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深川精密工房 [Fukagawa Genauigkeit Werke GmbH]

深川精密工房とは、一人のカメラマニアのおっさんの趣味が嵩じて、下町のマンション一室に工作機械を買い揃え、次々と改造レンズを作り出す秘密工場であります。 なお、現時点では原則として作品の外販、委託加工等は受付けておりません、あしからず。

Excursion to castles with two zoom lenses @ Tohoku '23. July.

さて今回のご紹介は、ソウルで思いっきり弾けた翌週、実家にお土産を届けて戻ってきての日曜晩からの更新、台北の翌週にふらっと出掛けた、福島県方面、しかも往きは途中まで新幹線、帰りはケチって全行程、東北本線の在来線利用という弾丸日帰りツアーに同道したズーム二本の活躍ぶりなどご紹介したいと思います。
まず簡単な行程ですが、7月の月末の土曜日、上野から10時台はじめの東北新幹線でまずは福島駅まで移動、いったん、途中下車して駅ビルでパスタのランチなど頂いてから、東北本線で宮城県は白石駅まで北上、午後の燦燦と降り注ぐ熱い直射日光を浴びながら、汗を拭いながら、歩くこと20分弱で白石城に到着、前回は保存修理工事中ということで、涙を呑んで外観のみ見学して、白河へと移動したのでしたが、今回はリニュアルしたての漆喰もまだ真新しいお三階櫓の内外隅々まで検分し、途中、お城から移築した門などを、前回は夜だったので、今回は昼に寄って検分し、そのまま白石駅から上り電車に乗って、白河駅まで移動、しかるのち、これまで三回ほど訪問してはいたのですが、実は小峰城の数少ない現存遺構である太鼓櫓が木造復元天守の建つ本丸エリアから東へ数百メートルの位置に建っていたにも関わず立ち寄ったことがなかったので、天守に上がるよりも優先的にそちらを検分したかったため、駅から直接歩いて行って、じっくり眺めて、写真撮って、本丸の天守は下から眺めるだけにして駅まで移動、まだ電車には時間あったので、少々早い晩飯ではありましたが、至極の白河ラーメンを頂き、そのまま、東北本線で江戸まで戻った、というのがおおざっぱな当日の行程、となります。
では、この弾丸旅行の足取りに沿って、実写結果を逐次眺めて参りましょう。

白石・白河2307_001
まず一枚目のカットですが、駅から汗を拭き拭き、カンカン照りの田舎道を歩き、遥か目の前に見えている白亜のお三階櫓を目指して歩き続け、城山の麓にある市役所の駐車を突っ切り、城山を取り巻くように流れるクリークに架かる橋を渡ると、やっと、小高い丘陵の頂上に建つ、お三階櫓へのアプローチ路へと足を踏み入れることになるのですが、長い坂道を登り続け、やっとお城の下の大手門手前まで来たので、逸る心を抑え、一の門を潜る前にお三階櫓の裏側からの全景を撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_002
二枚目のカットですが、麓から天守に相当するお三階櫓の建つ本丸を目指そうとすると、いったん、真正面にお三階櫓の姿を見て180度戻る格好で、一の門、二の門から構成される大手門を潜って、本丸の郭に入っていくことになるのですが、ここの門の構造は、一般的なお城の「虎口」と言われる防禦構造とは異なり、外側の小さい門を潜ると、やや右手に張り出した石垣の一部を迂回してその石垣の裏に聳える巨大な二階建ての門に向かうという構造で、真正面から見たところを一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_003
三枚目のカットですが、もはや、この食い違い構造の門周辺に潜む必殺の伏兵からの攻撃に全神経を集中させることもなく、あっさりこんと二つの門を潜り抜けると、そこは広々とした、真夏の陽光が降り注ぐ芝生の広場で、お目当ての、平成の御代になって本格的に木造復元されたお三階櫓は、高台を占める本丸の北西の隅の石垣の一部に繋がった櫓台の上に建てられていて、だいたい、お城の写真なんていうものは或る程度、距離を置いて仰角を付けないで撮るのが常道なので、芝生の広場の真ん中辺りから、蘇ったばかりというお三階櫓の雄姿を撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河’2307_004
四枚目のカットですが、さっそく、南側に口を開いた登城口を目指し、石垣斜面に設けられた石段を登り、中の受付で木戸銭ならぬ入場料を支払って中に足を踏み入れ、まずは構造上、一番面積の大きい一階部分の板の間の外周をぐるっと巡って、木造復元の出来栄えを確認していたのですが、その中でも、木造建築でもハイグレードな建物には必ず使われている漆喰壁の内部構造、「竹小舞」を判り易くカッタウェイモクアップ化したものがあったので立派な梁とツーショットで撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_005
五枚目のカットですが、明治のご維新前から残っている、現存十二天守や三階櫓とは比べるべくもないまでも、他の木造復元天守等と比べてもなかなか良く出来ている内部の木組みなどに関心しながら一階を巡り、二階に上がる前に、戦闘指令所かつ籠城戦での最後の砦であるべき櫓らしからぬ、踊り場付きの広くて、傾斜も緩い階段に、やや違和感を感じ、一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_006
六枚目のカットですが、二階に上がってみると、さすが典型的な層塔型の三階建ての櫓だけあって、一階部分を外周の廊下(武者走り)分だけ縮小した床面積ではありますが、構造はそっくりそのままで、戦う建造物である天守、櫓には一般的な外から見たら大壁造り(木柱が漆喰に完全に画された構造)、中は真壁造り(構造材である木柱が漆喰壁からは出ている構造)になっていて面白いと思い、シンメトリーに撮れる場所を探して一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_007
七枚目のカットですが、層塔型の天守や櫓は、基本的に各階相似形で上に行くほど、面積が漸減する構造となっており、緩い階段を鼻歌交じりに登り、二階に上がっても、基本的に視界に入るのは、内部の板の間を囲む一間おきの柱で仕切られた武者走りと言われる戦時の外周攻撃スペースの廊下と、天井から外に向かって下ろされる、非常に太い丸太の梁、そして内側の壁面の特徴である真壁造りの木材と漆喰のコントラストなのですが、寺社や御殿にも共通する伝統的な木造建築の佇まいに深く関心し、端から一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_008
八枚目のカットですが、二階部分もぐるっと、しかしながら丹念に検分したのち、再び階段を登り、最上階である三階に到達すると、程なく、中国人ないし台湾人の一家が上がってきて、よほど城好きな家族なのか、いたいけな童子も奇声を上げたり、走ったりすることもなく、お行儀よく、お婆さんの中国語の説明にいちいち、うんうんと頷き、ところどころで記念撮影などやっていたのですが、お城にしては大きく開放的な窓に繋がる廻縁部に座り込んで撮り始めたので、後ろからその様子を一枚頂いてみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_009
九枚目のカットですが、この中国人ないし台湾人一家は日本古来の木造建築がかなりお気に召したようで、天井板がないため、最上階屋根裏の見事な木造構造、専門用語で言う「小屋組」が丸見えだったので、先生役のお婆さんが上の方を指差し、真面目な面持ちで家族に何かを説明していて、またいたいけな童子も判っているのか、いないのか、いちいちうんうんと頷き、一通り見終わって満足したのか、帰り支度を始めたところを一枚頂いてみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_010
十枚目のカットですが、ここ白石城のお三階櫓は、実質的な天守閣なので、一般的に言われている、天守は郭内部に向いた窓が設けられ、櫓は外に向けての監視、攻撃施設なので、内側には窓がない、という定義に反し、最上階には大きな窓、しかも、黒い漆で枠取られた釣鐘のような格好の、禅宗の寺などに見られる華頭窓と言われる窓兼出入口が南北の長辺には二か所ずつ設けられていたので、その形が見てとれるよう、
廻縁の端から撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_011
十一枚目のカットですが、白石城本体のみならず、前回訪問時、同様に耐震補強を中心とした保存修理工事とのことで、せっかく訪問したのに内部を見学出来なかった、城山東山麓の武家屋敷も見学し、駅までまた歩いて、次なる訪問地、白河駅まで移動する段取りだったのですが、前回はスケジュール的に、宿から日没後、歩いて行って、暗がりの写真を撮らざるを得なかった、白石城から移築された現存遺構のひとつ延命寺の山門を太陽光の下で観察して撮影したかったので、寄り道して一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはCanonNFD20mm-35mmf3.5Lによる絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_012
十二枚目のカットですが、新幹線だとあっと言う間ですが、そこは広い東北のこと、隣県どうしなのですが、駅前の茶店でちょいとお茶タイムを楽しんでから、15時前の東北本線に乗り、2時間15分ほどで次なる目的地、もう栃木県との県境も近い白河の駅に到着、時刻はとうに17時を回っていましたが、もともと、小峰城の天守に上がる気はなかったので、そのまま、スマホンの道案内に従って、天守のそびえる本丸を左手に眺め、裁判所方面に進んだ先に移築されていた、小峰城太鼓櫓の裏側からの全景を撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはTamron Zoom28mm-50mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_013
十三枚目のカットですが、この明治のご維新後にいったん民間に下げ渡されて解体後、茶室としていたという小峰城の遺構は、再び民間から白河市に寄贈され、お城を望む現在の地に再移設され、現在も時折、市の管理下で、市民文化講座のような催しでの茶の湯に使われたり、城郭愛好家のための見学会のようなイベントに利用されているとのことでしたが、当日は到着した時間も時間の上、そもそもイベント開催日でもなかったので、外構のみ見学しようと正面に回り、ここでも一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはTamron Zoom28mm-50mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_014
十四枚目のカットですが、無事、積年の課題であった、小峰城の数少ない現存遺構である太鼓櫓を見学し、さぁ、ちょい早いけど、せっかくの白河ラーメンでも食べてから、東北本線で一路、お江戸を目指すっぺか?と駅の南側に位置するお目当てのお店を目指して歩き出し、ちょうど、小峰城天守の全景が綺麗に見える辺りにさしかかったので、足を止め、今日は寄れなくて申し訳なし、と心の中で手を合わせて侘びながら一枚撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはTamron Zoom28mm-50mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

白石・白河2307_015
十五枚目のカットですが、お目当ての白河ラーメン屋はこの前、出張でこちらに来た時、お客さんでの商談・見学が長引き、結局、その店を含め、白河ラーメンは食べ損って、仕方なく、新白河駅前の中華料理屋で喜多方ラーメンもどきを食べて帰ったという遺恨試合だったので、今回は普段の晩飯時間よりもだいぶ早かったのですが、上野までは長い電車の旅なので、意を決して至極の白河ラーメンを頂き、満足した気分で、駅まで向かい、電車に乗る前に趣きある、駅舎の写真を撮ってみたもの。
カメラはSONY7c、レンズはTamron Zoom28mm-50mmf3.5による絞り開放AE撮影となります。

今回の感想ですが、たぶん新品時の価格では倍半分では効かない、システム一眼メーカーの純正最高級レンズとサードパーティメーカーの普及品の競演ではありましたが、なかなかどうして、両者の共通焦点域である28mmから35mmにかけてはなかなか良い勝負していたと思います。

さて、次回は、時期的に確定申告真っ盛りなので、更新は進捗次第ですが、コンテンツは改造レンズで重めなのを一発ガツンとお送りしたいと思います、乞うご期待!!
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今を去ること60年前、古き佳き江戸情緒の残るこの深川の地に標準レンズのみを頑なに用い、独特のアングルにこだわった映画監督が住んでいました。その名は小津安二郎。奇しくも彼の終いの住まい近くに工房を構え、彼の愛してやまなかったArriflex35用標準レンズの改造から始まり、忘れかけられたレンズ達を改造し、再び活躍させます。

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