fc2ブログ

深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

從奈良到名古屋的城堡之旅'23.2①

さて通常のレンズ解像の五倍以上、新開発の加工法、機構てんこ盛りの約100年前のツアイスイエナ製サイボーグレンズは完成したものの、仕上がりが日曜の日没後だったため、試写に出られず、しかも、今週末は九州出張、翌週は韓国旅行とレンズにかまっているどころではないため、とりあえず、今週は溜まりに溜まったお城旅の続きをお送りします。
今回のご紹介は2月下旬の連休を利用し、奈良から、ちょうど伊賀越えをして三河に戻った家康のルートを一部なぞるように移動し、名古屋周辺から静岡のお城を見学して帰ろうという、まさにお城マニアなのか、乗り鉄なのか、意図不明な旅をしてきたうちの、初日の大和郡山から伊賀上野までの旅からご紹介したいと思います。

Yamato_Nagoya2302_001.jpg
まず一枚目のカットですが、祝日の2/23朝、東京から新幹線で京都まで移動し、しかるのち、JRで奈良駅に到着、まず、駅からほど近い宿に荷物を預けてから、JR駅からは5分と掛からない郡山駅に移動し、昔ながらの古い街並みを用水沿いに歩くこと10分強で大和郡山城址に到着、待ちに待った藤堂高虎や豊臣秀長、筒井順慶などが改修に関わったというオールスター級のお城なので、まず胸ワクもんの天守台の偉容を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_002.jpg
二枚目のカットですが、ここ大和郡山城は江戸時代の度重なる大火に加え、明治のご維新を迎え、。廓内の全ての建物を破却してしまい、昭和になってからの天守復元ブームに先駆け、まず昭和28年に追手門を復元、昭和59年から62年にかけて、二棟の二階櫓と多門櫓を復元し、この過程で、石碑やら仏像などもチャンポン状態に積まれた先の天守代台も復元されたとのことですが、復元建造物の中で中を見学できる追手向櫓内部を見学した後、中庭から全貌を撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_003.jpg
三枚目のカットですが、先の追手向櫓に接続している多門櫓の西側のちょっとした広場で、梅の展示即売会みたいなイベントと、何らかの盆栽状の卓上植物のコンテストの優秀作品の顕彰、並びに展示みたいなことをやっていて、ただ漫然と歩いていて、西に傾いた初春の陽光を受け、ふと、紅梅と多門櫓西側の焼杉の下見板張りの壁との対比が面白そうだと閃き、足を止めて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_004.jpg
四枚目のカットですが、まだ奈良公園の鹿に逢いに行くのにはちょい早い時間だったので、もう少々、本丸付近で、せっかくだから、城の遺構と梅の競演でも撮れないものかと思い、案内地図を片手にあちこち散策してみたところ、まさに灯台下暗し、先ほど入念に撮影アングルを検証していた追手向櫓と多門櫓セットの真横の追手門と切通しのような谷底の道を隔てた斜面の上に白梅が咲き誇っていて、追手門をバックに撮れることに気付き、さっそく試してみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_005.jpg
五枚目のカットですが、そういえば、鉄筋コンクリートによる外観復元に猫も杓子も走った昭和期において、忠実に伝統工法による木造復元を試み、しかもそれが、時代的には江戸期ではなくて、安土桃山時代に天守や櫓が作られ始めた頃の様式である「望楼型」、しかも主流の白い漆喰壁ではなく、その前の焼杉板の下見張の壁という、まさに古の大坂城もかくやあらんという魅力的な外観を外側から撮ってみたい衝動に駆られ、ライツのレンズのコーティングの優秀さに賭けて、逆光シルエット気味に撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_006.jpg
六枚目のカットですが、そろそろ、奈良駅前でお茶してから、人間に対する警戒心ゼロどころか、人を見れば、皆、餌付けをしてくれる親切なボランティア飼育員か何かと思い込んでいる、或る意味、一般家庭の犬猫の類いよりもよっぽど人間擦れ、観光擦れした、見た目は愛くるしい鹿達に触れ合うことなく、インスタ用に適当に写真撮って来ようと思っていたのですが、もう一カ所、隅櫓が復元されていたので、再度戻って、塀の内側から全体を撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Elmarit28mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_007.jpg
七枚目のカットですが、お城からは近鉄郡山駅の方が数百倍近いのですが、乗ってしまうと、近鉄八木まで行って乗り換えないと近鉄奈良駅へは行けないので、再び、JR郡山駅方面に徒歩で移動し、奈良駅に移動し、駅前からバスに乗って、よくよく考えたら、偽野生動物よりも前々から気になっていた春日大社の灯篭の列を撮る方が面白いし、たぶん、インスタでもウケが良いと考え、春日大社参道入口バス停で降り、さっそく、「何かくれよ!」的にやってきた狡猾な偽野生動物のあざとい姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Summaron35mmf3.5撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_008.jpg
八枚目のカットですが、参道を歩いてくると、まだ行儀がマシな鹿はせいぜい距離をおいて追尾してくる(人間に尻尾はないですが・・・)、或いは前にぬっと出て儚げな瞳で見上げてねだる、等々の無視すれば済む行動なのですが、特に中国系の若い兄ちゃん姐ちゃん達が、よせば良いのに、カメラ写りがそこそこ良さげな姐ちゃんが餌付けして、寄ってきた鹿達とのふれあいを撮ろうとか企み、二枚も三枚も上手の鹿どもに取り囲まれ服に顔と言わず首と言わず擦り付けられて、あーぁ、これじゃダニまみれだとか眺めていたら、ポケットから顔出していたマスクを別の鹿に食われそうになって親切な東南アジア人が追い払ってくれた、なんて修羅場を潜ったあとに、放心状態の鹿を夕焼けをバックに一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはLeritz Summaron35mmf3.5撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_009.jpg
