもっぽい表情を見せるのですが、ファインダ越しにチャンスを狙っていたら、まんまと欠伸なんかしちゃったので、有難く一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonNFD85mmf1.2Lによる絞り開放AE撮影となります。

尾島2307_015
十五枚目のカットですが、そろそろ、陽もとっぷりこんと沈み、華やかなねぷたご一行様の楽しい夜の宴が始まるのですが、実は、街灯も満足に無い田舎町をねぷたと山車が煌々と照らして動き回ったところで、辺りが暗いだけに単調な画しか撮れず、あまり面白味はないので、実家の老婆の晩飯をお預けにするのも忍びないので、19時ちょい前に会場を後にすることにして、ちょうど、交差点を発とうとしていた「大沢建設」社中の太鼓娘を出掛けの駄賃に一枚頂いてみたもの。
カメラはSONYα7RⅡ、レンズはCanonNFD85mmf1.2Lによる絞り開放AE撮影となります。

今回の感想としては、レンズの性能がシビアに出る、裏面照射、ローパスレスのミラーレスでも、どちらも30年前以上のキャノンレンズのf1.2の大口径、その道の専門家によるチューンアップを受けているとは言え、予想以上にやるなぁ、ということでした。

さて、次回は、いよいよ、ドイツ製の絞りすらなかったレンズヘッドがキチンと写るまで完成するか?しなければ、お城旅の続きをお送りします、乞うご期待!!
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Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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