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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Great Journey to explore ruins of ancient castles and fort in North Japan in GW ’23

さて今回のご紹介は、再び城旅シリーズということで、赤い鶴のアトランダム恩返しとも云える「どこかにマイル」で当たった弘前の旅二回目をオールドレンズと回った旅、三泊四日から撮影の出来た二日間の撮影結果をご紹介したいと思います。
まず、簡単な行程のご紹介ですが、今年の3月18日の夕刻の青森空港行きのフライトで、弘前には連絡バスで20時近くに入り、 当日は晩飯のみ食べ就寝、翌朝は10時前にお城からほど近いホテルから、途中、びっくりドンキーでの朝食を経て、登城、お昼過ぎまで撮影し、そのままお城の外濠東側のねぷた会館附設の郷土料理レストランで貝焼きと甘ったるい雑煮みたいなものの定食を頂いてから、奉公先のチタンをお使い頂いている「弘前レンガ倉庫」へ初訪問(前回は場所がよく判らず未訪問)、そこで撮影、暫しお茶してから、青森県内では希少な江戸期の重文指定の五重塔のある「最勝寺」へ移動し、貴重な江戸初期の木製五重塔を仔細まで検分し、宿に戻り、翌日は津軽地方最北端の城郭遺構である「陸奥福島城址」と十三湖近傍を散策してきたのですが、きちんとしたカメラで撮るほどの遺構も残っていなかったので、スマホンのみの撮影、最終日の便が青森空港発羽田行き最終だったので、空港に向かう途上に位置する「浪岡城址」を訪問し、雪景色も見事な遺構を撮影してきた、というもの。
では、現地での二日間の撮影結果を逐次眺めて参りましょう。

Hirosaki23_001.jpg
まず一枚目のカットですが、弘前到着の翌朝、宿からは前回同様の登城ルートで本丸に聳える現存天守に向かうこととし、いったん東側から郭の外濠に到達し、そこからお濠伝いに南下して市立観光館の方面に曲がるとすぐに、四つの橋のうちの一番フォーマルな経路である追手門に到達、前回は保存修理中で仮設で覆われていて写真を撮ることもままならなかった現存木造櫓門の雄姿を一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_002.jpg
二枚目のカットですが、江戸期の建築様式をそのまま今に伝える追手門の感動も冷めやらぬまま、本丸を目指して進んで行くと、全国の城郭の中で三階櫓の最多現存数を誇る弘前城三つの櫓のうち、一番、追手門に近い二の丸未申(南西)櫓櫓で、前回は初めて来たこともあり、全然、細部に目が届いていなかったのですが、全国的にも珍しい、一階、二階が同じ面積でその上に入母屋屋根の向きをを90度変えて載っけた形式の重箱+望楼型の櫓で、また屋根も珍しい銅板段葺きだったので、全体がかろうじて収まる位置まで近づいて一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_003.jpg
三枚目のカットですが、二の丸に足を踏み入れ、さて本丸へと思いきや、いつもの南東の方向の下乗橋という木橋が修理中だったので、仕方なく、反対時計回りにぐるっと北上し、鷹丘橋という橋を渡って、まだ広く積雪の残る本丸に入り、本来の位置から60メートルばかり西に移設され、低い仮設石垣の上にちょこんと乗った可愛い三階建天守の姿が目に入ったので、早足で歩み寄り、まずは一番優美で威厳に満ちた南東側からの顔を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_004.jpg
四枚目のカットですが、このお城の天守の面白いところは、江戸時代の辺境地の外様大名のいじましさとしたたかさを同時に見せてくれるところで、なんと、先ほどの南東からの破風も立派な天守閣の威厳に満ち溢れた顔付きが、その反対側の北西方向から見ると、最上階の入母屋屋根を除き、破風のひとつもない寄棟造りの質素な屋根で、鉄板扉の付いた窓が申し訳程度に各階に設けられている地味な佇まいになっていたのは、幕府に対し、本丸内部から見れば、他の三階櫓同様の質素な外観にするためだった、ということなのですが、その北西角からのもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_005.jpg
五枚目のカットですが、実は、今回は赤い鶴の恩返しでタダで弘前に来ることが出来たことは出来たのですが、なんと、冬季は天守内部への見学どころか、前回、初夏に来た時は、登って、天守の全景と、ちょうど夕暮れ時だったので、茜色とブルーのグラデーションがとても美しい岩木山と可愛い天守の競演を撮ることが出来たミニ展望台も閉鎖になっていて、仕方なく、単品で撮ることとし、天守裏側の展望スペースから一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_006.jpg
六枚目のカットですが、3月末までは天守の中にも入れず、天守を上から眺められる展望台にも登れないため、本丸内の天守周囲を何周かして、昼飯を食べてから弘前レンガ倉庫に移動することになっていたので、再び、元来た道を引き返して、二の丸に戻り、遠回りにはなるのですが、丑寅(東北)櫓と櫓門を見たかったので、先ほど来た南方向とは反対側の北方向に歩き、外濠に架かる橋の手前の、これまた江戸初期からの現存木造建造物である北門で足をとめ、一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_007.jpg
七枚目のカットですが、レンガ倉庫への道すがら、お城の外濠に沿った東側に位置する、ねぷた会館附設レストランで昼飯を頂き、そのまま外濠伝いに南に歩き、前回から気になっていた、ひと目で「擬洋風建築」と判る薄緑色の瀟洒な建物の近くまで歩いて行って、これまた35mmの画角一杯に入る位置、アングルで、この国指定重要文化財「第五九銀行本店本館」の全景を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_008.jpg
八枚目のカットですが、レンガ倉庫へは最短ルートで行っても良かったですが、途中、飲み屋街があることを前回気付いていて、那覇でも小倉でも、松本、函館でもそうなのですが、昼の飲み屋街もなかなかフォトジェニックな佇まいを見せてくれることが往々にしてあるので、遠回りしてレンガ倉庫の北側に位置する飲み屋街の路地の入口付近から通りを撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_009.jpg
九枚目のカットですが、かなり奔放に道草しまくって、やっと到着した弘前レンガ倉庫で、あまりに広大かつ、近づき過ぎると仰角が大きくなりすぎて、煉瓦造りの建物の頭にかぶせられた、肝心要のシードルゴールドという黄金発色の純チタンの屋根が写らなくなってしまうので、倉庫エリア手前の川と並走する弘南鉄道踏切を超えたところで、まず一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_010.jpg
十枚目のカットですが、逸る気持ちを抑え、まずどうすれば、シードルゴールドの屋根の形状、そして何よりもチタンの見事な発色を忠実に写し取ることが出来るか思案しながら、敷地内を行きつ戻りつしていたのですが、広大な空地が建物北西側に広がっているので、クリアランスさえとれば、仰角は緩く、屋根全体も収まるようにはなるのですが、あいにくこの日は春の好天でまだ十分に高い天空に太陽が位置していたため、屋根は全反射になり特徴は写し込めず、北西からの広角での撮影は諦め、南西から東棟の屋根を撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_011.jpg
十一枚目のカットですが、レンガ倉庫の外観を存分に堪能し、展示自体には全然興味が湧かなかったので、内部構造を眺めてお茶&スィーツが楽しめるキャフェテリアで、自家製アップルパイなどをアテに優雅なアフタヌンティータイムなどを楽しんで移動した先が、江戸初期に建てられたという鎮魂の五重塔が建つ最勝寺で、雪のためか、最初アプローチした入口が坂の上まで登ったにも関わらず閉じられていて、いったん下って、別の入口から中に入って、お目当ての五重塔の朱に染められた優美な全景をまず撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_012.jpg
十二枚目のカットですが、最勝寺の五重塔はさすが国指定重要文化財だけあって、文建協こと、(公)文化財保存技術協会も気合い入れて保存修理を入念にやっているようで、各階屋根の裏の桝という梁を受ける構造部材も、垂木の一本一本もきれいに朱と白が塗分けられていて、とても良い仕事をしているものだ、と素直に関心して仰角で一枚撮ってみたもの。
カメラはLeica M(TIPO240)、レンズはRodenstock Heligon35mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_013.jpg
十三枚目のカットですが、翌日は、夜のフライトでお江戸は羽田飛行場経由、深川の塒に戻らねばならない宿命の渡り鳥につき、宿は9時過ぎにチェッカウトし、JR線で浪岡駅まで移動し、いったんコインロッカーに荷物を預けてから、徒歩で20分ほどの距離の「中世の館」によって、資料を頂きがてら遺跡の予習を行い、さらに徒歩で5分ほどのお城の入口まで移動し、まだところどころ50cm以上も雪の積もった周囲の様子を、足を踏み入れる前に一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarl Zeiss 25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_014.jpg
十四枚目のカットですが、目の前の木橋を恐る恐る渡ってみると、この時期、訪れる人も少ないのか、内部へ進む通路は凡そ50cm以上も積雪があり、これが固くなっていてさえくれれば、知らばっくれて上をスタスタ歩いて、遺跡の何処へでも行くことも出来るのですが、固くなっているのは、極僅かな表面だけで、載ってみたら、あっちゃ~、靴はザクザクと雪の山に沈み込み、ところによっては腰の下くらいまでの雪を踏み分け、やっと高い土塁の上に上がることが出来、雪から顔を出した、かつて廓を仕切っていた土類の様子を一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarl Zeiss 25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

Hirosaki23_015.jpg
十五枚目のカットですが、初めて来たこともあって、興味津々に遺跡の中を歩き回っていたら、そろそろ、夕刻になってきて、駅まで戻り、空港行のバスに乗る時間を逆算したら、この遺跡を後にしなければならない時間が迫ってきたので、何処かで一番特徴的な写真を撮りたいと考え、すっかり西に傾いた陽と低い雪雲の彼方に青森のシンボルとも云える岩木山が遺跡越しに見える位置で一枚撮ってみたもの。
カメラはSONYα7c、レンズはCarl Zeiss 25mmf2.8による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想としては、青森ってやっぱりクルマ社会で、公共交通機関で遺跡を巡るのは、時間のロスが恐ろしく大きいし、遅れによる連絡ミス、人っ子一人居ない無人駅の暖房すら満足にない待合室で小一時間も電車を待つ、とか、同じお城巡りでも中部や関西とは大違いの艱難辛苦の旅でしたが、そういった苦労が大きいが故に、達成感はひとしおだったと思いました。

さて、次回は日帰りで、昨年末に修復も終わってきれいになった掛川城を訪問したレポートをお送りしたいと思います、乞うご期待!!
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  1. 2023/10/26(木) 22:33:25|
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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