九枚目のカットですが、翌24日は宿を10時前に出て、JR奈良駅前で朝飯を頂いてから、京都府をかすめるルートで一時間弱かけて、名古屋方面に位置する伊賀上野駅に移動、そのまま、荷物を持ったまま、あちこちに忍者キャラが潜み、駅舎のあちこちに手裏剣が刺さっているという物騒極まりない伊賀鉄道で上野市駅まで移動し、目の前に見えている日本最古の木造模擬天守が聳える上野公園に向かい出した直後、雨が再び降り出し、傘を差しながら、やっとお目当ての模擬天守の建つ本丸広場に到着、傘を差して撮った全景図表側。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_010.jpg
十枚目のカットですが、昭和10年竣工という、さすがに最古の木造模擬天守の座は昭和8年産まれの郡上八幡城には譲りますが、昭和6年産まれの大阪城ですら鉄筋コンクリート造だというのに、工房主が隅から隅まで内部を眺めた限りでは、小学校の木造校舎が何となく上方面に伸びて、中はとても華奢な、ハリーボッテー城に毛が生えたような郡上八幡城に比べれば、柱や梁の構造や配置ががっしりとした戦国期の木造建築を彷彿とさせるような出来栄えで、これ例えば、小田原城のように豊富な外観写真や構造木組が三組も残っているような城郭に使われていたら、真正の木造復元と云っても過言ではないような出来栄えなのですが、まずは玄関先で一枚頂いてみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_011.jpg
十一枚目のカットですが、なかなかリアルなこの伊賀上野城模擬天守の内外観のうち、結構、迫真の出来栄えだと思ったのが、この一階から二階に上る、幅も狭いうえ、急で長い階段で、普通なら上り降りの利便性と安全性を考慮し、見た目はだらしなく映りますが、もっと傾斜を緩くして長い階段とするか、或いは全く時代背景などを無視して途中で踊り場をつけた二段式の緩めの階段とするかですが、あえてそれをせず、当時は近所の名古屋城をはじめ、まだ20棟もの天守が現存していたので、それらに倣ったのだと思い、感心して一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_012.jpg
十二枚目のカットですが、三階建てのこじんまりした模擬天守なので、中をそれこそ壁、天井から床板の釘までなめるように観察したところで、30分もしないで最上階に到着してしまうのですが、残念ながら、木造天守鑑賞の醍醐味である最頂部の屋根裏の木組みが見えるような構造にはなっておらず、折り上げ格子天井という、優雅なアーチを描いた枠木上部にガラスが嵌め込まれた、凡そ戦国時代の城郭を模したとは思えないような造りに感心し、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_013.jpg
十三枚目のカットですが、ここ伊賀上野城は、どうしても「お城=天守閣」のステレオタイプが世の殆どなので、見落とされがちなのですが、石垣の高さが、なんと、大阪城、丸亀城に次いで、全国第三位とのことで、熊本城に代表される扇の勾配と称される曲率漸減型アーチとは対称的な、戦国時代の築城の達人、藤堂高虎采配の普請の証とも言えるような真っすぐで人を寄せ付けないような石垣の偉容を青々と水を湛えるお濠をバックに撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Yamato_Nagoya2302_014.jpg
十四枚目のカットですが、これは、お城に相当詳しい人間ではないと、何を撮ったのかいったい全体見当も付かないような代物なのですが、「矢穴」といって、本来は、きちんと加工された石であれば、外周面にあって、まず気付かないような痕跡なのですが、石を割る際に穿つ位置を間違えたのか、横一列に五か所も金属製の楔を打ち込んでも割れる気配がなかったので、諦め、別の場所に打ち込んで石を割ったという石工にとっては恥ずかしい失敗の記録がでしかないものがこんな格好のシチュエーションに遺されていたので、これも雄大なお濠をバックに一枚撮ってみたもの。

Yamato_Nagoya2302_015.jpg
十五枚目のカットですが、お城の知名度とは裏腹にかなり筋金入りのマニア好みの石垣を見学してから、またもと来た道を戻らないと上野市駅へは遠回りなのと、駅周辺のお店が在る通りを通らないとスケジュール上、予定した電車で名古屋に移動する前にランチが摂れなくなってしまうので、また盛大に降り出してきた初春の雨もものかわ、天守の裏側を通った時に、先ほどのちょうど反対側のアングルから全景を撮ってみたもの。
カメラはLeicaM(TIPO240)、レンズはCarl Zeiss Biogon25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

さて次回は奈良発の旅、三日目の犬山城、四日目の田中城への訪問をレポート致します。
関連記事
  1. 2023/09/05(火) 21:38:28|
  2. 旅写真
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<從奈良到名古屋的城堡之旅② | ホーム | Resurrection of hearty festival in provincial town, approx. 100km away from Tokyo in Aug.' 23.>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURLはこちら
http://pwfukagawa.blog98.fc2.com/tb.php/768-3e8dcb5c
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

プロフィール

charley944

Author:charley944
今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる